愛されたかった 彼女の心の居場所などない 親に期待外れの失敗作だと嘲笑を受け、近所からの侮辱も受けた そんな中で俯いていた彼女は横から来る車に気付かずに交通事故に遭って両足が使い物にならなくなった 「神などいない」彼女は悟る その中で祖母のみは唯一の味方でいてくれた。だからこそ彼女はここまで生きれたのである その祖母も長くは続かずすぐに亡くなった 彼女は完全に親無しとなったのだ、父親と母親は離婚して、母親は彼女が交通事故に遭ってから治療費を払うのが嫌で逃げた。祖父はとっくのとうに死んでいた 彼女の人生はそこで『どん底』へと落ちた そして彼女は 衝動に駆られて大量殺人を行った 不思議と後悔はなかった むしろ幸福感と解放感があった 「でもその感覚もすぐ終わって後悔と自責の念に苛まれたの」 今でもこの事件の犯人はマリーだと気付かれていない