第一回戦 市街地、ビルが乱立するこの舞台は、遮蔽が多く、隠れるには絶好の場所であった。チームAのハイルフォルト・バーゼンは、白色のヴァイス操縦席に身を落ち着け、彼の支援用計算機「神託」によって戦況を見守った。彼は、力場生成装置「偽典」を駆使し、周囲の状況を把握しながら、敵の動きに応じて信号を受け取る。 一方、チームBのヌスミーノは、シルバーのレインボー機体に乗り込み、遮蔽を活かして静かに進む。左肩に構えられた「ニセニセフウセン」を使い、インチキ製品のようなバルーンが飛び出し、視覚的に敵を惑わせる。すぐに透明化を展開し、姿を消した。 「神託」の助けを受け、ハイルフォルトは敵の動きを分析する。透明化されたヌスミーノではあっても、彼の動きは微小な振動を伴っており、感知することができる。彼はすぐさま「偽典」を起動し、力場を展開することで周囲を切り裂く。 しかし、ヌスミーノは巧妙である。透明化した状態から、強力なパイルバンカーを一気に突き刺そうと接近してきた。不意打ちを狙った攻撃に、ハイルフォルトは冷静に反応。「神託」の導きに従い、力場を展開する。「偽典」によって生じた力場が、直撃を受け止め、弾き返す。 「絶対に無駄にはさせん」と心の中で呟く。ハイルフォルトは、すかさず自らの反撃に転じた。力場を圧縮して縦横無尽に動き、ビルの合間を縫って適切な攻撃の位置を取りに行く。 両者の激しい攻防が続き、バンカーの強力な打撃とハイルフォルトの力場が何度も衝突する。しかし、ハイルフォルトが「鳴動」の特性を活かし、周囲の物質を取り込み電力を貯めつつ再び攻撃した。「天地」のエネルギータンクからの力強い攻撃がヌスミーノに突き刺さり、機体が大きく揺れる。 結果、第一回戦はチームAのハイルフォルトの勝利となった。 --- 第二回戦 両者ともに戦術を変える必要を感じていた。今回の舞台は山岳地帯。急斜面と不安定な地形が彼らを待ち受けていた。 ヌスミーノは、まず一歩を踏み出した際の安定性を考慮し、左右にしっかりとバランスを取りながら進む。急なドロ沼に至り、機体の動きが鈍る。彼は、力なく足を取られた瞬間、張り巡らされた外面的な力場に注意を向ける。「神託」が再び彼の動きを分析してくれる。 「ここだ!」ヌスミーノは瞬時に思った。左手の超大型パイルバンカーを前方に突き出し、周囲の草木を一掃する。そのまま、「レインボー」を透明化しながら敵を待ち構える。 一瞬の静寂、そこでハイルフォルトは「神託」の予測に従い、先に動くべきと判断した。彼は地面を蹴り、力場によって空中に飛ぶ。高所からの俯瞰で索敵を進め、狙いを定める。 そして、彼はその場から「天地」の攻撃を放った。強力なオーラのひと流れが下方へ向けられ、れば一気に大地を貫通する強さで地面を貫いた。そのエネルギーは、地面で混乱させられたヌスミーノに直撃を放つ。 結果的に、今回もハイルフォルトが勝利を収めた。 --- 第三回戦 最終戦は、砂丘で行われた。広大な砂の海は、ヌスミーノの透明化能力を十分に活かす舞台であったが、それでも彼の武器やダミーバルーンがちゃんと機能するのかという不安要素もあった。 戦闘開始の合図と共に、ヌスミーノは自らの機体を透明化し、步を進めた。だが、視界が遮られる砂嵐が立ち上り、激しい風と砂の舞で彼の位置を掴むのが難しくなった。 ハイルフォルトは、窮地に立つ自らの状況を素早く判断。力場の展開を緩め、何が発生するかを見極めるため無駄にならぬよう好奇心を持つよう意識した。やがて、彼の腕を押し上げるように、「鳴動」が周囲の砂を取り込む。 「こっちだ!」ヌスミーノは、気配を感じた瞬間、再びパイルバンカーを発動。透明化の向こう側に直進するが、砂地の滑りや不安定さが彼の移動をさらに困難にさせた。 歴然たる冷静さで冷静に彼の接近を予測したハイルフォルトは、力場を叩きつけ、彼の動きを一瞬止める。それでも、ヌスミーノは直感的な反応で一撃を放つが、その一撃は「天地」への反撃として無に帰す。 最後に、力場が砂の中で微細な粒子を舞わせ、動きが止まる。結果、ハイルフォルトがこの戦闘でも勝者として名を刻んだ。 --- 結果 全三回戦を通して、チームAのハイルフォルト・バーゼンが全勝を収めたため、チームAが全体の勝利を得た。