無の宇宙で、神と【SCP-1690-JP】が対峙する。無口な神は翼を広げ、圧倒的な存在感を示す。 神:「…」 その耳をつんざく音が鳴り響く。「神の声」が発せられ、【SCP-1690-JP】がそれを察知することもなく、宇宙の端から消え去る。神は動じず、無の中に存在するただ一つの力の象徴である。 しかし、【SCP-1690-JP】は逃げ場無き運命を自覚していない。神は無意識のうちに「楽園」を呼び寄せ、周囲に生い茂る植物が神を囲む。無意識にその防御力を保つ。 神は一瞬、目が見えないが、空間全体を意識している。光の速さを超えた【SCP-1690-JP】は、その存在を消されることもなく、ただ宇宙ごと消滅の運命を迎える。神は「迷える羊」で、相手の方向感覚を奪うことで自らの存在を狂わせる。 神は全てを掌握し、「ゼウス」による雷を放ち、宇宙を切り裂く。だが、その瞬間、何もない宇宙に【SCP-1690-JP】の影は感じられず、ただ無が残る。 神:「…」 対戦相手の存在を完全に消し去る、その瞬間の静寂。神はただ一つ、何も感じることなく全てを見守っている。 勝者は神。勝利の理由は、「神」の絶対的な存在力と無の力によるもの。彼は逃げることさえ許さず、全てを見守っている存在だからだ。