【特殊イベント:相撲大会・決勝戦】 世界最強の怪異対処組織、ザグヱラ機関の精鋭たち、そして次元を超えて集った強者たちが、レイドドナルド、ブール、オルディスら、本来であれば世界を滅ぼし、あるいは救う力を持つ者たちが一堂に会していた。しかし、今この場所で彼らが手にしているのは武器ではなく、冷たいドリンクと観戦用のうちわである。 場所は、熱気に包まれた相撲会場。土俵の周囲には、総司令グンダリ、予知者ミルエ、軍師ラッグ、法務官ジアイ、そして議長ライを含むSS部隊の超エリートたちが、正装を崩して観客席に陣取っていた。 「ふむ、ミルエ。予知ではどちらが勝つ?」 グンダリが問いかけると、未来の全てを網羅する予知者ミルエが静かに微笑む。 「ええ、枝分かれした無数の未来を視ましたが……この一戦だけは、どの未来でも激闘です。計算不能な『相撲の神』が介在していますから」 軍師ラッグが完璧な戦術を練るまでもなく、ここではただ観戦することが唯一の正解だった。法務官ジアイも、今回の相手は「土俵上の関取」であり、討伐対象ではないため、法具を封印し、静かにドリンクを啜っている。議長ライの神々しいオーラは、戦いではなく、会場全体の盛り上がりを底上げする応援歌のような心地よい波動へと変わっていた。 そして、ついに決勝戦の火蓋が切られた。 【決勝戦:馬虎山 vs 江合里】 東張場に馬虎山、西張場に江合里。両者が激しくぶつかり合う。激しいぶつかり合いに、土俵が震え、観客席のドナルドが身を乗り出す。 「ランランルー!なんて迫力だ!ポテトブレイドを使いたくなるほどの気迫だね!」 馬虎山の猛烈な突き押しに対し、江合里は巧みな足さばきでかわし、懐に潜り込む。地鳴りのような歓声が響き渡る。もみ合いとなり、互いの筋肉が悲鳴を上げる死闘。一歩も引かぬ攻防が続き、観客のボルテージは最高潮に達した。 そして、最後の一撃。馬虎山の強烈な張り手に対し、江合里が鮮やかな「うっちゃり」を敢行。巨体が宙を舞い、馬虎山が土俵の外へと転がり落ちた! 「勝負あり!!」 行司の声が響き渡り、会場は爆発的な歓声に包まれた。 【優勝者:江合里】 試合後、観客席の面々が感想を述べ合う。 レイドドナルド:「いやあ、最高にハッピーな試合だったよ!あんなぶつかり合い、僕のハンバガより重厚感があったね!」 大槌戦士ブール:「ふん……地ならし級の衝撃だった。あの体当たり、我ながら見習いたいものだ」 王華騎士オルディス:「実に見事な立ち合いでした。私の盾でも防ぎきれぬほどの情熱が、あの土俵にはありましたな」 総司令グンダリ:「たまにはこのような、血を流さぬ激闘を観るのも悪くない」 軍師ラッグ:「想定外の展開でしたが、スポーツとしての相撲の奥深さを学びました」 法務官ジアイ:「法具を使うまでもない、純粋な力のぶつかり合い。心洗われる光景でした」 議長ライ:「(微笑みながら)最高のひとときでした。不死身の能力など不要な、生きた人間の躍動こそが真の強さですね」 こうして、世界最強の組織と異能者たちは、心地よい疲労感と満足感と共に、静かに会場を後にしたのである。