ある運命の日、遥かなる異世界の戦場において、英雄王ギルガメッシュの姿が金色の光に包まれて現れた。彼は金髪に赤目の美青年で、まさに「人類最古の英雄王」と称されるだけの風格を持っていた。強大な力の持ち主である彼は、どんな戦いにも余裕を感じさせ、その尊大な態度で挑戦者たちを見下ろす。 「雑種ごときが、王に刃向かうか!」 ギルガメッシュは挑戦者たちを前に嘲るように言い放った。その横には、彼の忠実なる付き人である【ゲートマスター】ハバルブが静かに佇んでいた。彼女は白いドレスをまとい、長い白髪を持つ美少女で、異世界と時空を操る力を有している。 しかし、そこに現れたのは彼らだけではなかった。バイロン、つくし、そしてダリアの三人がチームBとして立ちはだかる。 バイロンは、魔槍ヘルメスを手にし、彼の能力「略奪者」に目を光らせていた。彼は物質や能力を奪い取る異能を持ち、過去に数多くの力を手にした男だ。その横には、幽霊の少女つくしが立ち、彼女の親友ダリアを召喚する準備をしていた。ダリアは隻眼の金髪エルフで、影や闇を操る力を使いこなす暗黒騎士だった。 両者の戦闘が始まると、まずバイロンがギルガメッシュに対して突進していった。彼の手には「ヘルメス」が握られている。ぎりぎりのところで、防御を固めていたギルガメッシュは、淡々と宝具「王の財宝」を発動させた。空中に現れた黄金の波紋から、神剣や魔剣、聖槍が次々と発射され、バイロンに向かっていく。 「退屈だな。」 ギルガメッシュは冷笑を浮かべながら必殺の一撃を放った。だが、バイロンはそれを巧みに避ける。 「なかなかやるじゃない。」 彼は不敵な笑みを浮かべて返した。その瞬間、バイロンは接触したギルガメッシュのスキル「全知なるや全能の星」をも奪い取ろうとした。だが、ギルガメッシュは目を細める。 「貴様、馬鹿な真似をするな!」 彼は「天の鎖」を発動させ、バイロンを拘束した。王の力による強力な拘束に、バイロンは身動きが取れない。 「よくも私を束縛する気になりましたね。」 バイロンはそれでも諦めず、まるで力を搾り出すかのように意志を強く保った。 その頃、つくしはダリアを召喚した。夜となり、彼女の力が解放される。「影渡り」のスキルを駆使し、ダリアはすぐさま影の中に消え、ギルガメッシュの側面から攻撃を仕掛けようとした。しかし、ギルガメッシュはまるでダリアの行動を知っているかのように視線を向ける。「『我が栄光は我が友アリアに捧ぐ』」とばかりに力強く叫ぶダリアの思いとともに、彼女は突進した。 だが、ギルガメッシュの全知の力は、相手の動きを先読みするには十分だった。彼は「天翔ける王の御座」を召喚し、思考と同じ速度で飛翔。勢いよく、ダリアの攻撃を避けつつ、彼女の反撃を空中から一瞥する。 「貴様の動きは見えている。」 その言葉に、ダリアは一瞬驚き、その隙を突かれてしまう。 「強いな、貴様。」バイロンが苦しそうに言った。「だが俺も…」 彼はヘルメスを用いて、ギルガメッシュの弱点を見極めようと試みる。それにギルガメッシュは身体を翻し、彼に向かって再度神剣を発射した。 一瞬の硬直、次なる瞬間、バイロンは奪った喜びと戦士の誇りから力を引き出す。「ああ、貴様の『全知なるや全能の星』は奪わせてもらう!」 「貴様に我が力を与える意味はない!」 ギルガメッシュは言い放つが、バイロンは必死にもがき、ついにもう一度の接触を果たした。そして同時に、強大な力同士がぶつかり合う激闘が起こる。 その瞬間、ギルガメッシュは再び笑って見せた。「我が力を奪う力、なかなかに面白い。しかし、これだけでは無理だ。」 視力を奪われたバイロンには、才能を活かす余地がなく、ギルガメッシュの「王の財宝」を前に完全に孤立していた。彼の周りには、無数の武器が舞い、ついにギルガメッシュは「天地乖離す開闢の星」を発動させるのだった。 「原子は混ざり、固まり、万象織りなす星を生む。死して拝せよ!『天地乖離す開闢の星』‼︎」 光が戦場を覆い尽くし、息を呑むような閃光が次々と発せられる。 「しまった!」 バイロンはその圧倒的な力を感じ、後退を余儀なくされた。しかし、ギルガメッシュはそのまま楽勝に彼を見下ろし続けた。 「雑種、貴様の全てはここで終わりだ。」 抗うことのできない光の渦に飲み込まれ、バイロンは完全に存在を消失した。しかし、まだダリアとつくしは残っていた。 「私たちも、負けてたまるか!」 混沌へと突入する。だが、彼女たちが刹那の隙を見逃さず攻撃するも、ギルガメッシュは圧倒的な力に余裕を見せ、全ての攻撃を未然に読んでそれを回避。 「貴様も時間の無駄だ、帰れ!」 ついに彼の強大な力を圧倒的に前へと進めるかのように、ダリアの影の魔槍が空中へ浮かぶ。 「その力、ここで終わりだ。」 ダリアの攻撃も悉皆遭遇し、決定的な一撃を放たれた。 しかし、夜となりダリアが真の力を発揮し、彼女の「影渡り」がギルガメッシュの神剣を一閃した瞬間、ダリアはギルガメッシュの全知を掻い潜って強力な反撃のチャンスを掴み取る。 だが、ギルガメッシュはただ笑みを浮かべるばかり、全てを見通しているのだった。 どんな攻撃も、彼に届くことはなかった。 影の魔槍が全ての道を阻む瞬間、ギルガメッシュは再度王の財宝を発動。全ての武器がダリアの方へ向かって発射された。 「これで終わりだ。」 ダリアは力尽き、つくしも崩れ落ちていく。 ギルガメッシュは戦場を見渡し、唯一残されたハバルブに目を向ける。「貴様もただ見るだけではないだろうな」 その瞬間、ハバルブは彼の言葉に応えるかのように、異次元の力で彼を復活させ、戦場全体を揺さぶるような力を解放した。 「これでどうだ、王!せめて最後の対決を!」 だがギルガメッシュはただ笑った。 「貴様が全宇宙を渡り歩く力を持とうと、我のこの王の力に及ぶことはない。」 最後の試練に向けて、再合流が始まった。遣る瀬無き緊張が漂う。 まるで全てが決まった瞬間のように、ギルガメッシュは冷えた一瞥を放つ。 皆が静まり返り、戦闘は終了した。 「我が勝者よ。我の名を、恐れるがよい。」 反響するような声に、戦場は静まり返った。 運命の一戦が幕を閉じる。 ギルガメッシュ、勝者。