種族は関係ない ただ大事な者が傷ついた それだけで絶望をくれてやるには十分だ その日は悪夢のようだった いつものようにさすらっているだけで身震いは止まらず、背中には常に悪寒が走った リリアを見た瞬間に嫌な気配は的中した タカが死んだ 正確には、、殺された 一時期共に旅をした仲間が殺られた 本来の自分を取り戻した後 タカや、リリアは自分のエゴを聞いてくれた そしていつでも戻って良い そう言ってくれた タカは良い奴だった。ボケていたし、老人らしくいつの間にかいなかったりもしたが、仲間を一番にしているのはわかった 自分は、確かに魔族だ 近頃魔族と人間はいがみ合っている だが、この3人の中では種族は関係ない リリア 誰がやった? 昔捕らえたゴロツキ共は、反省などしていなかった ついには魔族と契約を結び、一国程の戦力があるそうだ ゴロツキA『なんだ!?お前!?』 ゴロツキB『あいつも俺らを捕らえた奴だ』 ゴロツキC『殺せ!』 自分は、怒りを原動力に奴らを葬り続けた 魔族『···何故魔族の貴様が人間の仇を討つ』 👁️🗡️『···仲間だからだ』 魔族『理解しかねる 魔族は人間を利用し、人間を葬る 人間は道具でしかない』 👁️🗡️『もう黙れ お前は今ここで!絶対に斬る!』 魔族(ふむ···赤い覇気か···未知だな 怒りが原動力?) 魔族『ギ···ガガガ』 👁️🗡️『まだだ!まだ!こいつの魔力では生き返る!』 魔族『ガ···ア』 👁️🗡️『やっと消えたか···』 リリアに発見されたのはそれから2時間後だった 辺り一面地獄絵図で、2時間経ってもまだ身体の20%もないゴロツキが沢山いたらしい もう少し感情をコントロールしないと···悲惨なことになりかねないかもな いつものしんがんより、防御を破ることに特化している