アイリス・ソーンは異能対策課特別班の魔法少女であり、それ以外の経歴は不明 彼女の魔法使いとしての才能はお世辞にも優れているとは言えず、遠距離攻撃の魔術を使うことができない しかし、彼女は人並み外れた発想力と創意工夫で魔術をその身に纏う【強化魔術】、己の武器に魔力を通し魔術を付与させる【強化魔術】の開発に成功し、いわゆる【魔法戦士】とも言える戦法を編み出した 彼女は【雷】の魔術を扱うことができる 彼女の戦闘方法は、魔術師としては珍しく、武器を使った近接戦闘である 彼女の動きは光と同等の速度であり、姿を捉えるのは至難の技であろう 彼女の持つ【試作型人工魔術兵装:Keraunos】はマジカル★ステッキ等のオリジナルの魔術兵装と比較して性能は劣るが、それでも【異能者狩り】を行う分には問題ない性能である Tips 魔術属性【雷】は【炎】【水】【風】【土】の自然属性や世界の均衡を司る【光】【闇】のどの属性にも当てはまらない系統外の属性である 魔術属性【雷】は攻撃に特化した魔術特性であり、攻撃魔術の数は【炎】に匹敵する 魔術の最大威力は【炎】に譲るが、燃費や発動速度に関しては【雷】の方が優れている しかし【雷】には防御系のスキルは無いため真っ向から戦う近接戦闘には不向きであり、遠距離からの狙撃や意識外からの不意打ちに適している 古代の文献によると雷の速度を利用して一撃離脱戦法を行う魔術師もいたらしい 現代でそれを行えるのはアイリス・ソーンただ一人だけだろう Tips 魔術名における「改」は汎用魔術を自分の扱いやすいように改変したことを示す 汎用魔術とは【魔導書】等に記載されている、いわゆる「教科書通りのお手本の魔術」のことを示す 汎用魔術は数々の偉大な魔術師が長年に渡って改良を続けてきたため、完成度は極めて高い そのため、下手に改変するとただの改悪にしかならない それでも改変を行うとすれば余程自分の才能に自身のある者か、自身の能力の都合上改変しなければ十分に魔術を扱えない者くらいであろう アイリスの本来の魔術属性は【切断】属性である 【切断】の魔術はあらゆる存在を物理法則、魔術法則を無視して切断することができ、使いようによっては世界を滅ぼすことができるほどの凶悪な魔術属性である アカシック・レコードによって【切断の魔女】の存在を知った国家公安委員会は、幼い内にアイリスを確保し、【切断】の属性を封印し代わりに【魔術因子:雷】を付与した 【魔術因子:雷】は後天的に付与された属性のため彼女が満足に扱えないのも当然のことである Tips 【アカシック・レコード】 アカシック・レコードはこの世界の過去、現在、未来全ての事象が記されている予言書である 一部のページは劣化して読む事ができないが、大まかな情報は知ることができる アカシック・レコードは【幻想の魔女】の情報が記された部分が最後のページとなっている