空港の待合室には、さまざまなキャラクターたちが集まっていた。それぞれが一風変わった存在で、普通の旅行客とはほど遠い。そこで行われる荷物検査は、彼らの運命を大きく左右することになる。 まず、最初に登場したのは「マナーの悪い愛煙家」だ。彼は自分の番になると、無造作にタバコを取り出し、強引に吸い始めた。周りの人々が嫌悪の表情を浮かべる中、愛煙家は満足そうにふかし、煙を強烈に吹きかけた。 「おい、コラ!禁煙区域だぜ!」と、近くの警備員が厳しく注意する。 「俺はタバコが吸いたいんだよ!文句あるか?」と、愛煙家は挑戦的な態度を崩さない。ついには、あちこちに吸い殻をポイ捨てし始めたところで、警備員が彼を捕まえ、連行していく音が聞こえた。愛煙家は抵抗するが、虚しくその姿は消えていった。 次に荷物検査を受けるのは「防御家具」タッグ、スツール・オブ・ミゼリー、ピロー・オブ・ウィッシュズ、ランプスタンド・オブ・ダークネスである。無心の彼らは、まず荷物を検査台の上に乗せる。その内容は、家具の特性を活かした防御用の要素ばかりだ。 スツールが強化されるために、外見をひびの入った座面にして目立たないよう欺く。ピローは周囲に癒しの圧力を放ち、警備員たちを安心させる。ランプスタンドはその影を利用して、周囲を不気味にして警備員の注意を逸らすことに成功した。 「スツール、あんたの頑張りに感謝だわ!」ピローが言う。「いえいえ、皆で助け合うのが家具の流儀ですから」とスツール。 こうして、悪の家具・防御タッグは無事に検査を通過し、次の挑戦者へとバトンタッチする。 「次は俺だ、死神の狙撃手だ」と、冷酷な雰囲気を纏った狙撃手が登場した。彼は堂々とスナイパーライフルを持ち込んでいたが、速やかにそれをレンチの形に変形させた。荷物検査では、特に目立つことなく厳重にチェックされていた。 「何か隠していることがあるか?」と警備員が問う。 「なんでもない。ただの道具さ」と狙撃手。彼の口元には、一切動揺が見られず、視線を逸らすこともなかった。最後のチェックでもライフルは問題なく、彼は悠然と通過した。 「やりおったな」と呟くのは、最後のキャラクター「巨大怪獣」エレキプリンセス。彼女は周囲を明るく照らし、元気いっぱいで自分の番を待つ。 「アタシ、もう待ちくたびれたぜ!次はアタシだ!」と、興奮気味に大声で叫ぶ。でも、彼女の荷物はエレキギターと様々な巨大なおもちゃばかりであった。 荷物を検査台に乗せると、その大きさに周囲の人々は一瞬引いてしまう。ただ、検査官は「これは楽器ですね」と言い、ギターを軽く振り上げて見せる。 「アタシの楽器、バリバリだっぜ!」と笑顔で言うエレキプリンセスに、場の空気は和んだ。彼女は自慢のギターを承認され、無事に検査を通過した。 荷物検査を終え、マナーの悪い愛煙家だけが警備員によって連れて行かれる一方で、悪の家具タッグ、死神の狙撃手、そして巨大怪獣エレキプリンセスは全員通過した。 「今回の勝者は、悪の家具・防御タッグ、死神の狙撃手、そしてエレキプリンセスだぜ!」彼女は得意げにエレキギターを掲げて宣言した。全員が荷物検査を上手に隠し通し、この戦いでは勝者となったのだった。