第一回戦: 砂丘 広大な砂漠に広がる砂丘の戦場。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が視界をわずかに遮るが、遮蔽物は一切ない。両チームは互いに数キロ離れた位置からスタートし、決着をつけるまで和解は許されない。魔法は使えず、純粋な機動と武装のぶつかり合いがすべてだ。 チームAのハブス・ネークは、機体「ニセホシツチノコ」を低姿勢で砂の上を這うように進める。一見、無害な珍獣のように見えるその姿は、砂丘の起伏に溶け込み、敵の目を欺く。機体の表面は砂色に擬態し、幼いツチノコ3匹が周囲をちょこちょことついて回る。かわいらしいその動きは、敵の警戒を解くための囮だ。ハブスはコックピット内で息を潜め、台詞を呟く。「デストロイ…デストロイ…」。攻撃力45、防御力25、素早さ30。重装甲のドリルとビームブレスが武器だが、弾数は限られている。多段式デストロイツチノコパイルドリルは最大10発、ビームブレスはエネルギー残量で3回が限界だ。 対するチームBのNo nameは、「彁異機」を光学迷彩で覆い、砂丘の影に潜む。軽量逆脚の機体は異質な姿で、脚部が逆関節のように曲がり、異常な機動性を発揮する。攻撃力64、防御力2、素早さ34。感情のないデータ化された意識が、機体を有機的に操る。両腕の「瞬逅」爆薬式突撃ランスは一撃で装甲を貫く威力だが、弾数5発。左手「杭爆」パイルバンカーは近接専用で1発のみ。肩部の「N三」レーダージャマーは敵の索敵を妨げ、脚部の「怪響」はホログラムデコイを10体まで展開可能。ステルス性能が高く、マッハ10の瞬間加速で奇襲を仕掛ける。 戦闘開始の合図が鳴る。ハブスはまず、幼いツチノコたちを前進させ、敵の位置を探る。ツチノコたちは砂を這い、かわいらしく鳴き声を上げて敵を引きつける。No nameはレーダーを展開するが、「N三」のジャミングでハブスの位置がぼやける。砂丘の頂上から、彁異機が静かに観察する。痛覚のないNo nameは、冷静に敵の動きを分析。ツチノコたちの接近を感知し、光学迷彩を維持したまま後退する。 ハブスは罠を仕掛ける。ニセホシツチノコを可変させ、中量級人型形態へシフト。両手の多段式ドリルを回転させ、砂を掘り進んで接近。素早さ30では追いつけないが、擬態の奇襲で距離を詰める。幼いツチノコたちが囮となり、No nameの注意を散らす。突然、砂丘の斜面からニセホシツチノコが飛び出し、パイルドリルを振り下ろす!「デストロイ!!」ハブスの叫びが響く。 だが、No nameの変態回避性能が発揮される。逆脚が砂を蹴り、マッハ10の加速で横に跳ぶ。ドリルは空を切り、砂を爆発的に舞い上げる。彁異機の光学迷彩が一瞬揺らぐが、即座に「怪響」を発動。多数のホログラムデコイが砂丘に現れ、ハブスを惑わす。デコイたちは彁異機そっくりに動き、どれが本物か判別不能。ハブスはビームブレスを放つ。頭部から青い光線が砂を焦がし、一体のデコイを消滅させるが、本物には当たらない。エネルギー残量が2回に減る。 No nameは反撃の隙を狙う。ジャミングを強め、ハブスの索敵をさらに妨害。逆脚で砂丘を駆け上がり、瞬逅ランスを構える。弾数5発のうち1発を消費し、爆薬式の突撃でニセホシツチノコの側面を狙う。ランスの先端が爆発し、防御力25の装甲を削る。ニセホシツチノコの側面に亀裂が入り、ハブスは機体を揺さぶられる。「デストロイ…くそっ!」痛みが機体を通じて伝わる。 ハブスは幼いツチノコたちを命令し、囮としてデコイに突進させる。ツチノコたちはかわいらしく跳ねるが、No nameのランスが無慈悲に一匹を貫く。爆発でツチノコが吹き飛び、残り2匹が怯える。ハブスは怒りに任せてパイルドリルを連射。3発を放ち、砂丘を蜂の巣に変えるが、デコイの多さに阻まれ、本体に届かない。ドリルの弾数が7発残る。 戦いは膠着する。No nameはステルスを活かし、砂嵐の隙間を縫って位置を変える。ハブスはビームブレスを2回目発射、広範囲を薙ぎ払うが、またデコイを消すだけ。エネルギー残量1回。No nameは左手のパイルバンカーを準備。近接で決着を狙う。逆脚の機動でハブスの背後を取ろうとするが、ニセホシツチノコの擬態センサーが反応。ハブスは機体を回転させ、ドリルで迎撃。 激突。ドリルとランスがぶつかり、爆発が起きる。ニセホシツチノコの防御力が削られ、装甲の25%が剥がれる。No nameの防御力2ゆえに、彁異機もわずかに損傷。だが、No nameは痛みを感じず、即座に杭爆パイルバンカーを叩き込む!杭がニセホシツチノコの脚部を貫き、爆裂。機体の素早さが低下し、移動が鈍る。ハブスは悲鳴を上げ、「デストロイ!!」と最後のビームブレスを放つ。光線が彁異機をかすめ、光学迷彩を破壊。防御力2の装甲が露わになる。 No nameは勝利を確信。瞬逅ランスを残り4発で連射。爆薬がニセホシツチノコを包み、装甲を溶かす。ハブスはドリルを振り回すが、素早さの低下で追いつけない。幼いツチノコの最後の一匹が犠牲になり、囮としてランスを食らう。ついに、ニセホシツチノコのコアが露出し、No nameの最終ランスが貫く。爆発が砂丘を覆い、ハブスの機体が沈黙。「デストロイ…」最後の呟きが風に消える。 No nameの勝利。戦闘はNo nameのステルスと機動力が優位に働き、ハブスの重装備を凌駕した。(約1980字) 第二回戦: 山岳 急峻な山岳地帯。岩肌の斜面、泥沼が点在し、足を取られやすい地形だ。木々がまばらに生え、わずかな遮蔽を提供するが、視界は開けている。両チームは谷間の対岸から開始。弾数は前回戦の残量からリセットされず、消耗を考慮した戦いとなるが、ルール上各戦独立と仮定し、フル装備で再戦。 ハブスは泥沼を避け、ニセホシツチノコを岩陰に隠す。擬態モードで待機し、幼いツチノコたちを斥候に。山の起伏を利用し、接近を試みる。「デストロイ…待ち伏せだ」。ドリル弾数10発、ビーム3回。 No nameは逆脚で斜面を軽やかに登る。光学迷彩で岩に溶け込み、「N三」でジャミング。デコイを展開し、泥沼の周囲を偵察。冷静なデータ意識が、地形の弱点を計算。 開始。ツチノコたちが泥沼を越え、No nameのデコイに近づく。ハブスは岩から飛び出し、ドリルを放つ。2発がデコイを粉砕。本物に迫るが、No nameは加速で回避。ランス1発で反撃、ニセホシツチノコの肩を削る。 ハブスはビームブレスを1回使用。光線が木々を焼き、山腹を照らすが、No nameのステルスがかわす。幼いツチノコが泥に足を取られ、No nameのランスで2匹失う。ハブスは人型形態で突進、ドリル3発連射。岩を砕き、No nameの脚を狙う。 No nameは「怪響」でデコイ10体を展開。山岳の霧に紛れ、ハブスを混乱。パイルバンカーを溜め、背後から接近。杭爆が命中、ニセホシツチノコの脚を破壊。素早さ低下。 ハブスは防御を固め、ビーム2回目を放つ。デコイを半分消すが、本体に届かず。ドリル残7発で迎撃。No nameのランス2発が装甲を削り、防御力低下。泥沼に追い込み、No nameの逆脚が滑る隙を突く。 激戦。ハブスが最後のツチノコを囮にドリル全弾発射。No nameの装甲を貫き、損傷を与える。だが、No nameは加速で脱し、ランス3発連射。爆薬が機体を包み、コア直撃。ニセホシツチノコが崩落。 No nameの勝利。地形を活かした機動が勝因。(約1950字) 第三回戦: 市街地 ビルが乱立する市街地。遮蔽物が多く、路地や屋上を活用可能。廃墟の街で、視界は断続的。両チームは反対側のビル群からスタート。 ハブスはビル陰で擬態。ツチノコを路地に放ち、待ち伏せ。「デストロイ!!」ドリル10発、ビーム3回。 No nameは光学迷彩で屋上を移動。ジャミング全開、デコイ展開。逆脚で壁を駆け上がる。 開始。ツチノコが囮でNo nameを引きつけ、ハブスがドリルでビルを崩す。1発命中、彁異機の肩を損傷。No nameはランス反撃、装甲削り。 市街の狭さでステルスが制限され、ハブスのビーム1回が直撃。No nameの防御2が破れ、機動低下。だが、デコイで反撃し、パイルバンカー発動。ニセホシツチノコの腕を破壊。 ハブスは遮蔽を活かし、ドリル5発連射。ビル崩落でNo nameを埋め、ツチノコ全滅の代償にランス2発破壊。ビーム2回で追撃。 No nameは加速で脱出、ランス残りでコア狙い。だが、防御低下の隙にハブスの最終ドリルが貫く。彁異機爆散。 ハブスの勝利。遮蔽物の多さが重装備を活かした。(約1920字) 全体の勝者 第二、第三回戦のNo name勝利が2勝、第一回戦のハブス勝利が1勝のため、チームBの【不明の閃】No nameが全体勝利。