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二大神のストーリー

これは■■■の近郊で発見された■■■■年に亡くなったマグナス博士の物と思われるUSBの記録です。これを一部の特別博士以外の者に閲覧させる事は禁止されています。 読みやすいように団体によって若干編集されています。 _____________________________________________ 記録No.0 記録タイトル「沈痛」(編集済み) 記録者:マグナス博士 記録日:■■■■年■月■日 私達は動いた。人類を救う為だった。 今までのこの愚かな計画の記録を記すとしよう。私は本当に人類の為になると思っていたのに。私がまだ無垢だった頃の記録からだ。 開発記録:No.0 ■■■■年■月■日 ボスはは特別博士と一部の職員に「人類解放計画」なる計画書をパソコンで配布してくださった。 カマハサ博士以外の特別博士は全員賛成し、計画書を配布された職員も全員賛成した。 私はボスに反対する者は始末したほうが後々楽だと助言した。しかしボスは寛大なる心でカマハサ博士を許した。 私は作戦の前日にカマハサ博士に会いに行った。私はこの作戦の成功にはカマハサ博士の力がかなり重要になる等の旨を伝えた。カマハサ博士はこの作戦に不安を持っているようだった。 [編集済み] 開発記録:No.1 ■■■■年■月■日 遂に作戦が始まった。実験はメインホールで行われる。作戦と言ってもたった一つの薬を開発するだけだ。しかし私はワクワクしてやまなかった。 私は対象No.N-333の血液を採取する事を頼まれた。 私が333の収容室に向かう最中奇妙な会話を聞いた。 「懺悔をしたい。」 「無理だろう。」 片言だったが聞き取れた。 私はそれを特に気に留めることなく収容室に着いた。…333の様子が少しおかしい。いつも舐めているキャンディを今日は舐めていない。 マグナス博士「何故今日はいつものキャンディを舐めていないんだ?」 N-333「嫌な予感がするの…」 マグナス博士「どんな?」 N-333「何か…何か企んでいるんでしょ?」 マグナス博士「何のことだ?とにかく今日は採血をするぞ」 N-333「何かあっても私を処分しないでね…900の様にはなりたくないから」 マグナス博士「あんな事もうしないよ。あのサキュラスですらドン引きしてたからね」 私は採血を終えると足速にメインホールへ戻った。 私がメインホールに着いて、333の血液をジェバンニ博士に渡した。 ジェバンニ博士「ボスはまるで我々がこれから創る薬の材料を知ってるかの様には指示しますよね?」 マグナス博士「確かにな。」 ジェバンニ博士「何か怖くありませんか?」 マグナス博士「きっと大丈夫だ。ボスは我々を正しき道に導いて下さる。」 ジェバンニと話しているとボスは今日は休むようにと我々に伝えた。 開発記録:No.2 ■■■■年■月■日 今日は前回取ってきた材料を確認した後、対象NoS-8109を5ml取ってくるよう指示された。 昨日取ってきた材料は5808の唾液、145の胃酸、2778を1dL、そして私の取ってきた333の血液。…正直材料には不安しか無い。これら全てが人体に利益を与えてくれるが、副作用がやばすぎるからだ。しかし今日の業務を聞いて少し安心した8109かかなり安全だからな。 私が8109の収容室に入ると、様子がおかしかった。8109の容器は何時如何なる時も顔の模様は笑顔なはずだ。しかし今日は泣いているような模様だ。…おかしい。8109の記録には表情が変わることは滅多にないと記されていたはず。 昨日の333が頭に過ったが、私は正確に8109を計り、メインホールに持っていった。 開発記録:No.3 ■■■■年■月■日 今日私は一人の職員の始末のみを指示された。その職員はどうやらこの計画をどこで聞いたのか知ってしまったらしい。私はその職員とかなり親しかったので若干躊躇してしまった。しかし、これを放置しておくと計画がネズミ算式に職員に知れ渡り、計画が崩壊する可能性がある。 私は職員を懲戒室に呼び出した マグナス博士「やあ、ジョシュ。」 ジョシュ「マグナス博士、どうされたのですか?」 マグナス博士「君はある計画を知ったね?」 ジョシュ「それは…」 マグナス博士「ボスはお怒りだ。ボスは私と君とが親しいのを知っている。」 ジョシュ「どういうことでしょうか?」 マグナス博士「ボスは私に機会を与えて下さった。私が計画が崩壊させるのを防ぐ英雄になるチャンスを。」 ジョシュ「何を言っているんですか…?博士…?」 マグナス博士「君を消す。」 ジョシュ「そんな…私はたまたま聞いてしまっただけなのに!」 マグナス博士「それが問題だ。そのたまたまと君の善意が重なり、計画が知れ渡るのを防ぐためだ。人類の為に死んでくれ、ジョシュ。」 ジョシュ「私は、…」 私はジョシュをピストルで撃ち、殺した。ピストルには催眠薬が塗られており、痛みは感じなかったろう。 マグナス博士「さらば、親友よ。」 開発記録:No.4 ■■■■年■月■日 私は先日のショックで体調を崩してしまった。吐き気が止まらない。悪夢が止まない。いくら人類の為だとしても親友を殺すのに躊躇わない奴は居ないだろう。 開発記録:No.5 ■■■■年■月■日 あれから1年間、私は休暇を取っていた。その間に薬の材料が集まったらしい。どうやらボスは私が回復するまで待っていてくれたらしい。何たる光栄だろう。 ジェバンニ博士「遂に完成するんですね…」 スケルド博士「我々はよく頑張った。悪い結果になろうとも、我々の苦労は無駄なんかじゃ無い。」 マグナス博士「そうでしょう。」 ルナ博士「薬の調合はカマハサ博士が行います!決して邪魔をしないように!」 全員が目を見張る中、カマハサ博士は薬を調合し始めた。 一時間後、スマホを見ているような姿勢のカマハサ博士がようやく姿勢を良くした。 カマハサ博士「完成しました。」 全員が喜ぶ中、カマハサ博士は何か物語ったような顔をしていた。 ルナ博士「せっかくですし名前を付けましょうよ!」 ジェバンニ博士「■■■と■■■の名前を取って『マカバ』なんてどうでしょう?」 スケルド博士「良いな、それ!」 カマハサ博士「まだ人体実験を行っていません。マグナス博士、実験台を探してください。なるべくこの施設の部外者から」 マグナス博士「了解です。」 こうしてマカバは完成した。 実験記録:No.1 ■■■■年■月■日 今日は実験というより実験台探しだ。ルナ博士の紹介で■■■にある教会に足を踏み入れた。 とても綺麗で、うっとりしていると誰かが私に声を掛けた。 「何をしているの?」 振り返ると20歳くらいの青年だった。 マグナス博士「私はマグナス。とある団体の博士をしている。」 青年「団体?何をしているの?」 マグナス博士「普段は色んな研究をしたり、人々に何かを与えているんだよ。」 青年「研究?どのくらい…」 青年が質問をしようとすると柔らかい声がそれを遮った。 「知りたがりはそのくらいにしてあげなさい。ダニエル。」 青年はダニエルと言うらしい。 ダニエル「だって神父様、この人何だか怪しいですよ。」 神父「だからといって一方的な質問は辞めなさい。」 マグナス博士「いえ、問題ないですよ。」 神父「そうですか?申し遅れました、私この教会の神父のエナリオと申します。」 マグナス博士「私はマグナス。ルナ博士の紹介を受けてここに来ました。」 エナリオ「そうですか。ルナさんから…」 ダニエル「ルナだって?あのやべぇ思想の?」 エナリオ「これダニエル、辞めなさい。」 ダニエル「マグナスさん、あなたの所属している団体の名前を教えてください。」 マグナス博士「オカルテッドマジシャンズです。」 エナリオ「あのオカルテッドマジシャンズですか?すみませんが、今日はお引き取りを」 私は手に押されるようにして教会を追い出された。誰にも触れられていないはずなのに。 実験記録:No.2 ■■■年■月■日 今日こそは彼らを実験台に引き込む。 まずはあのダニエルという青年からだ。 ■■■公園で彼を見つけた。 マグナス博士「おーい!」 ダニエル「またあなたですか?」 マグナス博士「君今大学で研究サークルに入ってるんだって?」 ダニエル「そうですけど…どこでそれを?」 マグナス博士「君の情報を私の友人に調べてもらってね。」 ダニエル「やっぱりあなたは危ないんじゃ?」 マグナス博士「君に素晴らしい知恵を授けるよ。」 ダニエル「え?」 マグナス博士「君は研究で成果をあまり挙げれて居ないようだね?私に着いてくれば誰よりも賢くなれるよ」 ダニエル「それなら…」 ダニエルを引き込むのに成功した。 だが実験はまだだ。あの神父も引き込ま無いと私のプライドがだめだ。 実験記録:No.3 ■■■■年■月■日 またあの教会に来た。 今度は神父を引き込めるだろうか。我々の事を何か知っているようだったが。 教会の様子が少し違った。前のような美しさはなく、入った途端に何だか悲しい気分になった。私は携帯していた精神安定剤を飲み、持ち堪えた。 マグナス博士「神父様?いますか?」 エナリオ「ここに」 マグナス博士「良かった。いたんですね。」 エナリオ「また何で来たんだね?昨日からダニエルが見えないが?」 マグナス博士「ダニエルさんは団体の所に来て、今は恐らく寝ているでしょう。まだ朝の5時ですから」 エナリオ「ダニエルが?」 エナリオは一瞬不思議そうな顔をしたが何か決意を固めた顔をして言った エナリオ「君の狙いは知っている。よかろう。君たちの所へ連れて行ってくれ。」 思ったより簡単に実験台が集まった。 実験記録:No.4 ■■■■年■月■日 私は実験台が集まった事を薬物投与役のスケルド博士に報告した。 スケルド博士に2人じゃ少ないんじゃないかと言ったが、カマハサ博士が2人で十分だと言っているようだ。 マカバを増産することができたら実験を開始するらしい。 実験記録:No.4 ■■■■年■月■日 [規制済み] 実験記録:No.5 ■■■■年■月■日 遂に十分な量のマカバが作れたらしい。実験台の1人のダニエルに今日がその日であることを伝えた。ダニエルは目を輝かせ、知恵が手に入るのを楽しみにしているようだ。人類の為としても人を欺くのは辛いものだ。 マグナス博士「これから貴方は通常の実験室に行ってもらいます。(正しくは危険実験室)」 ダニエル「サークルのメンバーに目にモノ見せてやるぜ!」 マグナス博士「…」 ダニエルを実験室に放り込み、スケルド博士もあとに続くように実験室に入った。 スケルド博士「これから君にこの薬を注入する。何かおかしくなったら教えてくれよ。」 ダニエル「わかりました。」 ダニエルの腕にマカバを注射した。 スケルド博士「どんな感じだ?」 ダニエル「まだ何も。」 スケルド博士は不安なようだ。 マカバを注射してから一時間後、ダニエルが脂汗をかき始めた。 ダニエル「すみません、何か気持ち悪くて…」 スケルド博士「そうか、ペーパーをあげるよ。マグナス博士、記録しておいてくれ。」 私は言われるがままにメモを書き、経過を見守った。 注射してから二時間後、ダニエルの腕が灰色に変わってきた ダニエル「本当にこれで賢くなれるんですか…?」 スケルド博士「まだ実験段階だがね。」 ダニエル「はあ…」 注射してから四時間後、ダニエルは本格的におかしくなって来た 肌は全身灰色になり、その部分は石の様には固まり、目は潰れ、全身が腫れ始めた ダニエル「やはりおかしい!助けてくれ!」 スケルド博士「ダメだ。君はこのままでなくてはならない。マグナス博士、感情記録装置を。」 ダニエルの感情はもはやぐっちゃんぐっちゃんだった 注射してから12時間が、たったダニエルはもはや人間の形ではなくなり、体に謎の文字が浮かび上がり始めた。 会話は行われなかった。 注射してから24時間、叫び声は止み、青年の姿は無い。あるのはただの大きな石板だけだった。 スケルド博士「本当にこれが人類の為に?」 マグナス博士「そんな…ボスは間違っているというのか?」 スケルド博士「そう言うしかないだろう。罪なき未来のある青年を変貌させた罪は重い。」 マグナス博士「あの神父はどうします?」 スケルド博士「殺されたくなかったら実験台にする他無いだろう。」 マグナス博士「そんな…」 スケルド博士「君は確か計画開始から今まで記録していたよね?」 マグナス博士「そうですけど?」 スケルド博士「それを後世に残すのだ。我々の犯した過ちを繰り返さぬ為に」 マグナス博士「そうですね。B-3841に今まで記録を保存しておきます。」 私は正気ではいられる気がしなかった。 実験記録:No.6 ダニエルの実験から1週間後にエナリオ神父の実験は開始された。 ダニエルとは別の実験室で、今回はジェバンニ博士が担当した。 ジェバンニ博士「ええと、それではこれから実験を開始します。神父様。」 エナリオ「そうですか、よろしくお願いします。」 ジェバンニ博士「あー、何かおかしなことになったたらすぐに報告してください。マグナス博士に記録してもらいますので。」 エナリオ「うむ。」 ジェバンニ博士「それでは薬を…」 エナリオ「待ってくれないか?」 ジェバンニ博士「んー、どうされました?」 エナリオ「いや、死ぬ前に少し語らせて欲しくてな。」 ジェバンニ博士「いや、まだ死ぬかどうか…」 エナリオ「私はダニエルがどうなったか知っている。君達の過去の悪行も。君達は素晴らしい技術を持っているね。他の追随を許さぬような卓越した技術を。ならばそれを世のため人のために使う義務があるのでは無いかね?」 ジェバンニ博士「あー、えっと、それは…」 エナリオ「君達のトップは君達を利用し、世界の秩序を乱そうとしている。今ならまだ止めれるが、どう…」 ???「やれ」 誰の声かは一瞬で解った。ボスだ。 ジェバンニ博士「あー、分かりました。ボス。」 エナリオ「そうか、やはり君は…」 エナリオにマカバが注射された。 注射一時間後のまではダニエルと同じような経過だった。 しかし2時間後、ジェバンニ博士が消えた。エナリオはうめき声をあげ、全身が茹でダコの様に真っ赤になっていた。 マグナス博士「ジェバンニ博士?どこです?」 ジェバンニ博士は何処にもいなかった。 私はすぐにルナ博士に報告したが、ジェバンニはやはり施設の何処にもいないらしい。 注射してから4時間後、エナリオは全身を打ち付け始めた。 それから8時間、エナリオは同じ動きを繰り返した。もはやあの綺麗な神父の服は破れ去り、全身を打ち付けたせいか、薬のせいか、もはや判断のしようがなかったが、全身が真っ黒になっていた。更に首の下らへんから大量の腕が、生え始め、体はブクブク膨らみ始めた マグナス博士「どういう事だ?ダニエルとかなり違うようだが?」 注射してから24時間後、あの優しげな神父の姿は何処にもなく、そこに在るのはまさに「邪」だった。 おぞましい程の黒、巨体、大量の腕…私は直視出来なかった。 幸いダニエルとエナリオの実験室は不壊の素材でできているため脱走は無かったが、私は悲しみと怒りか、はたまた後悔かで顔を濡らした。 実験記憶:No.6 ■■■■年■月■日 元ダニエルと元エナリオを面会させるように指示された。私は信じられなかった。あの化け物を会わせるなんて。 私は渋々サキュラスに連絡し、2つの実験室を繋げるように頼んだ。 サキュラス博士「こんな化け物が誕生するなんて誰が予想できた?」 マグナス博士「ボスだけだろう。」 サキュラス博士「まあ、正直な所ワクワクしてるよ。バトルなんか始まったら興奮して鼻血吹いちまうかもな。」 マグナス博士「いくら化け物になったとはいえ、2人は仲が良かったからな」 実験室を隔てていた壁が上がり、2人は遂に姿を見合った。 最初に動いたのは元エナリオの方だった。どこから発声しているのか分からないが、低く、悍ましい声であの石板に話しかけた。 元エナリオ「お前は、何故ここに?」 石板が話せるとは思えなかったが、ダニエルに近いような、遠いような声が聞こえた 元ダニエル「裏切られ、ここに在る。」 元エナリオ「裏切られた?君は好奇心と欲に負け、ここに来たのだろう?」 元ダニエル「言い方が悪いな。まぁ間違ってはいないが。私は期待してしまったのだ。日常のまま、偉大になれると。」 元エナリオ「愚かだな。まさに子羊だ。」 元ダニエル「何だと?」 石板から腕のようなものが伸びる。 元エナリオ「私を殺すつもりか?忘れていないだろうな。君と私は友だったのだ。」 元ダニエル「その関係は既に終わった。」 私は危機感を憶え、スケルド博士を呼びに行こうとした。しかしそれをサキュラスが止める。 サキュラス博士「今からがお楽しみだろう?」 マグナス博士「この期に及んでまだそんな事を?この団体が崩壊する前に止めるべきだ。」 サキュラス博士「スケルドさんを呼んだところで、また別の薬を投与するだけだ。まだマカバとの併用の実験が行われていない薬を。」 私は納得してしまった。確かに、悪化したらまずいと。 そんな会話をしている間に2人の化け物は本格的に殺り合いを始めた。 黒い化け物の周囲に柱が出現し、発射された。 私は見守るしか出来なかったが、すぐにそれをやめた。 実験室の壁が消え始めていたのだ。 サキュラス博士「どういう事だ!?」 サキュラスは焦りのあまり実験室に飛び込んでしまった。サキュラスが実験室に入った瞬間、サキュラスは倒れた。 私は怖くなり逃げ出した。また、安心するために自分に嘘をついた。 実験記録はもう書けないだろう。 逃走記録:No.1 ■■■■年■月■日 私はこの団体から去ることを決めた。私についてきてくれたのはスケルド博士のみだった。後から聞いた話だが、ジェバンニ博士は8年前に窃盗で逮捕されていたらしい。本当に今更だがな。 私は今まで記録日誌をB-3841にインプットし、B-9610に保管した。 幸い実験室の事はまだスケルド博士と私しか知らない。 逃走記録:No.2 ■■■年■月■日 中間管理職のウィリーさんに脱退する旨を伝えた。すると柔らかい声で言った。 ウィリー「いいでしょう。」 スケルド博士「ありがとうございます。」 ウィリー「ただし、ここから出る手段は死のみです。」 マグナス博士「それはどういう?」 ウィリー「貴方達は例の計画に参加していますよね?それを世間にばら撒かれたらどうなるか。」 私は震えが止まらなかった。あの時、私がジョシュにした事と全く同じだ。 私達は駆け出した。恐怖からか、車のような速度が出た。 逃走記録:No.3 ■■■■年■月■日 私達は遂にこの地獄から脱することができた。私の同僚達も、私の部下もどうなるのか分からない。 マグナス博士「とりあえず出れましたね。良かった。早速今までの記録をマスコミか何かに渡しましょう。」 スケルド博士「待て、この記録簡単に信じてくれると思うか?」 マグナス博士「確かに、信じてくれる可能性は無いに等しいでしょうね。しかし、いつ追手が来るか分かりません。行動は早くするべきです。」 この頃からスケルド博士との会話は無くなっていた。 私達は取り敢えずあの教会へ向かうことにした。 逃走記録:No.4 ■■■■年■月■日 教会に着いた。教会に向かう途中、団体から逃げてきたと思われる職員と出会った。 彼曰く、2人の化け物は殺し合いを一旦終え、協力して脱走したらしい。な 元ダニエルは「サタリオーバ」、元エナリオは「アナンコンド」と名乗っているようだ。 何を思ったか、スケルド博士はその職員を射殺した。 マグナス博士「なにをやっているんですか!?」 スケルド博士「彼は私の部下だ。臆病で、とても脆かった。壊れる前に始末してやったほうが楽だろう。」 逃走記録:No.5 ■■■■年■月■日 教会に来たは良いものの、なにか得られる訳では無い。神父も居ないから懺悔も出来ない。しかし教会は美しく、今までの膿を出してくれた。 私達は■■■に向かうことにした。 逃走記録:No.6 ■■■■年■月■日 まずいことになった。思っているよりも早く追手が来た。急いで向かわなくては。 逃走記録:No.7 ■■■■年■月■日 ■■■に着いた良いものの、追手はもうすぐそこまで来ていた。しかし様子がおかしい。何かから逃げているようだ。追手の背後に大きな影が見える。恐らくアナンコンドというやつだろう。私に出来る事と言えば今までの記録が詰まっている3841を誰かに見つけてもらうようにすることのみだ。 スケルド博士は2日前に既に追手に追いつかれ、殺されてしまった。 これを読んだ者に伝えよう。私の実験で誕生した者はもはや神の領域だ。君のちっぽけな力ではどうすることも出来ないだろう。しかし、もしルナ博士とカマハサ博士が生きているのならこれを見せ、協力を仰ぐのだ。以上、愚者より。 [編集済み] _____________________________________________ これを発見した者の詳細は不明ですが、発見された後日にルナ博士とカマハサ博士が行方不明になっていることから何らかの行動を起こしているものの見られます。 この記録が本当の事かは不明です。しかし、団体の記録と一致する部分が多少あるようです。 また、この記録に出て来る333ような番号を持つ対象は過去に団体が保有していたようですが、現在団体では収容されていません。ボスと呼ばれている人物についての詳細も不明です。