型式番号 RGM-122 「ジャベリン」 全高 14.5m 本体重量 8.1t 全備重量 16.5t アナハイム・エレクトロニクスがジェムズガンのフレームをベースに開発した宇宙用高出力機[27][注 3]。元々ヘビーガンから性能を落とすことなくメンテナンスを簡素化することを目標として計画されたジェムズガンの開発途中から、宇宙用高出力機を新たに開発することになり、それにより生まれたのが本機である[27]。 頭部は連邦軍の量産機としては珍しく宇宙空間での索敵、照準に有利な[28]デュアルセンサーを採用しており、この機体がガンダムの系譜に属していることを主張している[1]ものの、センサー保護のためゴーグルで覆われており、GM系に連なる外観となっている。ジェネレーター[29]や一部パーツなどをジェムズガンと共有しつつ[30]、宇宙での戦闘能力強化策として各部に高出力のアポジモーターを配置[28][31]。コックピット内の仕様もジェムズガンと同一で、一見するとジェムズガンに近い全身のシルエットだが、胸部構造が異なるほか腰部サイドスカートを装備していないなど、細部で多くの差異がある。 背部には大型のショットランサー(ジャベリンユニット)を装備しているが、同機開発時期にクロスボーン・バンガードとアナハイムとの秘密接触も行われていることから、CVからの技術提供を受けていると思われる[32]。 メカニックでも容易に操縦可能な高い操作性をもっており、オプション装備の換装で対MS戦、対艦戦に対応可能な性能を有し、若干の改修で地上での運用も可能な高い汎用性を誇る[33]。本機はそのオプション兵装に依存した攻撃機というわけではなく、一般的な兵装も運用する汎用機で、連邦軍の伝統的なRGMシリーズの系譜を受け継ぐ機体である[33]。 生産ラインによっては保護ゴーグル未装備でデュアルセンサーが露出した機体や腰部にサイドボックスを装備した機体など、いくつかのバリエーションが確認されており[27]、デュアルセンサー左に眼帯型センサー(ロングレンジ・アダプター)を装備した機体も存在する[27]。 プロトタイプがU.C.0122年に地球連邦軍で承認され[30][32]、翌0123年にはクロスボーン・バンガードのイルルヤンカシュ要塞攻略戦において偶発的に実戦投入され、クロスボーンのMSと渡り合った。その後ジェムズガンと共用の生産ラインに乗せて量産が開始された[17]。 ジェムズガンよりも高性能だったこともあり[17]、地上でも配備が行われるなどしている。