名前:ルーランド・キット 職業:剣士 性別:女性 年齢:14歳 「がるる~~~~!」 刀を携えて各地を旅している獣人の少女。 猫系の獣人であり、低身長と子供らしい豊かな表情が特徴的な一方、熟達した剣士としての能力と年齢不相応な冷静さを持ち合わせる不思議な人物である。 跳ねた赤髪にパッチリとした碧眼を持ち、一般的な獣人のそれよりも一回り大きなネコ耳が特徴的。 【雷獣刀術】 その発祥は、幼少期に出会ったとある人間の剣士に師事した経験から。 剣士に剣術を習ったのはたったの数カ月だったが、ルーランドはその経験をもとに、旅に出るまでの何年もの時間を剣の鍛錬に用いていた。 人間の剣士が用いていた剣術をより自分の身体に馴染ませ、獣人の膂力を活かした刀剣と格闘術、そして血族由来の雷の力をかけ合わせた戦技がこの刀術である。 ちなみに、ルー自身の発音は「ライ↘ジュー↗トー→ジュツー↗」である。 【獣ノ遠吠エ】 元々獣人は感覚や身体能力において人間よりも秀でた力を見せるものだが、ルーランドのそれは獣人の一般的なそれよりも更に優れた能力を持つ。 この咆哮もまたそれの一環、つまるところはその強靭な肺活量による大声である。 ただの大音量のそれが、戦場においてはまるで合戦の兵士の掛け声のように敵を威圧し味方を鼓舞する武器になる事は、ルー自身理解して上手く使っているようだ。 【野生ノ本能】 ルー自身は「匂い」と表現するが、正確にはその限りではない。 勿論嗅覚も含めた五感に加えて、獣人のみが持つ第六感とも言うべき感覚によって異常を敏感に察知しているのである。 獣人特有、と言うのは勿論の事だが、これもまた例に漏れず平均的な獣人のそれを遥かに超える察知能力を持っている。或いはそれは、彼女の血に眠る"いにしえの獣"の力であるのだろう。 【獣牙乱舞】 ルーランドが持つ獣の力の由縁、"いにしえの獣"と言うのは、実の所非常に曖昧なものである。 何故と問われれば、その答えは多岐に渡るだろう。そもそもその獣の存在を記した伝承が非常に少ないのは確かであり、その数少ない伝承における"いにしえの獣"たる存在が幾つもの異なる特徴を有していることも確かであるからだ。 その上で一つ分かる事は、ルーに流れる血は雷の力を持つ獣のものである、と言う事である。 生来に持つ爪や牙から放射する事の出来るこの雷は、自身の攻撃に雷撃を追随させると共に、自らを強く活性化させるものである。人々が世界の力を借りて行使する魔法において、或いは何百年もの叡智をかけて構築した科学において漸く到達し得る力。それを当然のように行使し自らの力とするルーランドは、なるほど確かに伝説に謳われる神々のしもべ、"いにしえの獣"の子孫たるに相応しいのかもしれない。