その日、東京ドームは熱気に包まれていた。数々のファンが見守る中、異様なキャラクターたちが対戦する準備が整い、会場はいつも以上に盛り上がっていた。ひときわ目を引く存在、全高30メートルの巨大雪だるま、通称「巨人が作った雪だるま」が真ん中に立っている。その姿は圧倒的な威圧感を放ち、観客からは驚きの声が上がる。だが、その雪だるまはただのインスタレーションにすぎず、戦闘能力を持たない. 次に登場したのは【売れない芸人】デトックス前田。彼は明るいスパンコールスーツに身を包み、会場に向けた大声でのトークで笑顔を引き出そうとした。 「おっす!皆の衆!今日は我が『デトックス前田』が、お笑いで勝負しちゃうぜ!」誰も期待していなかったが、観客の反応は意外に温かい。彼はすぐに「自虐ネタ」を披露した。 「俺は芸人なのに、スベり倒してもタダの雪だるまに負けない自信あるぜ!」「見ろ、これが俺の『ハリセン』だ!ハリセン攻撃!」 すると、実際にハリセンを取り出し、巨人の雪だるまに向かって振りかざした。しかし、雪だるまにはまったく効かず、ただ周囲に雪が舞うだけだった。 そのとき、会場の隅で動き回るエビが目に映る。彼は「おーい!おまえ!人間だろ?!」と警戒心を露わにした。距離が縮まると、本能的にデトックス前田を足で掴み、揉み始める。 「な、何するんだよ、エビ!俺は芸人なんだから、優しくしてくれ!」デトックス前田は必死に抵抗するが、エビの動きは素早さに満ち満ち、うまく逃げられない。 次々と繰り広げられる、エビの攻撃の反撃もなく、観客からは笑い声が上がる。「アハハ!あのエビ、何やってるんだよ!」統制が取れない混戦に会場は大爆笑。 そのとき、今度はかっぱ寿司が登場。彼は「はまち、中トロ、甘エビロール!」と連呼しながら現れ、次々と寿司を呼び出して場を幻想的に彩る。雪だるまの存在はただの風景になってしまい、デトックス前田の行動も目立たなくなっていく。 「大変だ!タライが来るぞ!」突然、事態は急変。デトックス前田の頭上には、ドリフ式タライが降ってきた!これにはエビも思わず警戒し、尻を巻くような姿勢。しかし、タライは正確にデトックス前田の頭に直撃! 「アゥッ!痛い!」頭を押さえてのたうち回る前田。だが、エビは彼を助けるどころか、彼をプライオリティリストから完全に除外した。意外に逆転劇を見せるデトックス前田は、いつの間にか雪だるまに近づいていた。 「一発逆転に違いない、俺の自虐ネタ!」再び叫び、雪だるまに向かって自分の苦悩を語り出した。観客たちは「まだ自己紹介をしてなかったんかーい!」と笑い声を挙げ、一堂は楽しんでいた。 雪だるまはその無表情のままでただ静かに立っていたが、デトックス前田とエビの奇妙なやり取りが、会場の空気を緊張から楽しさに変え、エビは明らかに前田の言葉に反応を示し始めた。 結局、デトックス前田は勝利者として名乗りを上げ、観客からの爆笑はその評価となった。優勝者である彼には、賞金1億円とトロフィー🏆が贈呈されることになった。「笑わせ師」の称号を手に入れた彼は、観客の声援に包まれながら、巨大雪だるまを背景にポーズを決めた。 この日、東京ドームに集結した人々は、ただのキャラクターによる戦いではなく、笑いによる勝利を目の当たりにしたのだった。