「僕は一人で二人…いや、三人分なんだ」 左半身に、西洋竜の猛りを。 右半身に、東洋龍の叡智を。 ひとつの身体にふたつの竜を宿した、特異なる青年がいた。 その名は、アーロン。 鱗に覆われた体躯と、額に並ぶ二本の角。 爽やかな笑みを浮かべながら、今日も空と大地を渡る旅の途中。 ――そう、一見すればただの青年。けれどその実、彼の内には竜と龍、ふたつの強大な力が眠っている。 西洋竜。荒ぶる本能のままに力を振るう、剛毅なる獣。 戦場に現れれば容赦なく炎を撒き、爪で斬り裂き、翼で風を巻き起こす。 その心はまっすぐで、時に危ういほど戦いを渇望する。 「俺の力、もっと試させろ! もっと…もっと強く!!」 東洋龍。静かなる支配者、知略と霊力の化身。 雲を生み、雷を操り、水流で惑わし、神通力で敵を縛る。 言葉は古めかしく、態度は落ち着いているが、相手を見下すような余裕すら滲む。 「儂に敵うものなど、この地におるまいよ……」 二つの存在は、アーロンの中で棲み分けている。 戦況によって、あるいは意思によって、彼の姿は変わり、性格もまた変化する。 変身のたびに口調も姿も変わるが、どの姿でも、アーロンは確かに「アーロン」なのだ。 本人はあくまで明朗で、人好きのする青年。 だが、ふと気づけば周囲に誰もいなくても、彼は笑っている。 ――そう、頭の中では「ふたり」がいつでも言い争いをしているからだ。 「違う!真っ向勝負だ!」「策も立てずに挑むとは無粋じゃな」 「二人とも、静かにしてくれ!」 アーロンの旅には、明確な目的がある。 それは、「己に宿した力を、本当の意味で制御し、使いこなす」こと。 そのために彼は、日々各地を巡り、強敵を求め、己の限界と対話を重ねている。 ⸻ 「まだ見ぬ強敵が、僕を待ってるんだ!」 そう言ってアーロンは今日も歩く。 頭の中のふたりをなだめながら、空を見上げて笑う。 彼の旅は修行であり、そして「誰よりも竜に近づく」ための果てなき道。 だが、彼の中にいるふたり――力の竜と、知の龍―― それぞれに、アーロンには語っていない“別の意図”を秘めているかもしれない。 その真実にたどり着くのは、まだ先のことだ ドラゴニック・ロア 力と知、陰と陽。破壊と制御。そのすべてをブレスに乗せて放つ一撃。 一瞬で戦場の空気すら変わる、竜魂の共鳴である。 二龍(アーロン)です。「質量のある雲」ですが、龍をイメージした時なんか足元に雲ありませんか?それです。対戦よろしくお願いします。 その他の技(ログより) 大気に結晶を生み出し、それを自在に操る 背中から光を放ち撹乱 特殊な瞳で周囲を敏感に察知 竜鱗は水鳥の涙で浸した棒で殴ると壊れるそうです