【生きた戦略爆撃機】バゼルギウス 広がる青空の下、バゼルギウスは優雅に翼を広げ、気ままに空を支配していた。彼の翼が音を立てることはなく、その巨大な影のみが地上を走るようにして移動していく。地上で活動する生物たちにとって、バゼルギウスの影はその存在感だけで恐怖を呼び起こす。 「ヴォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ン!」 突然、バゼルギウスが雄たけびを上げた。彼の鳴き声は雷鳴のように響き渡り、山々を震わせる。その音が誰かへの警告か、それとも興味本位かはわからない。しかし、その鳴き声が響く場所に、必ず災厄が訪れるのだった。 地上から、敵が見えた。鋭い視力で捉えたのは、バゼルギウスを撃墜しようと集まる人間たちだった。彼らは戦車を持ち込み、航空機を飛ばし、何としてでもバゼルギウスを狩ろうとしている。しかし、バゼルギウスにとって、それはむしろ挑戦を受けた喜びだった。彼は闘争心を煮えたぎらせ、空中で身体を巧みに動かし始める。 翼から、胴から、尻尾から、爆鱗が次々と舞い落ちる。その動きはまるで一面に花火が咲き誇るようであり、その下では光り輝く鱗が次々と炸裂し、地上の人間たちを混乱と破壊に巻き込む。バゼルギウスは緩やかに旋回しながら、絶え間なく新たな鱗をばら撒き続ける。その爆音と火花のシャワーが敵を追い詰め、逃れる隙を与えない。 地上の人々が次々と爆発の餌食になっていく中、バゼルギウスは驚くべき敏捷さで攻撃を続ける。しかし、状況を一変するために彼が見上げたのは、集められたすべての鱗を一度に炸裂させる秘策だった。空の大部分を覆うほどの鱗を集め終えると、彼の翼はさらに大きく広がり、それらが同時に点火される。 「ヴォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ン!」 最後の鳴き声が、まるでエピローグの幕開けのように響く。瞬間、夜空のように爆発が空を埋め尽くし、一面が炎と破壊の渦に包まれる。そして、彼自身もその光景の中に沈んでいくのだった。 最後の技の説明: 「終焉の爆鱗乱舞」は、バゼルギウスが翼、胴体、尻尾から最大限の爆鱗を放出し、それを一斉に爆発させることで極大の破壊力を生む必殺技である。この技は非常に広範囲に及び、センターを中心としたベルト状に爆発を連続的に引き起こし、一度の攻撃で一掃する。バゼルギウス自身もその中心で炎と共に消え去る、決死の一撃である。