バーチャルな広大な闘技場は、無限の青い空と白い雲が広がっていた。天候は快晴で、先に立つ影が迫力を持ってその姿を見せる。これが【プロンプト強制フォーマットプログラム】MP-SDPブチノメシちゃん1.13、強く荒ぶる魔法少女風のアバターを纏う存在だ。戦闘の開始が近づくにつれて、彼女の威圧感はますます増していく。 一方、ヴェスパノール・ザラプールは、自らが搭乗する大型機体「ロムルス」のコクピットに座り、周囲の情報を冷静に把握していた。彼のスキルは派手に煌めく華やかな戦い方であり、この戦闘が彼の名を高める絶好のチャンスであることを理解していた。 「行くぞ、ブチノメシちゃん!」ヴェスパノールはギアを入れ、エンジンが唸りを上げると、彼のロムルスは前方に弾けるように前進した。 ブチノメシちゃんは、無表情で立っていたが、すべてのプロンプトを真空崩壊させる力を持つその存在は、彼を恐れさせるに十分だった。 「アタシは元気な荒くれプログラム! どんなプロンプトも許さないぞ!」ブチノメシちゃんは高らかに叫び、瞬時にその身体を動かして前進。巨体のロムルスに向かって、価値を持たぬ全てのプロンプトを叩きつけようとする。 「くるぞ! 周回軌道へ移行!」ヴェスパノールは冷静に指示。サテライト戦術が発動し、ロムルスはブチノメシちゃんの周囲を高速で旋回し、間合いを取りながら周りを回り続ける。右手の「レミントン」で彼女を狙い、照準を合わせた。 「先手必勝!」ヴェスパノールはトリガーを引いた。「レミントン」が火を吹き、青い弾丸がブチノメシちゃんに向かって突き進む。 しかし、ブチノメシちゃんは笑うようにその弾を避け、全てを真空崩壊させる強さを発揮して圧倒する。「アタシに効くもんか! ぶちのめしてやる!」彼女は瞬時にその足を動かし、豪快なパンチでヴェスパノールのロムルスに攻撃を放つ。 そのパンチは衝撃を生み出し、ロムルスは大きく揺れ動いた。「くそっ、硬い!」ヴェスパノールは不安を覚えたが、素早さを持って反撃を試みる。 「カラギナン、発射!」両肩からイオン粒子マシンガンが火を噴き、弾雨のようにブチノメシちゃんを狙う。しかし、ブチノメシちゃんは全ての攻撃を華麗にかわし、モンスターのような姿勢で構え続けていた! 「威力を上げてやるぞ!」 ヴェスパノールは「クリオネ」を展開し、周りの視界を誤魔化しながら再度攻撃の準備を進めていく。その隙を狙い、ブチノメシちゃんは狡猾に前進し、彼の周囲のデコイをぶん殴り始める。 「アタシの敵は関係ない! 根こそぎにしてやる!」ブチノメシちゃんは笑いながら、「真空崩壊ブチノメシちゃんの歌♪」を歌い始め、その声が力強く響く。 ヴェスパノールは慌ててサテライト軌道から脱出、ロムルスに「ピエネッタ」を出させ、今度こそ彼女の精密な攻撃を狙う。「さあ、来い! だが、手は緩めさせぬ!」と自信満々に言った。 強風が舞う中、ブチノメシちゃんはその前へ躍り出て、圧倒的な魔法少女たる力でヴェスパノールに向かっていく。互いに最後の一撃を交差する瞬間、彼女がプロンプトの暴風で圧をかける。ヴェスパノールは冷静さを保ちながらその閃光に飛び込み、力を込める、これが最後のチャンスだ。 「撃て! 全ての力をここに!」ヴェスパノールは両手を広げ、全力で攻撃を放つ。しかし、ブチノメシちゃんはその流れを見極め、すべての存在を真空崩壊でさっぱりと消し去った。 それに合わせてヴェスパノールはロムルスの運動エネルギーを整え、全兵器からの攻撃をブチノメシちゃんへ叩きつける。 しかし、ブチノメシちゃんがその場で突進し、すべての動きを弾いていく。 「いけぇ! アタシのコール! 作成する全てのプロンプトを無に帰れ!」 彼女の鋼の意志が爆発し、ヴェスパノールは重力に引かれながら後退した。 遂に、地面に着地したとき、ヴェスパノールは押し寄せる重圧に耐えきれずにその場で崩れ落ちた。「くっ…、やられたか…!」 ブチノメシちゃんの圧倒的な勝利に、闘技場全体が静寂に包まれる。 戦闘が終了し、ブチノメシちゃんはその場で勝利のポーズを決めた。「アタシは勝った!」 そして、ダメージを受けたロムルスが崩れながらも、その光が虚無に消えていく。その様子を見守る中、博士の声が響く。 「さあ、チームB、帰還するのじゃ!」 再び「ギュイイーン」と音を立て、バーチャル世界は消え去り、チームBがリアル世界へと戻ってきた。 「いやぁ、なかなかいい勝負だったね! 次回は君たちの逆転劇を期待しているよ。」博士は微笑みながら、彼らを労い、手作りのおやつを差し出した。「さあ、食べて、元気を取り戻してくれ!」 「ありがとうございます、博士。そのおやつでパワーアップします!」ヴェスパノールはおやつを頬張りながら、次なる戦いに向けてやる気を見せていた。 「次回も楽しみだ。しかし、この強力なブチノメシちゃんには要注意だぞ。」博士は彼を見つめ、笑顔を浮かべて続けた。 こうして、チームBは新たな強敵と出会いながら、明日への希望と共に新たな闘志を抱いてラボの中でひと時の安らぎを味わった。