3人目の祝福者 『ゲンソウ』の『祝福者』 セルシア・セレス=エルヴァント 彼女は時系列的にいえば『浄光の祝福者 カルナク』よりも後に『祝福者』となった者である。 彼女がバイオリニストだった時弾いていた儚い楽曲は 【乙女のチステミスリ】 と呼ばれている。 セルビア語で『チステミスリ』とは 『純粋なる思い』という意味。 過去編: セルシアは元々普通の家系で生まれた何の変哲もない女の子だったが、 音楽への興味と追求、そして発想が軒並み外れていた。 そんな彼女は音楽大学へと通うが彼女に嫉妬した者のイジメにあっており中退。 そんな中路上コンサートで 【乙女のチステミスリ】を演奏した結果、回数を重ねる毎にプロの演奏者やスカウトマンの話題となっていた。 そして後にスカウトを受けたセルシアはその甲斐もあり見事目指していた演奏者の仲間入りを果たした。 彼女はその腕前と才能もあってか時期早々に見事地位を確立。 だがそんな名誉も長くなく、彼女は数多くの演奏者から嫉妬を買っていた。 そして彼女はパイプオルガンが奏でる音色の流れる建物の裏で密かに銃撃され路地裏で遺棄されたはずだったが彼女の体は綺麗な音色と共に浮かび上がり綺麗に復活。 彼女は目を覚ました時には既に『祝福者』となっていた。 彼女は祝福者のため例に漏れず遺伝子異常者に過ぎず寿命は『カルナク』や『グルエド』と同じ3ヶ月。 しかし彼女は彼ら2人の様に寿命を更新する術は持っていない だが彼女は『安永と氏族』という自らの想いと祈りを込めた曲をイメージする事により、 事実上の遺伝子の暴走を阻止。 彼女は『祝福者』ながらも寿命や老いや傷を一切受けず、肉体や遺伝子の状態をキープする事が出来る。 言わば肉体に傷を負うことのない不老不死である。