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[鬼巫女] アズサ

鬼巫女、アズサ… 彼女は齢18にして様々な活躍を歴代の巫女たち以上に残している。 以下はその伝説の一覧である。 ・鬼が里で暴れていたので説得し力比べで勝負。体格差が激しいもののお互いに取っ組み合いをして勝敗を決める形に。一瞬で鬼が山の崖に投げられ、体が岩に埋まってしまい、身動きが取れないまま鬼は泣いて降参し、『これをあげるから見逃してくれ!』と言いながら金棒を渡した。ちなみに、『鬼巫女』の由来はこの伝説から。決して彼女地震が鬼なわけではない。種族的には人間である。 ・後日酒呑童子等高名な鬼や妖怪が噂を聞きつけ様々な方法で力比べをするが誰も勝てなかった。もちろん、力比べの際は神様の力を借りていない。ぶっちゃけ祭神様も引いたとのこと。 ・ある時、長い梅雨のせいで村が飢饉に苛まれた。歴代の巫女の中ではその際、晴れを祈る祈祷を3日間して実際に晴れた伝説があるが、彼女は違った。天に向けて拳を一振りして振り返って神社の境内に戻っていった。拳の衝撃波で雨雲が霧散していた。 ・ある時、ナマズの大妖怪が現れ、アズサに交渉を迫った。「お主の神力をくれなければ、2日後に地震を起こす。」と。 鼻で笑いながら、いくらでも起こしてみろ、今ここで倒すまでもない、というと本当に2日後に地震が起こった。しかし、初期微動が起こった際に察知したアズサが地面に向かって発勁。地震の衝撃と相殺して地震は起こらなかった。ナマズの大妖怪とやらもこれを見て絶句しもう姿を表さなくなった。 ・黄泉の世界との均衡が崩れ扉が開いたが黄泉から出てきた、歴代の巫女たちも太刀打ちできないはずの妖を3日3晩かけて倒し、冥界の扉はフィジカルで閉め、神力を用いて数日間かけてしっかりと封印した。彼女曰く、これで数千年は大丈夫だそうだ。この話では珍しく祭神様の力を借りている。 こんな彼女だが、普通に年頃特有の悩みに色々悩まされたりもしており、自分の力が強すぎたり、性格が男まさりな部分を変えたい、と思っているが寝ると大抵の悩みは忘れて活動し出す。 今日もよく日焼けした肌と明らかに手入れをサボっている栗色の髪の毛が朝風に靡く。 また今日も巫女としての仕事が始まる。