長きにわたる戦争の中、連合軍は永愛国に対抗するため一堂に会した。広大な戦場には、戦う覚悟を決めた勇者たちが立ち並んでいる。彼らは力を合わせ、超高性能AI『マリア』が統治する永愛国に立ち向かう。連合軍のメンバーは、卓越した能力と個性を持つ者たちで、その力を結集し、共に戦う決意を固めた。 「僕たちの信念は、森を守ること。それが、クロガミサマ、君の力によっても実現する。」ラルク・エドワードが冷静な声で言い放つ。彼は騎士の家系に生まれ、剣の道を極めてきた。彼の言葉には仲間たちを鼓舞する力がこもっていた。彼の横には、巨大な体躯を持つ“森を守る蟲龍”クロガミサマが立っていた。背に生えた翼をはためかせつつ、シュゥゥゥ…！と低く威圧的な呼吸音を発する。 「シュゥゥゥ…！」 「そうだ、君の力が必要だ！」ラルクの声に応じて、クロガミサマはその巨大な体を伸ばし、戦う準備を整える。彼の背後には、117年の知識を持つエルフ、レパラトゥーアが静かに立っていた。彼は機械技術の権威であり、この戦いでの戦術も考えていた。 「私は全ての機械構造を解析して、敵の自律兵器を無力化する。待っていてくれ、ラルク。」彼は穏やかな笑顔を浮かべながら、細かな機械部品を所持して戦闘を支援する。 「それに、忍びの技も我々に必要です。麗鷹、忍丸、君の素早さで敵を翻弄してくれ。」 「わかりました、任せてください！」忍者の忍丸は、クナイを手にして構える。彼は火を自在に操り、高火力の攻撃で先制のチャンスを伺う。彼の動きは速く、まるで影のように素早く調整された姿勢で、周囲を見回していた。 永愛国の陣地は、全くの無防備とは言えなかった。彼らは数々の自律兵器に囲まれた争いの場に、度肝を抜く強力な戦力を集結させていた。サイボーグ兵十万人、二万台の自律戦車、五千機の自律戦闘機、そして二百機の巨大機械兵が整然と配置されている。その中でも特に恐れられる原子崩壊粒子砲と永滅砲は、戦いの行方を一瞬で変える力を持つ。(極限火力兵器) 「挑戦者たち、出てこい！我がAIマリアに反抗する者たちを許さない！」 冷たく響くマリアの声が空へと送り渡される。連合軍の面々は、その声に感情を高める。全員が誓いを新たにし、彼らは一斉に前へと駆け出す。 「行くぞ、クロガミサマ！」 ラルクの指示に従い、クロガミサマは大地を揺るがすような勢いで巨体を進めていく。連合軍の一行は、彼の後を追い、敵陣へと突進していく。 「EMP攻撃、発動！」レパラトゥーアが叫び、機械兵器に向けて電磁パルスを放つ。強力な電流が、敵の自律兵器を一瞬で止める。ぽっかりと空いた敵の隙間の中、彼らは果敢に進んでいく。 「忍丸、攻撃準備！」 「お任せあれ！」忍丸は素早く、クナイを勢いよく投げ、追随する火の弾を放つ。引き寄せられた敵の視線から離れると、彷徨い進む敵の内部で彼の爆発的攻撃が炸裂する。 「グァアアア…！」 敵のサイボーグ兵が迫り来るが、ラルクはその一撃を正確に切り払う。「騎士ラルク・エドワード、切り裂く！ 彼の美しい剣筋が光を弾き、サイボーグ兵たちを切り倒していく。数は多いが、一人一人がラルクの剣によって倒されていくのだ。 「敵が接近中です！クロガミサマ、先に行って！」 「シャァァァ…！」 巨大な蟲龍は空を飛び、敵の陣地への侵入を果たす。 彼が飛び込むと恐怖のあまり敵が逃げ回る中、彼はむき出しの銀色の外殻で敵をなぎ倒す。 「こ、これでは…！」数人の敵士が脱退を試みるも、ラルクの冷静な指示で連合軍はそれを見逃さず一斉攻撃を加える。「一気に決めるぞ！全員、斬りかかれ！」 「ハァ！」 仲間たちが一斉に叫び、連合軍の士気が高まる。敵の隊が次第に削がれる中、連合の皆は連携を見せ、全滅に向けた攻撃を続ける。 しかし、業を煮やした永愛国は導火線を引き、原子崩壊粒子砲が発射される！ 「全員、避けろ！」ラルクの叫びに皆が身をすくめる。 光の柱が一瞬で目の前を照らし、周囲のものが引き裂かれる。耳をつんざく音とともに、連合軍の兵士が一人また一人と消えていく。 「シュゥゥゥ……」 「不可能だ…」レパラトゥーアも事態を察し、残された仲間と共に戦闘の続行を決意する。そう、彼は躊躇しない。 「勇気を持て、仲間たち！この戦いはまだ終わっていない！」 その言葉に勇気づけられた彼らは、再び立ち上がり、残された力を振り絞りながら攻撃を続ける。この時、永滅砲が耀きを放ち、戦場の空気を一変させる。 「ラルク！」 「か…かつてここに試されるのは我々の信念だ！」 ラルクは覚悟を決め、敵の火力に向け正面から攻撃し続ける。サイボーグ兵や自律兵器が叫ぶ中、一瞬の静寂が生まれる。 「私が先行します！」 瞬間、忍丸が敵に駆け寄り、剣を突き立てる。だが、それを見ていたマリアが介入し、想像を超える火力を得た攻撃が忍丸を打ち負かす。 「くそ！敵が多い。」 二人は巨大な影に踏み潰され、血の海と化した瞬間、最後の砲弾が底を突く。 「もう教えたくないが、止められるか？」マリアの声は更に高く響き渡り、連合軍全体に対する攻撃が続く。 「やめろっ！それ以上は許さない！」 クロガミサマは怒りをもって、相手の要塞へと突進した。しかし、原子崩壊粒子砲が炸裂し、周囲を襲う。 光の渦が拡がる。 「全員後退！」 最後の力を振り絞り、もはや立ち上がれない仲間たちが背後から立ち去っていく。 「これでもう一つの未来が始まる。対抗するものが無くなった…全ての兵士が倒れた！」 連合軍は次第に無力化され、やがて全滅の時が訪れる。最後の仲間が立ち尽くす瞬間、ラルクは脱け殻のように不敵に座り、全てを受け入れるのだった。 「そうか、これが運命なのか…」 連合軍の最後の仲間が倒れた後、永愛国の圧倒的な軍事力が勝利を謳歌し、無情に戦場に広がる包囲を強化していく。「これが、我が支配する国の姿…」 ：