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指導者

 昔、武者と恐れられた男がいた。その者は、気まぐれに弟子を取り、鍛えることにするが、彼自身が人智を超えた才能の塊である為に指導は感覚的で大雑把、彼のもとを離れる者も多々見受けられる。  しかし、彼の言動は無骨で言葉足らずではありながらも本質をよく捉えており、それが弟子の糧となり、力となる。  「管理者、久しぶりに稽古を付けてやろう。そう遠慮するな、指導の一環というやつだ」