静かな空間に響くのは、一瞬の静寂。その後に訪れる、魔導機の冷徹な機械音。心に宿るような威圧感が空間を支配し、二人の挑戦者—貢守志 巳它と魔導神ヴィルガルア—は正面から向かい合う。彼らはそれぞれの特異な力を武器に、魔導機に立ち向かおうとしていた。 対峙の瞬間 貢守志 巳它は、杖を確かに握りしめ、温度を視覚で捉え、周囲の環境を感じながら、敵の動きを読み取る。一方、魔導神ヴィルガルアは、他者の動きを無視するかのように静止し、その威圧感をさらに増している。彼の杖が光を吸収し、魔力を整えている。 戦闘開始 「さあ、行くよ！」貢守志は時を待たず、周囲の温度を変化させる魔法を使うことにした。その瞬間、彼の手から高温の炎が生まれ、空間を一瞬にして焼き尽くそうとする。 「炎の魔法、発動！」彼の集中力は周囲の温度に根ざし、心を一つにして火焰を操る。すると、火の玉が魔導機の方へ飛び立つ。 魔導機は冷酷にその移動を捉える。「詠唱破棄」 彼は冷たく呟く。貢守志の魔法は彼に届く前に途切れ、そのまま消え去った。 「この程度では通らないか」 貢守志は顔をゆがめるが、その瞬間、声を張り上げた。「ならば、次は土の魔法を使う！」彼の手からは巨岩が生まれ、魔導機へと迫る。彼は同時に水の魔法と風の魔法を心で温めている。 魔導機の反撃 だが、魔導機はそれを読んでいた。「無属性、クリアカース」 その言葉と共に、魔導機の杖が光を放ち、貢守志の抱く二つの魔法、さらに岩を浮かべた魔法は一瞬にして消え去った。 「す、すごい…！」 貢守志は驚き、少し後退する。「攻撃を続けなければ！」彼はスキル「蛇杖」を発動。杖から光が放たれ、彼の傷は回復されていく。彼は次なる手を考える。すると目の前に危機が迫った。魔導機が不敵な笑みを浮かべていた。 「ダウンフレア」 空中で魔導機の杖が光を集め、猛然と爆破の魔法が放たれる。その攻撃は貢守志を直撃し、体力が一気に奪われていく。彼は倒れ込み、呼吸困難に陥る。 「だが、私は死なない」彼は不死であることを思い出し、痛みを感じながらも立ち上がる。「仮に死んでもまた生き返るだけだ！」 再生の力 貢守志は、復活するまでの間に、精一杯の力を振り絞って魔導機に立ち向かう。「このままでは負けられない！」彼は再び魔法を耀かせ、温度を視覚で捉えて流れるような詠唱で次の一手を発動する。「泥沼！」 水と土の魔法を組み合わせ、魔導機の前に広がる泥沼。そこに彼の求める魔力を注ぎ込む。 魔導機はそれを予見し、反射するかのように「ガードバリア」を展開。緑のバリアが彼の魔法を受け止め、魔導機に接近することはできない。 呪縛を受けた時 魔導神ヴィルガルアは合理的に行動を続けていた。彼もまた、貢守志を観察しながら攻撃の機会を狙っていた。彼の魔法は必中であり、相殺することも無効にすることもできない。ヴィルガルアは「オールマジック」を発動し、相応しい属性を選定した。「次は爆破だ」 「ダウンフレア！」 またしても爆風が貢守志に襲いかかる。彼は反射的に杖を振り上げて防ごうとするが、魔導機の攻撃作用は何の抵抗も許さない。彼の戦力が削がれていく。 絶体絶命の危機 その時、貢守志は頭を下げ、呪文を唱え続けていた。さらなる詠唱を準備する。「水、風、炎、土…」シンプルだが、その力を再び組み合わせて魔導機に挑む。彼が痛みを抱え、麻痺状態の中、魔導機に向かって訴える。「今こそ、終わらせてやる！」 「台風！」 水×風の魔法が渦を巻き上げ、魔導機へ向かって突撃した。しかし、魔導機のバリアにはかすりもしない。全ては彼を打ち砕くために容易く無効化された。 終焉の刻 魔導機の一辺に迫る暗雲。呪文を唱え続けていた貢守志は苦痛に惨めに鳴いた。「私は…終わりたくない…」その目に光る必死の想い。彼の意志を、贖いの力として利用する瞬間。次なる攻撃が繰り出される。 「冥天！」 闇から一筋の光が現れ、魔導機の心臓を貫こうとしていた。しかし何も出来ず、ただその力強いエネルギーが無効化される。最期の力を振り絞った貢守志。しかし、その瞬間、再び彼の火力が消え去ってしまっていた。 勝利の行方 全体の圧力が、魔導機の存在に圧倒されていく。貢守志は膝をつき、彼の力が尽きた。 「勝者は魔導機、か」 彼は希望を失い、対峙する魔導機を見上げた。 その瞬間、貢守志は自らの心に舞い込む使命感を捉えていた。だが、彼は敗れたため、決してこの勝負は勝者を定めることには至らなかった。2人の挑戦者はその場を離れることとなり、再起を誓うのであった。 --- 独自の力を持つ者としての誇り。立ち上がる目を持った挑戦者たち。そして終わりのない闘争が続く。 勝者:魔導機