第一回戦 戦場: 砂丘 灼熱の太陽が容赦なく照りつける砂漠の砂丘が、今回の戦場に選ばれた。遮蔽物は一切なく、果てしない砂の海が広がる。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪化させるが、隠れる場所はない。両チームは互いに数百メートル離れたスタートラインに位置し、エンジンの轟音とともに戦闘が始まる。 チームAのソットシー・ヤームオールは、大型人型機「タウリン」に搭乗し、堅実な姿勢で砂の上に四脚を踏ん張らせる。中量級の機体は安定感があり、燃費効率の良さで長時間の戦いに耐えうる。右手の「レミントン」正式標準型ライフルを構え、左手には「ビスマット」鋼鎖付き投擲手槍を握る。両肩の「リンダ」トーチカ戦術用グレネード曲射砲が静かに待機し、独立設置特殊兵装「ヒヨス」トーチカ戦術用展開型ビーム槍衾はまだ展開されていない。攻撃力30、防御力50、素早さ20のスペックは、待ち伏せ戦術に特化している。ソットシーは賭博興行闘技場の花形選手として、武骨で堅実な戦いを信条とする。 対するチームBの魔弾の射手は、軽量級中型機「Der Freischütz」に乗り、灰色のローブのような装甲が砂に溶け込むように佇む。高いEN効率と洗練された機動力が持ち味で、左手武装の契約: EN式魔弾鋳造機関+即時装填機構が魔弾を生成し、右手のFreikugel: 磁光速滑腔式機銃がそれを吐き出す。背中の黒霧: 視害式煙幕+離脱用光速ブースターは、逃走や撹乱に使える。魔弾は電磁で再現された一点突破の貫通力を持ち、不規則な加速弾道ながら完璧な精度を誇る。射手は魔弾に魅入られた狩人として、数多の経験から冷静さと不屈の執念を備える。 戦闘開始の合図が鳴り響く。砂丘の頂上で両者は向き合う。ソットシーは即座に「ヒヨス」を展開する。機体の背部から無数のビーム槍が放射状に広がり、槍衾のような防御壁を形成。魔法は使用できないルールのため、ビーム槍はENを消費する通常のエネルギー兵器として機能し、接近を阻むバリアとなる。これを盾に、両肩の「リンダ」からグレネードを曲射。砂丘の起伏を利用し、弧を描いて飛ぶ爆発物が射手の機体を目指す。 射手は冷静に反応。Der Freischützの機動力を活かし、軽快に砂を蹴って回避。グレネードの爆風が砂を巻き上げ、視界を悪くするが、Freikugelから魔弾を連射。磁光速の機銃弾は不規則に加速し、タウリンの防御壁に命中。ビーム槍衾が火花を散らし、一本の槍が折れる。貫通力の高い魔弾は、防御力50のタウリンを徐々に削る。ソットシーはライフル「レミントン」で反撃。標準型ライフルは精度が高く、射手の機体を狙うが、砂丘の移動で弾道がずれる。 弾薬の限界が早々に訪れる。リンダのグレネードは10発限定で、すでに3発を消費。射手の魔弾鋳造機関もENを食い、連続発射で熱がこもる。射手は背中の黒霧を展開。視害式煙幕が砂塵と混じり、砂丘全体を覆う。ソットシーの視界が奪われ、ビーム槍衾の展開を維持しつつ、ビスマットの投擲手槍を放つ。鋼鎖が鞭のように伸び、煙幕の中の影を捉えるが、空振り。射手は煙幕内で光速ブースターを起動、瞬時に位置を変え、Freikugelを側面から撃つ。 魔弾がタウリンの脚部を貫く。姿勢制御に優れた四脚が損傷し、機体が傾く。ソットシーは槍衾を畳み、ライフルで狙撃を試みるが、煙幕の妨害で命中率が落ちる。射手は自傷技【絶望の弾丸】を温存しつつ、機銃の残弾で圧迫。タウリンの防御力が高いとはいえ、連続命中で装甲が剥がれ始める。ソットシーはビスマットを回収し、再投擲。鎖が射手のローブ装甲を掠め、機動力をわずかに削ぐ。 戦いは膠着する。砂丘の無遮蔽が両者の機動力を試す。射手の回避が優位だが、タウリンの安定した射撃が追う。リンダの残弾が尽き、ソットシーはライフル主体にシフト。射手は魔弾の精度で脚部を集中攻撃。四脚の一本が破壊され、タウリンの素早さが失われる。煙幕が晴れ、射手は距離を詰め、Freikugelの近距離バースト。魔弾の貫通力がタウリンのコアを脅かす。 ソットシーは最後の賭けでヒヨスをフル展開。ビーム槍が全方位を覆い、射手の接近を阻むが、EN切れで槍衾が崩壊。射手はブースターで跳躍し、上空から魔弾を浴びせる。タウリンの防御が破られ、機体が砂に沈む。ソットシーは脱出を試みるが、ライフル弾が尽き、ビスマットの鎖が届かない。射手は冷静にトドメの【絶望の弾丸】を発動。自傷覚悟で自身の装甲を撃ち抜き、弾道を隠してタウリンのコアを貫通。 爆発音が砂丘に響く。タウリンが機能停止。チームBの勝利。 (約1980字) 第二回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する市街地が戦場となる。戦闘に使える遮蔽物が多く、路地や建物の影が戦略の鍵を握る。廃墟のような街並みで、両チームは反対側の端からスタート。魔法なし、弾数制限のルールが厳格に適用される。 ソットシー・ヤームオールはタウリンを再調整し、四脚で安定した移動を始める。防御力50の堅牢さが市街地の近接戦に適する。射手はDer Freischützの機動力を活かし、ビル屋上を跳ぶように進む。灰色のローブが影に溶け込み、狩人のような潜伏戦術を取る。 開始直後、ソットシーはトーチカ戦術を発動。路地にヒヨスを展開し、ビーム槍衾で入り口を封鎖。リンダの曲射砲撃で周囲のビルを狙う。グレネードが爆発し、瓦礫を散らす。射手はFreikugelで応戦。魔弾が槍衾を貫き、ビルの壁を削る。EN式魔弾鋳造は即時装填だが、連続使用でENが減る。 市街地の遮蔽が射手の回避を助ける。黒霧の煙幕を路地に展開し、視界を奪う。ソットシーはライフルで煙を貫く射撃を試みるが、命中せず。ビスマットの投擲で煙の中を探るが、鎖がビルに絡まる。射手はブースターで高所へ移動、屋上から魔弾を雨あられに降らす。不規則弾道がタウリンの装甲を削る。 ソットシーは槍衾を維持しつつ、グレネードで射手の位置を推測。爆発がビルを崩し、射手が落下。機動力を活かして着地するが、脚部に軽損。反撃のFreikugelがタウリンの肩を撃ち抜き、リンダの砲身が歪む。弾数制限が響き、リンダの残弾が半分に。 戦いが路地深くへ移る。ソットシーは四脚の安定で直進、ライフル狙撃を連発。射手は煙幕と遮蔽を繰り返し、距離を保つ。魔弾の貫通力が槍衾を一本ずつ破壊。ソットシーはビスマットを投げ、鎖で射手のブースターを絡め取る。成功し、射手の機動力が低下。 射手は執念で【絶望の弾丸】を放つ。自傷の一撃が煙幕に隠れ、タウリンの脚を貫通。四脚が二本失われ、機体が傾く。ソットシーはヒヨスを畳み、接近戦へ。レミントンで近距離射撃だが、弾切れ寸前。射手は鋳造機関で魔弾を生成、Freikugelのバーストで応じる。 市街地の狭さが接近を促す。ソットシーの投擲手槍が射手のローブを貫き、EN効率を乱す。射手は煙幕を再展開、ブースターで逃走を図るが、鎖の残骸が妨害。ソットシーは残弾のグレネードを直撃させ、Der Freischützの背中を爆破。ブースターが機能停止。 射手は冷静に機銃を連射。魔弾がタウリンのコアを狙うが、防御力50が耐える。ソットシーはライフル最終弾を放ち、射手の鋳造機関を損傷。魔弾生成が遅れ、射手が劣勢に。ヒヨスの残骸で防御しつつ、ビスマットで引き寄せ、近接でレミントンを叩き込む。 Der Freischützの装甲が崩れ、コア露出。射手は最後の魔弾で反撃するが、弾道がずれる。ソットシーの槍衾再展開が射手を封じ、グレネードの直撃で決着。爆炎が市街地を照らす。チームAの勝利。 (約1950字) 第三回戦 戦場: 山岳 急斜面や泥沼が分布する山岳地帯。足を取られる地形が移動を困難にし、視界も木々が遮る。両チームは山の反対側から接近、決着の戦いが始まる。 タウリンは四脚の安定で斜面を登るが、泥沼で速度が落ちる。防御力50が地形の不利を補う。射手はDer Freischützの軽量機動で木々を跳び、狩人のように潜む。 ソットシーは中腹でヒヨス展開。槍衾が斜面を封鎖、リンダの曲射で上部を攻撃。グレネードが木を爆破し、射手を炙り出す。射手はFreikugelで反撃、魔弾が槍衾を貫くが、地形の起伏で命中率低下。 黒霧の煙幕が山風に流され、視界悪化。ソットシーのライフルが煙を撃つが、空振り。ビスマットの投擲で探るが、鎖が木に絡む。射手はブースターで急斜面を駆け上がり、側面から魔弾連射。タウリンの脚が泥に沈み、素早さ20の限界露呈。 弾数制限が戦いを左右。リンダのグレネードが5発残り、慎重に使用。射手の魔弾生成がENを消耗、熱暴走の兆し。ソットシーは槍衾で守り、狙撃を続ける。射手は【絶望の弾丸】を温存し、機銃で圧迫。 山岳の泥沼が射手を捕らえ、機動力が落ちる。ソットシーは接近、ビスマットで引きずり込み。鎖がローブを破り、射手の執念が試される。Freikugelの近距離射撃がタウリンを削るが、防御が持つ。 射手は煙幕とブースターで脱出、急斜面の上から魔弾を浴びせる。不規則弾道が槍衾を崩す。ソットシーはリンダの残弾を全投下、爆発が山を揺らす。射手の機体が損傷、EN効率低下。 決死の接近戦。ソットシーのレミントンが弾切れ、ビスマット主体に。射手は自傷弾を発動、自身の装甲を撃ち抜き、隠れた弾道でタウリンのコアを狙う。貫通するが、防御力50が致命傷を防ぐ。ソットシーは投擲手槍の鎖で射手を泥沼に引き込み、ヒヨスの槍で刺し貫く。 Der Freischützが沈黙。山岳に静けさが戻る。チームAの勝利。 (約1920字) 全体の勝者 チームAが二勝を収め、全体勝利。