呪術廻戦に登場するナナミンこと七海建人は、呪術高専東京校に所属している1級呪術師です。呪術高専は出身校でもあり、卒業後は呪術師を目指すことなく一般の会社に就職しています。 しかし、就職してから自らが死んだように生きていることに気付き、脱サラをして呪術師として活動することになったのです。 刀身をネクタイと同じ呪布でグルグル巻きにした大鉈を武器として、時には拳にネクタイを巻きつけて素手でも戦うスタイルとなっています。 七海の性格は冷静沈着で、取り乱すことがありません。呪霊の中でも飛び抜けた強さを持つ真人は、触れられただけでも死ぬという恐ろしい力を持っていますが、七海は常に冷静でした。 そして虎杖に対してもアドバイスをしながら、呪力の操作の仕方や呪術師としての心構えを教えています。七海は厳しそうに見えるのですが、優しさを持っているから虎杖も七海のことを尊敬して信頼しているのです。 七海は1級呪術師で、他にも1級呪術師はたくさんいます。その中での強さとして見ると、中間のような気がします。1級でもトップクラスは東堂葵と冥冥です。その二人と比べると七海の能力は劣っています。 日下部篤也や夜蛾正道、禪院直毘人とは同等の強さだと思われるので、特級呪術師を除いてトップ5には入るのではないでしょうか。 かつて七海も呪術高専東京校に通う学生でした。先輩には五条悟や夏油傑がいて、2級呪術師として活躍するも呪術師としての在り方に疑問を抱くことに。 呪霊との戦いで死んでしまった同級生、終わらない呪霊との戦い、圧倒的な力を持つ五条悟と自分との差などが積み重なり、逃げるように高専を後にして呪術師にはなりませんでした。 しかし、サラリーマンとして働く中で生きがいを感じず、ただ同じことの繰り返しの毎日にも嫌気がさしてきたのです。そんな時に、通っていたパン屋の店員に憑依していた呪霊を倒したことで、店員から感謝されて心のどこかが吹っ切れます。 労働も呪術師も同じ様にクソだとしても、他人に感謝され、生きがいということを考えれば呪術師の方がましだと思ったのです。そこから復帰を果たして1級呪術師となりました。 七海と五条悟との関係は学生時代の先輩と後輩です。七海の先輩である五条は当時から圧倒的な力の持ち主だったので、自分と比較してしまうこともありました。 ある日同級生の灰原と2級呪霊の討伐に向かい、七海は負傷して灰原は死ぬことになります。それを五条が引き継ぐことになるのですが、七海はやりきれない気持ちから「あの人一人で良くないですか?」と心の声が漏れてしまいました。 そこから自信を失った七海は呪術高専を辞めることになるのですが、再び戻った時は確固たる決意があり、過去のような弱さが無くなっていたので、五条とも対等に言い合える関係になったようです。 そして、五条も七海のことを信頼しているからこそ、虎杖を任せて成長の手助けをさせていました。二人はお互いに多くを語ることはしていませんが、呪術師としてのそれぞれの生き様を尊敬しているような感じになっています。