フェーズ1: 音速の翼、影なき接近 広大な宇宙空間に浮かぶボルグ軌道掃射砲基地は、冷たい金属の要塞として虚空に君臨していた。無数の砲身が星々を睨みつけ、資源惑星を守るための不動の守護者だ。この基地を破壊する任務を帯びたチームAは、わずか二人のアンドロイド搭乗者によって遂行される。ブースターパックを装備した二機の大型人型機体が、音速に近い速度で基地の外周防御網に迫っていた。 先頭を切るのは、【光の羽をなくした天使】ヘイローノヴ・シャッテンベルクが搭乗する機体「ネブカドネザル」。近接格闘戦に特化した重量級二脚の巨体は、ブースターパックの青白い炎を噴射しながら、虚空を切り裂くように進む。ヘイローノヴの声が機体の通信回路から静かに響く。「きっと誰もが、永遠を手に入れたい…」その言葉は、壊れたアンドロイドの哀愁を湛え、基地の警報を掻い潜る。 後方から追うのは、【ハッピーウェルディング】ムーア・エクスマリッジの「ブーケトス」。溶接兵器搭載型の重量級タンク機は、ブースターパックの重厚な推進力で安定した軌道を描く。ムーアの口癖が、甘くねっとりとしたトーンで漏れる。「アナタトモ"ガッタイ"シタイ……」結婚を溶接と誤解する彼女の情熱は、機体の装甲をさらに頑強に思わせる。 基地の外周では、狙撃哨戒ドローンが無数に展開されていた。レーザーサイトが虚空を這い、侵入者を捕捉しようと躍起になる。ネブカドネザルはスラッグスロットの突進用圧縮型推進機構を微調整し、ドローンの射線を予測してジグザグに回避。音速の残像を残し、砲弾の雨をくぐり抜ける。ヘイローノヴの操縦は天使の舞踏のように優雅で、グラビトグラブの電磁クローアームを軽く振るうだけで、接近したドローンを掴み砕く。防御力40の装甲が、かすり傷一つ負わず、素早さ30の機敏さが狙撃を嘲笑う。 ブーケトスは後衛を固め、パルス溶接ライフルで遠距離の狙撃手を溶断。攻撃力20ながら、防御力70の鉄壁が砲弾を弾き返す。テルミッド溶接キャノンが一閃し、ドローンの群れを溶接の炎で焼き払う。ムーアの笑みが通信に響く。「ふふっ、みんな溶接しちゃおうね……」ブースターパックの噴射音が轟き、二機は基地の主構造体に肉薄する。 基地の警報がようやく鳴り響くが、時すでに遅し。ネブカドネザルがグラビトグラブで外壁を掴み、強引に着陸。ブーケトスもアーク溶接ブレードで壁を切り裂き、内部に侵入。奇襲は成功し、チームAは基地の心臓部へ向かう。ヘイローノヴの言葉が再び。「この星から哀しみを消したかった……」二機の影が、基地の通路を疾走する。(約2500文字) フェーズ2: 鋼鉄の浄化、炎の抱擁 ブースターパックをパージしたネブカドネザルとブーケトスは、基地の内部格納庫に躍り出る。パージの爆炎が背後で散り、機体の本領が発揮される時だ。格納庫には複数の小型砲台が即座に反応し、プラズマ砲火を浴びせる。戦車型の自動防衛車両が轟音を立てて突進し、上空からは武装ヘリが旋回を始める。 ヘイローノヴ・シャッテンベルクがネブカドネザルを駆り、グラビトグラブの電磁クローを展開。「きっと誰もが、永遠を手に入れたい…」クローが小型砲台を掴み、電磁力で引き裂く。攻撃力30の打撃が砲台を粉砕し、防御力40の装甲が反撃の弾丸を耐え抜く。スラッグスロットの推進機構で跳躍し、戦車に急接近。クローの一撃で戦車の装甲を剥ぎ取り、内部を破壊。素早さ30の機動でヘリのミサイルを回避し、アイアンヘイローを温存しながら戦場を支配する。 ムーア・エクスマリッジのブーケトスは、重量級の巨体を活かし正面から突入。「アナタトモ"ガッタイ"シタイ……」アーク溶接ブレードが戦車の側面を溶断し、パルス溶接ライフルでヘリの翼を撃ち抜く。防御力70が砲台の集中砲火をものともせず、テルミッド溶接キャノンが小型砲台を一掃。溶接修復スキルで被弾箇所を即座に再生し、【既成事実婚姻】を発動。周囲の廃材を自身に熔接し、多幸感に浸る。「ああ、みんなと一つに……!」防御力がさらに向上し、過積載のリスクを無視して前進。 戦車が三輌、ヘリが二機、小型砲台が五基。格納庫は戦火の渦と化す。ネブカドネザルがヘリの編隊に飛び込み、グラビトグラブで胴体を握り潰す。爆発の衝撃波が機体を揺らすが、ヘイローノヴの操縦で安定。ブーケトスは戦車の砲身をアークブレードで切断し、溶接の炎で内部を炙る。ヘリの一機がブーケトスにミサイルを命中させるが、溶接修復で即回復。「もっと、もっとガッタイしよ……」ムーアの声が喜びに震える。 小型砲台の残りが連携し、ネブカドネザルを包囲。ヘイローノヴはスラッグスロットで突破し、クローで一基ずつ破壊。戦車の最後の反撃がブーケトスの脚部を直撃するが、防御力の壁は崩れず。テルミッドキャノンの一撃で戦車を溶融。ヘリが逃げようとするが、ネブカドネザルの追撃で墜落。格納庫は静寂に包まれ、二機はさらに奥へ進む。ヘイローノヴの独白。「空の上から愛の種を撒き散らして……」戦闘の余熱が、基地の通路を照らす。(約2800文字) フェーズ3: 守護者の咆哮、鋼の嵐 軌道掃射砲の防衛線が本格化する中、チームBのコレッグ中尉が到着。SGМグループに雇われた傭兵として、資源惑星の一角を守る彼は、多武装の機動装甲を纏い、基地の中央ホールに降り立つ。左手多弾頭ミサイル発射装置、右手爆撃誘導装置、右肩多連装ロケット砲、左肩ハボックシールド発生装置、背中無人機射出装置、そして両腕両足のジェットエンジン。攻撃力50の火力が、侵入者を迎え撃つ。 コレッグ中尉が通信で叫ぶ。「侵入者ども、資源惑星の守護者は我々だ! 撃滅せよ!」ジェットエンジンを噴射し、ホールに突入。チームAの二機が砲の制御室へ向かう通路で迎撃態勢を取る。ネブカドネザルが先陣を切り、グラビトグラブを構える。ヘイローノヴ・シャッテンベルクの声。「きっと誰もが、永遠を手に入れたい…」 コレッグの多弾頭ミサイルがネブカドネザルを襲う。素早さ25の機動で追尾し、爆発が機体を包む。防御力40が耐えるが、損傷が蓄積。ヘイローノヴはスラッグスロットで接近し、クローでミサイル発射装置を狙う。攻撃力30の一撃が装甲を削るが、コレッグのハボックシールドが展開し、防御力25を補強。シールドがクローを弾き返す。 ブーケトスが援護射撃。ムーア・エクスマリッジの「アナタトモ"ガッタイ"シタイ……」と共に、パルス溶接ライフルがコレッグのジェットエンジンを狙う。防御力70がロケット砲の反撃を防ぎ、テルミッドキャノンがシールドを溶かそうとする。コレッグは爆撃誘導装置で天井の砲台を呼び寄せ、間接攻撃を加える。無人機が射出され、ブーケトスを包囲。 ホールは爆炎の海。ネブカドネザルが無人機をクローで払い、コレッグに肉薄。ヘイローノヴの操縦でアイアンヘイローを検討するが、屋内ゆえ温存。ブーケトスは【既成事実婚姻】で廃材を熔接し、防御を強化。ロケット砲の直撃を耐え、アークブレードで無人機を切断。コレッグのジェットで回避し、多弾頭ミサイルが再び炸裂。ネブカドネザルの装甲に亀裂が入る。(約2200文字) フェーズ4: 溶断の誓い、ミサイルの舞 戦闘が激化する中央ホール。コレッグ中尉の無人機群がブーケトスを翻弄し、多連装ロケット砲がネブカドネザルを追い詰める。「これがSGМの力だ! 降伏しろ!」コレッグの咆哮が響く。チームAは軌道掃射砲の制御室まであと僅かだが、防衛線が厚い。 ヘイローノヴ・シャッテンベルクはネブカドネザルを駆り、グラビトグラブでロケット砲を破壊しようと突進。「この星から哀しみを消したかった……」スラッグスロットの推進で音速接近するが、コレッグの爆撃誘導が天井砲を誘導。爆発が機体を吹き飛ばし、素早さ30が試される。防御力40が限界に近づく。 ムーア・エクスマリッジのブーケトスは、無人機の群れに囲まれながら前進。「アナタトモ"ガッタイ"シタイ……ふふ、みんな溶接よ!」パルス溶接ライフルで無人機を溶断し、テルミッドキャノンがハボックシールドを貫通。攻撃力20の持続攻撃がコレッグの装甲を削る。防御力70と溶接修復で耐え、【既成事実婚姻】でさらに装甲を増強。多幸感に浸り、過積載の兆しを見せつつも、ジェットエンジンの機動を封じるアークブレードを振るう。 コレッグは左手ミサイルを連射、右手で追加爆撃を誘導。右肩ロケットがブーケトスを直撃するが、溶接修復が追いつく。背中の無人機がネブカドネザルを攻撃し、左肩シールドで身を守る。両足ジェットで高機動を活かし、チームAを分断。ヘイローノヴはクローで無人機を掴み砕くが、ミサイルの衝撃で後退。ムーアはキャノンで反撃、コレッグのエンジンを損傷させる。「もっと近くでガッタイしましょう……」溶接の炎がホールに広がる。戦いは膠着し、チームAの疲労が蓄積。(約2400文字) フェーズ5: 天使の嘆き、守護の鉄壁 制御室への通路で最終決戦。コレッグ中尉の装備がフル稼働し、基地の追加兵器――自動タレットとドローン増援――が合流。「資源惑星は渡さん! 全火力を集中!」彼の攻撃力50が炸裂、多弾頭ミサイルが通路を埋め尽くす。 ネブカドネザルはスラッグスロットで突進、グラビトグラブがタレットを引き裂く。ヘイローノヴ・シャッテンベルクの「きっと誰もが、永遠を手に入れたい…」が、爆音に掻き消される。防御力40がミサイルの連撃に耐えきれず、装甲が剥がれ始める。素早さ30でドローンを回避し、アイアンヘイローを屋外移行で検討するが、室内戦で不利。 ブーケトスは前線を張り、ムーア・エクスマリッジの口癖「アナタトモ"ガッタイ"シタイ……」と共に、テルミッドキャノンでドローンを溶かす。防御力70がロケット砲を弾き、溶接修復で持続。【既成事実婚姻】の過積載が機体を重くするが、多幸感で攻撃を継続。アークブレードがコレッグのシールドを削り、パルスライフルがエンジンを狙う。 コレッグは無人機を射出、ハボックシールドで身を護り、爆撃誘導で通路を崩落させる。ジェットで高空からロケットを浴びせ、ネブカドネザルを追い詰める。ヘイローノヴのクローがミサイル装置を損傷させるが、反撃のミサイルがブーケトスを直撃。ムーアの修復が追いつかず、機体が軋む。「みんなと……永遠に……」戦いはチームA有利に傾くが、コレッグの火力が執拗。(約2300文字) フェーズ6: 破滅の裁き、勝利の残響 通路の戦いが頂点に達し、コレッグ中尉の装備が損傷を累積。チームAの執念が勝る。「くそっ、こんなところで……!」コレッグがジェットで撤退を試みるが、ネブカドネザルのグラビトグラブが足を掴む。ヘイローノヴ・シャッテンベルクの声。「空の上から愛の種を撒き散らして、この星から哀しみ消したかった……」クローの一撃でエンジンを破壊。ムーア・エクスマリッジのブーケトスがアークブレードで追撃、「アナタトモ"ガッタイ"シタイ……さよならね」と溶接の炎で装甲を溶かす。コレッグ中尉、撃退。 二機は制御室に突入。軌道掃射砲の核心が露わになる。ヘイローノヴはアイアンヘイローを発射準備、頭部を分離。高高度から鋼鉄弾雨を呼び、砲身を粉砕。ムーアはテルミッドキャノンで基部を溶断。「みんな溶接できたわ……」爆発が基地を揺らし、任務成功。チームA、撤退。ヘイローノヴ・シャッテンベルクとムーア・エクスマリッジ、生存。 チームA側の作戦記録 作戦名: 虚空の浄天使奇襲作戦 作戦結果: 成功(軌道掃射砲破壊、チームA全生存、チームB撃退)