時は江戸後期、すっかり夜の闇が広がる中、鬼の出現を待つ参加者たちの前には、頼れるさぶらい、無銘心月を持つ武士が立っておった。恐るべき力を秘めた鬼に立ち向かうため、彼と共に戦う者たちの背筋は、戦慄する一方で固い決意に包まれていた。 さぶらいは紫色の髪を結い、闇の中でひっそりと佇んでいた。その影に隠れた顔は見えぬが、彼の背に背負われた大刀【月銘月輪】が、凛とした気配を放っている。彼の声が暗闇に響く。 「拙者、この夜の鬼と斬り結ぶために参った。共に戦い、殿を守れ。」 参加者たちもそれぞれの武器を手にし、さぶらいの言葉に応じる。中でも蒼蔵閃十郎は、冷静に戦況を見守りつつも、隣に立つさぶらいの姿から重たい覚悟を感じ取っていた。彼の目は青く輝き、怒りが炎のように燃え盛る様子で。「待て、奴らが来る。」 その時、夜の闇から不気味な咆哮が響き渡り、鬼が姿を現した。立ちはだかるのは、巨大な体躯を持ち、長い角が生えた鬼である。森のように荒々しい存在感が押し寄せ、参加者たちの心に恐れを与えていた。 「拙者、行くぞ!」 さぶらいの声が刹那、静寂を破り、彼は鬼の方へと刀を構え進む。蒼蔵閃十郎も続く。 「さぁ、奴の動きを見極めろ。」 その夜、参加者たちはさぶらいと共に鬼と戦うため、自らの力を合わせて整列する。鬼が猛然と襲いかかる。だが、彼らはそれぞれの役割を果たし、さぶらいを護りつつ必死に応戦した。 「一閃!」 閃十郎が満を持して放った一撃は、鬼の肩を貫いたかと思うと、一瞬で跳ね返された。衝撃に必死に耐えながら、「拙者も行くぞ、行くぞーーっ!」さぶらいは無銘心月を振りかざし鬼に迫る。 一方、からくりのようにひたすらに攻め立てる鬼に対抗し、参加者たちは無我夢中で戦い続け、壮絶な戦闘が繰り広げられていた。攻撃が飛び交い、幾度となく生死の境に立たされる。それでも彼らはさぶらいを後ろ盾にした。 しかしながら、その運命の時、さぶらいと強力な鬼との一騎打ちが迫ってきた。 「月銘月輪、今宵の月と共に!」 しばしの静寂の後、さぶらいは刀を引き抜き、目の前に立つ大鬼と対峙した。彼の眼に鬼の凶悪な目を見据え、心の内に静まり返る。 「これが最後だ…!」 さぶらいは鬼の首を狙い、一気に居合の構えを取る。 一瞬の閃光。刀が空を切る。鬼の動きが止まる。 生まれた静寂の後、地面に崩れ落ちる鬼の姿。見えぬ顔に影を宿していたさぶらいは、その背に微かな勝利の影を映し出す。 「拙者、勝ったか…。」 その場で参加者たちは歓喜の声を上げ、さぶらいの方へと駆け寄る。「おつかれさま!さぶらい殿!」 その瞬間、彼の口元から微笑みが漏れた。こうしてさぶらいと参加者たちは、強大な敵を相手取って一つの道を見出し、また新たな戦いの旅へと進むのであった。 勝利の者: さぶらい