燕は嘆いた 人々の為に尽くした王子が、人々の手によって溶鉱炉へ投げ入れられた ゴミ溜めには自分と王子の鉛の心臓が無造作に捨てられた 燕は憎む あの愚人共を、受けた施しを仇で返した恩知らず共に同じ不幸を味あわせてやる やがて、ゴミ溜めから一羽の燕が飛び立つ 鉛の心臓に金メッキの身体の燕は、世界への復讐に飛び立った