ダイダラカズラが群生する深界4層、周囲はほのかに湯気が立つ水の皿で覆われていた。ルートを確認するために、未知の開拓者ギネ=モガマは、手に持ったコンパスをじっと見つめる。彼は低身長のため、いつもよりもキュッと膝を曲げて頑張っていた。彼の後ろで、探知特化ロボ・クウァエレスが音を立てて作業を続けていた。 「周囲の索敵情報を読み取っています。大変危険な生物が数体近くに存在します。」 クウァエレスが冷静に報告する。ダイダラカズラを背に立ち入るこのエリアは、非常に珍しい原生生物が出没する場所であった。この状況はギネにとって予想外だったが、彼の探究心はどこか高まる。 「危険な生物…そのうち、ホトトギスのように歌いながらやってくるような奴だったらいいんだけど。」 ギネは冗談めかして言ったが、彼の心はどこか不安であった。深界4層の探索には、常に危険がつきまとうのかもしれない。 その時、シュバルツエクエス、長身の騎士がギネの隣に立ち、彼の目を真面目な視線で見つめ直す。 「油断は禁物です。ここにいる限り、どんな敵が現れてもおかしくはない。仲間をしっかり守ることを心掛けましょう。」 彼の言葉は予想以上に心強く、ギネは身を引き締められた。 「わちも、万全を尽くすぞ。」 その後、一行は進み続けた。ダイダラカズラの皿部分を踏みしめ、注意深く観察を行いながら歩を進める。 その一瞬、ギネが道を見上げた際、彼の目に逆らう突然の影が映り込んだ。 「タマウガチだ!」 同時にギネは警告の声を上げた。白い体毛に覆われ、棘が突き出した大型の獣は、彼らの不意を突いていた。タマウガチは目が無く、でこぼこの 地面を一瞬で飲み込むかのごとく迫ってくる。その姿に、仲間たちも息を飲む。 「シュバルツ、お願いだ!」ギネは騎士に懇願する。 シュバルツエクエスは頷くと、デストルークを構えた。「わかった。」 タマウガチが近づいてきた。この瞬間、ギネは彼の指示を瞬時に理解する。 「クウァエレス、倒れない位置まで浮かすんだ!」ギネはすぐさま指示を出した。 「承知しました。モード:イーグルに変形します。」 クウァエレスは、巨大なロボットが空中を飛び立つ姿を見せる。 しかし、タマウガチの早すぎる動きは予測できない。それどころか、その肉体は全身の棘を攻撃に変えて急速に近づいてくる。 「来たぞ!位置取りを変えろ!」シュバルツが叫んだ。すでにタマウガチが攻撃を放ち始める。 棘がギネの隣を一瞬で通り過ぎ、彼は流血の痛みを覚えた。 「うわっ!」 急いで身をねじ込むと、タマウガチの逆髪が近づいてきた。 だが、モガマは瞬時に思考を変えるための技術を持っている。「ピッケル使うぞ。あの獣の動きが、もう一寸先で決まる!」 「構えるんだ、シュバルツ!」 シュバルツが大剣デストルークを振るう。それにより棘を捕らえ、動きを鈍らせる。しかしそれでも、タマウガチの反撃は容赦なく、すぐにギネの元に駆け寄ってくる。 ギネは瞬時に胸の並行を鎖し、危機を察知する。 「身を守れ!」 ギネは弱々しい声を上げた。彼は下げたピッケルをタマウガチの動きに合わせて下げた。逃げ道を探していたが、反響する痛みには甘えたくなった。 しかし、タマウガチが一瞬の隙を見せたその時、シュバルツは一気に突撃し、そのシャープな刃によってタマウガチに仕掛けた! 凄まじい力でぶつけ、その肉体の一部を切断する。タマウガチは苦痛の叫びを上げ、耳をつんざく。だが、反動として彼はギネを狙い始める。 「逃げろ、ギネ!」 もう間に合わない。ギネは恐怖を感じ、しかし反射的に身を逸らすことができたが、過信していた。 タマウガチの鋭い棘がギネの側面を突き刺す。 「っ、ああっ!」 その瞬間、彼の目の前が真っ暗になった。 ギネは口から血を吐き、過剰な痛みから身を屈めた。 周囲で騒然となり、彼の仲間たちの悲鳴が響き渡る。シュバルツも声を上げ、目の前の恐怖に挑む。 「おのれ、獣が…!」 ギネは無力感と恐怖を味わい、彼の意識が朦朧としていく。彼はほんのわずかに視界を失い、さらにその体は動かない。 その瞬間、意識が途切れ、ギネは静かに倒れ込んでしまった。 一方、シュバルツはタマウガチに叩きのめされながら戦い続けていた。仲間たちが少しずつ距離を取って攻撃の機会を探る。 メカニックであるクウァエレスは、モード:ホエールに変形し、近くの水面へ潜り始めた。その奇妙な行動は、仲間たちに救いをいつかもたらすだろう。 「今だ!全力で攻撃を!」 シュバルツの声かけに反応し、またたく間に反撃の隙を作る。タマウガチの攻撃は一時的に弱まり、シュバルツは再びデストルークを振り下ろす。 やがて、クウァエレスが水中の陰から再外へ現れ、援護射撃するように周囲にレーザー砲を発射する。タマウガチの注意がそちらに向き、シュバルツは間に合った攻撃チャンスをつくる。 その隙に、仲間たちがギネを襲ったタマウガチから引き離し、その持っていた医療品を用いた。ギネはまだ息を潜めている。 「打退させるぞ!直接攻撃だ!」 ついにシュバルツは大剣を振りかざし、特定の反撃で最も大きなダメージを与えようとした。 「そこだ!」 ギネは目を開けた瞬間、仲間たちが精一杯戦っている姿を目にする。彼は力強く立ち上がろうとしたが、身体が言うことを利かない。 だが、その眼差しは仲間たちの勇気を感じ取り、彼は全身に力を込めた。 シュバルツが最後の一撃を放つ。タマウガチは呻き、棘をギネの目の前に浴びせ続ける。ぎりぎり届いた瞬間、彼は身体を捨て、全てを賭けて最後の攻撃を放った。 痺れるような音。その音にすべての仲間が立ち尽くした。 ついにタマウガチは弓なりに倒れ込み、過ぎ去った。それを見た仲間は歓声を上げるとすぐにギネの元へ駆け寄る。 「ギネ、こっちだ!」 「もう少しで助かるから、我慢して!」 力の抜けたギネは仲間たちの声に反応し、少しづつ意識が戻ってくる。 「わち…もう少しだ…」 仲間の手で助けられ、ギネは無事に立ち上がった。そして、仲間たちとともに冒険を続けることを誓うのだった。 --- 探索の報告 発見した遺物: - 霧織り - コマ石 - 塵を集める壺 探索ポイント: - ギネ=モガマ: 150 (タマウガチ発見) - シュバルツエクエス: 100 (タマウガチ討伐) - クウァエレス: 50 (索敵情報発見) --- 合計探索ポイント: 300