街の夜空を、明るい光と音が打ち破る。ビルがそびえ立つ中心地に突如として現れたのは、EDM・キャノン。自律型決戦用DJ兵器である彼の周りには、パリピガードロボットがひしめき、彼が奏でるビートに合わせて揺れ動く。 「BPM、可変!」 EDM・キャノンの音楽が高まり、クラブのようなフィールドが形成される。音楽は彼の意思を表し、周りの空気を熱く巻き上げ、まるでパーティの雰囲気が充満していく。その瞬間、大音量の音波砲が放たれる。 「バリン!」 凄まじい音圧が周囲の建築物を揺らし、あるビルの窓ガラスが一斉に割れた。市民たちはその場面に歓喜し、手を叩いて応援する。 「イェーイ!もっと壊して!」 しかし、EDM・キャノンの音波は、勝手にその効果を発揮する。ビルから逃げようとする人々の中にも、パリピになり果てる者が続出。「うおー!踊りましょう!」と叫びながら、街中で無邪気に踊り回る。 その混沌とした最中に、対抗する存在が現れた。黒い服を纏った少女、リジェクト。白い髪に大きな鎌を携え、周囲の空気を一変させる。 「全ての運命は私の手の中に…」 瞬間移動で彼女はEDM・キャノンの前に立ちはだかる。鎌が一閃、スキル「血鎌」が発動。音波の中でも彼女だけは無傷で、その大鎌が命中する。 「君の運命は変わらない、、、」 何の前触れもなく、郊外の高層ビルがひときわ大きな音を立てて崩れ去る。EDM・キャノンの音波が被害を広げ、衝撃波が広がる中、リジェクトは冷静に次の行動に出る。 「死の鎖!」 瞬間、街中に現れた黒い鎖が人々を束縛する。EDM・キャノンはビートに合わせて攻撃を続けるが、リジェクトの封印がその力を十二分に引き出してしまう。EDM・キャノンのロボット達も次々に反応し、ブラックアウト。 「時は来た…」 その時、また別の戦士が登場した。巨大な姿、[海王]夢幻亀だ。周辺が霧に覆われ、その存在感が怒りをもって街を飲み込む。35万メートルの彼の体が、周りの空間を支配する。 「海王の支配、HPは100%となる!」 夢幻亀の周りに海の生物が急浮上。 「攻撃開始!」 思考を読むように、リジェクトは瞬時にその行動を読んでいた。 「完璧に適応する。」 彼女はそこにいることすら見逃し、霧の中にパリピガードロボットたちを瞬時に排除する。次は夢幻亀にも向き、何かを呼び寄せる準備をしていた。 「葬送。」 やがて、彼女の椅子から消えた。そして夢幻亀の目の前に再出現すると、触れた瞬間に爆発が起きる。夢幻亀は驚愕し、霧の中でダメージを受けた。だが彼には死という概念は存在しなかった。弾けるように、彼の防御はあらゆる攻撃を1にしてしまう。 「さあ、海流の渦!」 夢幻亀の巨大な口が開き、そこから生じた渦が全てを飲み込む。街はさらなる混乱に落ちる。音楽、鎌の技と海の力が混じり合い、全ての存在を飲み込んでいく。 「全ての海の生き物よ、赴け!」 海王の怒りが地域を覆い尽くし、もはや住民も楽しむどころではない。市民は応援の声を上げ続け、周囲のビルは音楽の破壊とともに崩れ去っていった。 EDM・キャノンは思い切りスピーカーを叩き、音楽を舗装する。 「ダンスしよう!パリピとして死ぬまで!」 しかしリジェクトは笑って言った。 「それでは終わらない。君の運命、こうして刻まれるのだ。」 最後は大爆発が街の真ん中で起こり、波動の力が全てを破壊する。相互にぶつかり合う音と感覚、完全に壊滅した街で、リジェクトがどのように勝つのか。 各員の技はその場で発揮され、全ての存在を支配する。それでも、EDM・キャノンも夢幻亀も何度も立ち上がり、戦闘は続けられる。 「幻想を見せてやる。見えない存在を持つ者よ、見せろ!」 「この街、ちはやぶる!」 次々と崩れゆくビルは道を照らす。星のように輝く音楽が流れ続け、再生されることはなく、全員が不死身であることを実感した瞬間、一旦戦闘は収束を告げる。 街は壊滅、破壊王は誰か。決着はつかず、タイムオーバーが訪れた。 ビルは全部で200棟破壊。最大破壊技は「海流の渦」、勝者は未だ出ていない。各人感想。 「痛快な戦いだった。」とEDM・キャノン。 「私の死は無意味ではなかった」とリジェクトは微笑み、 「すべてが水と霧になる」と夢幻亀は静かに微笑む。 で、音楽が消えることはなかった。