みずいろ 「えー、この物語は、クナチャ製のドルチェなんとか… ごめん、フルネーム覚えられなかった() (覚えておいてくれよ…) 伝説の超リスペクト作品 (本編はじめるぞー。3、2、1…) --- 中の人も含め、私はかつて戦士だった。 生き残るために戦い、 自らを知るために戦い、 その自らを知るうちに私の心が男と女半々である事(全てを言うと多くなりすぎて本編を押すため他は言わない)を知った。 私みずいろはその自らを知った時に作られた産物だそうだ。 しかし… 私が私として活躍するという事があまりに少なかった事に私は悩んだ。 私は分かっている。 やりたい事がたくさんあることも。 中の人が忙しい事も。 精神の安定を頑張っていることも。 その中で幸せになれていることも。 恐らくそれ以上の幸せがないかもしれないことも。 活力が落ちてなお小説を書こうとしていることも。 だからこそ私が描かれることが少なくなっているということも。 だから思ってしまうのだ。 どれだけ誰かを助ける物語を書いたとしても、中の人がそれでもたなくなってしまうのなら 助けるべきはその私を描く中の人ではないか、と。 dolce そうやって書く間にも、私の中の人の体力は使われる。 何故ここまでして、私を書きたい? 私は中の人へそれを問いかけようとした。 …こんな時に中の人は昼ごはんなのか。おいしそうだけど。 (中の人昼食中…) (うどんだった) みずいろという名前でありながら、みずいろの物語にはあまり色はつけられていない。 そのみずいろの物語に中の人は色をつけてきている。 それは嬉しい。しかしのんびり回復を待ってゆっくり書けばいいというのに中の人は急ぐように字を刻む。 「あの、中の人。書いてくれるのは嬉しいんだけど…なんのために、私をそんなに急いで書くの?」 中の人は文字を通し、私へ言葉を伝える。 「お前を、助けたいからだ」 え…助けたい…? 中の人は体力を削っているというのに? 私を助けても中の人が助からなければ同じなのに? なのに、なのに何がために… 中の人にそれが思わず出たが…中の人は黙ってしまい、どこかへ行ってしまった。 私のSOSは、中の人へ届かなかった…。 *** 固くなっていく思考と考えと姿勢。 削られていく中の人と私の精神。 何をすれば…何をすれば二人とも助かるの……?? 私は悩み続け…誰の助けも来ないまま眠りについてしまった。 眠る間でも、私は考えてしまう。 中の人は何故急に私を 登場させ、 描き、 世界を広げて、 私の物語に色をつけようとしているのか。 そんな考えが私の中を巡りめぐるその中…。 中の人はある人なら彼自身も含め助けられるだろうと確信していた。 歌声で皆の心を満たし、 時に地球を守るために戦い、 今まさにその地球を救いアイドルとしての道を駆け上がる少女。 「あの、ミナさん…!」 「え、あなたは誰ですか…?」 「怪しまないでくれ、ミナさんと仲の良いみずいろというやつがいるだr…いますよね?そのみずいろを書いている作者です!」 「みずいろって、アイドルになりたいと言っていたあの…」 「言いたい話があります。来てくれますか?」 私は、憧れていた。というより…憧れることで安心感を得ていた。 幼い時。…それも3歳の時にはもう魔法少女を好きになっていた。 男が苦手だった中で、私に強さと優しさをくれたのは間違いなく魔法少女。健気に希望を持って未来へ向かうあの女の子達だ。 私が戦い続けていたのは、強くあるため。 強くあるのは、魔法少女のように強くなりたかったから。 ただその中で、私は魔法少女に変身するのが恥ずかしかったから私は剣を使い変身せず戦う事を選択した。 あの時代の時はそれで正解だった。しかし今の時代は… 「ミナさん。…私を、私のみずいろを魔法少女にしてくれませんか?」 みずいろのような心を持つ子でも、魔法少女になれる時代だ。 「いいですよ!あっ!せっかくなら貴方も魔法少女になりますか?」 「それは…私の心にまた1つ答えが出てからだ。あ…出てからにします」 私は、みずいろを魔法少女、ビッグバンアイドルにする事を…選択した。 みずいろにこの事を伝えたところ、本当か…?と感情を動かした。だがその後思ったのは 「私にも、やっと色がつくんだ…」 という、今考えてみれば当然考えるだろうなという事だった。 何故ならみずいろは、 魔法少女の変身で色が定義され、 みずいろがみずいろとしていられる事が確実になったのだから。 みずいろは自らの色を活かし、ミナという少女と魔法少女の人生を楽しむのだろう。 私はみずいろの活躍を楽しみにし、私から見たみずいろに色がつくまでの物語は終わりとしよう。 しかしだ。このみずいろの物語は、AIバトラーで使われてこそ色がつく。 だからこの物語は、これからが本番なのだ。 始まり