どんな時も笑顔を崩さないリナ・ギアハートは、街の中にある工房で機械や工具の駆動音を鳴らしたり、材料となる廃材や新たな発明を探すべく外へと冒険に出たりする日々を過ごしている。その日常は、常に楽しい事や未知の技術を追い求めるリナの好奇心で作り上げられている。 幼い頃からリナは何にでも興味を示したが、ひとりでに動き出す機械は特に、彼女が初めから持っていた好奇心を強く刺激した。親が持っていた工具を借り、分解して構造を見たり、部品を組み替えたりして、機械が様々な動きを見せてくれる様を楽しんだ。時にはそれを友人に見せたりして、驚かせて遊ぶ事もあった。 これらの出来事は、幼少期から既に、彼女の先天的な技術と創造心が頭角を現し始めていた事を示す。 今や自分の工房を持ち、多種多様な発明に明け暮れるリナは、一般的な家電から電子的な玩具、医療用機具、果ては銃を始めとした軍事兵器まで、彼女自身が面白そうだと思った物には何でも触れてきた。 そのメカニックスキルで多くの発明をしてきたが、その中でも特に電動リベッターから着想し、一から設計した自衛用武器『ホーリーアローちゃん』、知人の技術者との共同開発品である『ライフセーバーくん』、軍事用攻撃ドローンから攻撃機能を廃して防御用に転用した『ぱっちん』は彼女のお気に入りの発明品だ。 リナは発明へのインスピレーションに絶えず欲している。それは常に外にある事を知っており、人と話す事も、何れかの危険やトラブルに巻き込まれる事も、全てを楽しみ、新しい創造に繋げている。 そしてそれこそが、彼女の言う『ワクワクの種』なのだ。