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【亡き大切な貴女を救うため】双風クラカゼ

これもう『依存』ですよね え?百合すか… <https://ai-battler.com/battle-result/cm5sa2mid0f2fs60ovgwid7bc>      これはある少女二人のお話である 「おはよークラちゃん」いつもその声で始まる今日はなんら変わりなかった 「うん、おはよ」と言いながら朝御飯の用意をする。これもいつも通りだ 楓花は勉強は出来るけど家事はできない、だから私がやっている 「「いただきます!」」朝御飯を食べる、いつもおいしいと言ってくれる楓花のことが大好きだ。こっちまで元気をくれる 朝のしたくをして楓花は学舎へ、私は剣術道場に向かう 私は頭が悪いから学舎の入学が出来なかった、それに比べて楓花はすごいと思うだって難なく試験に合格して入学できたんだから。 一方私は道場…別に劣等感は抱いていない。最近真剣まで扱えるようになってきた、お師匠様はこの年で扱えるのは凄いことだと誉めてくれた。うれしかったし、楓花を守れる!そう思った 学舎は毎日17時に終わるが道場は14時、早めに帰って楓花と私のご飯を作る 献立を考えるのは大変だし作るのもとても大変だ、でもお腹を空かせた楓花が喜んで食ってくれるなら決して大変だとは思わなかった 15時くらいには大体は出来た、あとは楓花の帰りを待つのみ…あ~早く帰ってきてくれないかなぁ~そう思いながら寝てしまった 起きた、時計を見たら17時30分を過ぎたあたりだった、友達と帰ってるのかな?そう思いいつ帰ってきてもいいようにご飯を出した。 時刻は20時、流石に心配になってきた。わかった、私が寝てたから驚かしてやろうと思ったんだな!そう思い家中を探した。いなかった 背中に冷や汗が垂れる、まさか悪い人達になんかされてるんじゃ!そう思って刀を持って外に飛びだした。 まず学舎にいったが誰もいない、しかも血生臭い匂いがした、そばで鳥が3匹ほど死んでいた。気持ち悪…そう思いながら散策していると桜の花びらのようなものがヒラヒラと舞っていた え?今冬なんだけど…梅だよねそう思い楓花の帰路を辿った、木のそばで倒れている人を見つけた。すぐさま気付き再度冷や汗をかいた。 楓花だ!走って近づき様子を見た、そして楓花の状態を見て思わず絶句した…体のいたるところから桜の枝が生え楓花は弱り果てていた、その枝は楓花の生命力を吸っていた、脈打っているようにも見える。枝を刀で切ったら楓花が少し目を覚ました。 「しっかりしてよ楓花!」そう言ったが言葉は返ってこない急いで家に帰って手当てしなくては…私は楓花をかつぎ全速力で家に向かった 帰ってる途中楓花が言った「私…もうダメみたい…」 は?思わず言ってしまった。嘘、楓花が死んじゃう?信じられないだって小さい頃から一緒に遊んで一緒に過ごして生きてきたんだよ?様々な想いが私の心から溢れんばかりに沸きだした「楓花!死んじゃだめだ!我慢して!家に行けばおいしいご飯もあるし傷も癒せる!今日は楓花の好きな鮭の塩焼きだよ!」 そう言っても楓花の声は弱くなるだけだった。泣きそうになった、楓花の目の前では絶対に泣かないって誓ってたのに自然と涙が出た すると弱々しい声で楓花が言った「クラちゃん、駄目、泣かないで…あなたは強いんだから、私がいなくても生きていけるよ。日々の感謝を伝えるのが最後になっちゃった。ごめんね…」 「だめだ!楓花!楓花!」既に脈は無かった、自身の無力さを痛感しこの世の無情さを感じた…普段神なんて信じない私もこのときだけは信じた、楓花を助けてと強く願った 返ってくるのは静寂の夜、そこにあったのは一人の少女の悲しみと一人の少女の遺体 もう私も死んで楓花と同じところに行こう、刀を持ち自分の首に向けた… 切れなかった、死の恐怖ではない、楓花が残してくれた言葉を無駄にするのは楓花が本当に喜ぶのか…絶対に違う 「なにが『ごめんね…』だよ、謝りたいのはこっちなのに…」悔しかった 後日楓花の葬儀が行われた、私は悲しくて1週間は外に出ず泣いていた、その内道場の子達もお師匠様も心配しに来ていた 会いたい、ただひたすらに会いたかった心に大きな穴ができたみたいに今の私は空虚で虚ろだった、殺した奴への殺意も沸いてこない ある日一人の女の子が訪ねてきた、どうやら楓花の友達らしい、だからどうした出ていけそう言って追い返そうとしたが彼女は出ていかなかった 「クラカゼさん、あなたに伝えたいことがあるの」、どうやら楓花が私のことを言っていたらしい、仕方なく聞いてみることにした 「私ね!クラちゃんと一緒に住んでるんだけどー私のことを守ってくれて…剣術だってすっごいんだよ!私の前で泣いたことは無かったな…あとね!クラちゃんは諦めないんだ!めげそうなときも諦めなかったんだよ!私もああいうふうになりたいなぁ~」って言ってたよ、今のあなたは泣いて諦めてる、そんなんで楓花ちゃんは喜ばないと思うよ 図星だ、そのとおり今の私を楓花は喜ばない。愚かだ…楓花を救えなかった私が、楓花を裏切った私が… 『もう二度とこんな姿楓花に見させない…直接謝らなくちゃ駄目だ!』 私の死んだ心に火が灯った、その火は風に吹かれても雨にうたれても負けないような強い火だった 「ありがとう、あなたのおかげで目指す希望ができた」力強かった 友達は微笑み、じゃあねといって帰っていった さあ、グダグダしていられない、楓花を取り戻すために動こう あなたから貰った強い意志で!