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【カノ黒ハ無彩色ヲ纏イテ】灰梟

『己の存在を証明する為に』 『社会の闇を晴らす為に』 動機など建前に過ぎなかった 此処から逃げ出せるならどうでもよかった やがてかの黒は“夢”を捨てた 「灰梟」という無彩色の虚構を纏って ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー かの黒は地に伏し己の不幸を笑った 痛みすら消えた腹の穴からは 嫌という程鮮やかな涙が流れていた 深い意識の底に沈みゆく黒が出会ったのは 捨てたはずの“夢”であった 記憶の砂海に打ち捨てられた 未熟で儚い少女の“夢”であった かの黒は空を仰ぎ乾いた声で笑う その眼に写ったそれは あの日“夢”に描いていた星空は 極彩色のネオンより鮮やかに 遥かに鮮やかに煌めいていた [能力変異前] https://ai-battler.com/battle/c1d10131-aa83-40a5-ba28-1d56b73df312