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月猫少女 ルナ

``` ある日のこと ルナとシャノワールという非常に仲の良い2匹のネコが居た しかし、突然二匹ははぐれてしまい、別々の道を歩み始める。 ルナは路頭に迷い、暫くするといい匂いがする美術館を見つける ルナは恐る恐る足を踏み入れる 美術館はヒト気のない不気味な雰囲気が漂っているが、ルナは奥に進んでいく すると、後ろから気配がする 恐怖に駆られたルナは逃げ出す ただ、ルナはすぐに袋小路に入ってしまう 部屋には大きな鏡が一つだけあり、鏡には自分が居るはずの場所に猫耳のヒトの姿が写っている すると、声が聞こえる 「安心してください、危害を加えるつもりはありませんよ。でも、」 後ろから、長くて黒い髪の黒いドレスに身を包んだヒトが現れる 「今日は閉業日なのに勝手に入った相応の対価は払ってもらうよ」 その瞬間、ルナの視界は真っ暗になる… …ルナはすぐに目を覚ます だが、視点が明らかに違う 体を見ると、なんと猫耳のヒトの姿になっている 鏡には代わりに元の黒猫の姿が写っている 「あれ?…えっ!?」 喋れるようにもなっていて、困惑していると、あの声の主が現れる 「美術館の従業員として働くの。いい?」 ルナは首を縦に振って、身を任せた。 それからしばらくして。 美術館の主はダクネという名前だった。 衣食住が完備されていて、非勤務時間は自由に動ける。ルナにとって最高の環境だった。 ヒトの姿だからこそ新しいことができて、好きなもの買って、食べる。 ルナはダクネの飼い猫となり、(ときにはダクネの囮になったり、)幸せに暮らすのだった。 ```