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VE複合欠片体

「ユリア…… まだ生きてるの…?」 死にゆく叔母へと向けた言葉は冗談のように跳ね返ってくる -・・・ ・-・・ ・・・ ・- ・-・ ・- ・・-- --  掠れた音の様な言葉だがそれは鮮明に聞こえた 「こんな時にまでバカ言わないで!」 -・・・ ・- ・-・-- ・- -・--・ ・-・-・ ・-・-- ・・ --・-・ ・・-  「違う!違うわ!」 普段のふざけた叔母の顔や口調はどこにもなく真面目だった。 -・・・ -- ・-・-・- ・・-- ・-・ ・・-- -・・・ ---・- ・・ ・・-・・ ・・-・・ ---- ・・ --・-・ ・-・-- ・-・-- ・--- ・-・-- -・-・・ -・  「いや、確かに貴方は存在していた。間違いない……でも私にはそれを証明できない。」 ・・-- ・-・ ・-・・ ・・ ・-・-- ・--- -・-・・ ---- --・-・ -・ ・-・ ・・-- -・-・ -・- ・---・ ・-・ ・- ・-・-- ・・  「私はVEに操られた貴方に襲われた時ああするしか無かった……ごめん、だから許してユリア。」 全ての絶望と希望を受け入れた。 するとノイズの様な声が鮮明に聞こえだした。 「オリヴィア、□□□////%□どうすればいいか分□るかしら…?」 「私が家に帰れるならまたご馳走のチェリーパイも作ってあげる。」 「全て元通りになるわ、だから私の言う事を聞ける?」 私はつい受け入れてしまった。 母がいない私の唯一の保護者だったから。 「分かった、お願い、また、また同じ布団で一緒に……温もりを感じたい…このままは絶対に嫌だ…」 「うっ…、うぐっ……ぐぁぁ…!!やだ…、なにこれ……やめて…、!ユリア!!」 叔母の優しさを感じない痛みと脳の汚染が全てをかき消した。 〚私はユリアではない、ユンセーバルフ。〛 〚私を受け入れ存在そのものをVEとする覚悟は出来ているか?〛 〚“あの“VEに抵抗し過去を“作り直す“力を貸してやる。 それが貴様の叔母や貴様自身の生き残れる最後の希望だ。〛 「……………」 意識もない状態。 目覚めると力が溢れ出る感覚で満ちていた。 そして時々心の中で声がする。 正解を導いてくれる声が。