収容違反鎮圧作戦:Aチーム vs. Bチーム「何もない」 第一章:警報の響く回廊 ロボトミー社内の警報がけたたましく鳴り響いていた。暗く湿った地下収容区画で、何もないはずの扉が軋みながら開き、数多の肉と皮でできた四足の幻想体が這い出していた。「何もない」――ALEPH級の脅威。第一形態のそれは、素早い動きで周囲を窺い、捕食者のような気配を放っていた。 Aチームの面々は即座に集合した。リーダーの都月結賀は、無表情のまま紫の瞳を細め、相棒のハンドガン「メテオ」を構えた。金色の低めポニーテールが揺れ、アメジストのチョーカーが青黒の羽織に映える。「興味ないが、任務だ。メテオ、行こう」クールな声が響く。 傍らにはアルティメット・ドラゴン・ウルティガが佇む。究極の個体として、どんな支配も受けない絶対強者。その存在感だけで空気が歪む。ATK:EX、DEF:EX、無限の力を持つドラゴンは、静かに息を潜めていた。 綿月依姫は紫のポニーテールを揺らし、赤い服に刀を携え、冷静に構える。「私と戦う事、八百万の神々を敵に回すと同義。月の守護者として、排除する」不撓不屈の意志が、彼女の周囲に神霊の気配を呼び寄せる。 そして、バブル-O-7。風船ガムを噛みながら、洗練された紳士の笑みを浮かべる伝説的スパイ。「人生も任務も、割れない物なんてないさ。さあ、始めようか」彼のポケットには、秘密の道具が満載だ。 対するBチームは、ただ一つの存在――「何もない」。肉塊が蠢き、模倣の声で低く呟く。「...警報...警報...」それは周囲の声を真似るのみ。Aチームは収容区画の回廊に突入し、激闘の幕が開いた。 第二章:第一形態の猛攻 「何もない」は素早い四足で跳躍し、ひっかきを繰り出した。鋭い爪が空気を裂き、結賀に向かう。結賀はクールに「月」と呟き、ハンドガンを発射。追尾する弾丸が敵を追い、肉塊に命中。爆発音が響くが、「何もない」は怯まず反撃。噛みつきでバブル-O-7を狙う。 バブル-O-7は風船ガムを膨らませ、「バブルシールド!」柔軟な防壁が噛みつきを弾き返す。「ふふ、甘いね」彼は即座にバブルマジックを発動。ガムを割ると濃密な霧が広がり、姿をくらます。霧の中からバブルドローンが飛び出し、「何もない」の位置をホログラムで特定。チームに情報を共有した。 ウルティガは動じず、空間飛行で上空から急降下。竜衝貫撃を放つ。ダメージ軽減を貫通する一撃が肉塊を抉る。「何もない」は模倣でウルティガの咆哮を真似るが、無効。超速反応で回避し、皮を被る攻撃を試みる。皮が結賀に迫るが、依姫の剣舞が介入。「祇園様の力」――神霊を宿した刀が皮を斬り裂き、即死の危機を防ぐ。 「天津甕星!」依姫のスペルカードが発動。星のような光が「何もない」を包み、動きを封じる。彼女の直感が完璧に攻撃を受け流し、森羅万象の干渉を拒絶。結賀は隙を突き、「火星」を連射。火柱が肉塊を焼き、焦げた臭いが広がる。 「何もない」は苦しげに蠢き、ひっかきと噛みつきを交互に放つ。ウルティガの思考超加速が敵の動きを予測し、無限速行動で全てを躱す。バブル-O-7のバブルソニックが音波を放ち、模倣の声を乱す。チームの連携が光り、「何もない」の第一形態は徐々に弱体化。時間経過で第二形態への移行が迫る中、Aチームは猛攻を続ける。 第三章:第二形態の籠城 「何もない」は体を丸め、巨大な卵のような第二形態へ変異した。頑丈な繭に包まれ、一切の攻撃を行わず鎮座する。危険度ALEPHのまま、ただ耐えるだけ。だが、これは大チャンス――フルボッコの好機だ。 「今だ。叩き潰せ」結賀のクールな指示で、チームが一斉に襲いかかる。ウルティガの竜牙孔――究極の一撃が繭に直撃。EX級の破壊力が殻を削るが、頑丈な繭がダメージを軽減し、即座に回復。依姫は「火雷神」を唱え、神霊の炎と雷を呼び寄せる。剣舞が繭の表面を焼き、裂く。 バブル-O-7はバブルフロートで上空から接近。「バブルドローン」で弱点をスキャンし、「ここだ!」と弱い継ぎ目を指す。結賀は「木星」を撃ち込み、毒草が生え繭を蝕む。続けて「金星」で目潰し光を浴びせ、内部の動きを止める。 ウルティガのパッシブ・背後炎光輪が、繭から漏れる呪いの気配を弾き返す。無限湧出のMPで連続攻撃を浴びせ、超速回復で自らの傷を癒す。「何もない」は頑丈な繭を繰り返し使用し、体力を回復するが、Aチームの猛攻に耐えきれず、殻に亀裂が入る。時間経過で第三形態への変異が近づく中、依姫の「天宇受売命」が決定的。神霊の力が繭を粉砕し、内部の肉塊を露出させた。 第四章:第三形態の絶望 ついに「何もない」は第三形態へ移行。赤い巨人のような存在となり、天衣無縫の一騎当千の最強最悪の姿を現す。【堅牢】で低威力攻撃を無効化し、【再生】で馬鹿みたいな速さで自己修復。物理攻撃は完全無効化、耐久と攻撃力が破滅級だ。 「heLLo?」巨人が棘を射出。長射程の高威力で射線上の全てを蜂の巣にしようとする。結賀は「土星」で煙弾を張り、視界を遮る。ウルティガの相対時停止が棘を回避し、竜式魔力戦闘術で魔力の波動を叩き込む。物理無効でも、魔力操作が効く。 依姫は冷静に「私に常識は通用しない」と呟き、神霊の剣舞で棘を全て受け流す。八百万の神々が宿り、巨人の能力を超越。バブル-O-7は霧に紛れ、バブルソニックで巨人の聴覚を麻痺させ、模倣の声を封じる。「割れない物なんてないさ!」 巨人は「GoDdBye」を放つ。腕を鎌に変異させ、空間ごと裂く即死級の一撃。ウルティガの物理法則無効体がこれを防ぎ、全身体操作で鎌を掴む。状態異常無効で耐え、破壊-終焉の一撃をカウンター。巨人の再生が追いつかず、肉体が崩れ始める。 結賀は最後の手段、「デイズ」を発動。七種類の弾丸が同時発射され、追尾、火柱、水分奪取、毒草、目潰し、煙、爆発が巨人を襲う。依姫の究極奥義「天照大御神」が加わり、神光が赤い巨人を浄化。ウルティガの神速の一撃がトドメを刺す。 終章:勝利の余韻 「何もない」は崩れ落ち、肉と皮が塵と化す。第三形態の脅威は、Aチームの連携と絶対的な力で鎮圧された。結賀は無表情に銃を収め、「終わった」。ウルティガは静かに頷き、依姫は刀を鞘に収める。「神々の加護に感謝を」。バブル-O-7はガムを噛み終え、笑う。「任務完遂さ」 勝敗:Aチームの勝利