黒姫騎士として知られる女騎士。 歴史にも名を残すほどの英雄であり、後に九十九 十九によって召喚されることとなる者の1人でもある。 超人が一般人の中によくいる世の中、アキレスは生まれた。 最初は見習い騎士であったが、類稀なる努力の末、黒騎士として活躍していくこととなる。 ヴォーハイデン(位置的にはドイツの近く。架空の地名である)で起きたある戦いでは、劣勢で敗北寸前だった味方軍を助けるため、敵軍に単騎で突撃して勝利に導いたという記録が残っている。 しかし、特殊能力を持つ人々の反逆を恐れた悪神により執行された「超人狩り」の対象となりアキレスは殺されかけることとなる。 「超人狩り」では誰一人殺されかったものの、これにより悪神と超人の対立が深まった。 やがて悪神とその配下と超人達の間に戦いが起こり大規模な戦争となった。 この大規模の戦争は数年後に「第一次次元大戦」と呼ばれる。 いくつもの世界を巻き込んだ大戦争に参加したアキレスは、最終的に悪神を倒して戦争を終結させた。 戦争終結後は騎士をやめて冒険者に転職し、彼女なりの穏やかな生活を送りながら生涯に幕を閉じる。 アキレスは勇敢さもありながら、姫のような麗しさと言葉遣いを持つと言われており、戦いの最中でも魅了されるものは少なくはなかった。 転職後は笑顔を見せることが多くなり、こちょこちょや冷や水を少しかけるなど、お茶目さが出るところが見られたという。 だが……転職するまで食器の使い方を知らず、皿にあるものでも素手で食べていた。 時は進み現代。 九十九 十九に召喚された際、アキレスはこう言ったという。 「ああ…新しい時代はあったのですね。よかった…本当に。また時代を切り拓くのなら、その役目、このアキレス・パラディンが背負います。今度は生きとし生けるもの全てを守りきりましょう。」