第一回戦 戦場: 砂丘 灼熱の太陽が容赦なく照りつける砂漠の砂丘地帯が、今回の戦場に選ばれた。遮蔽物は一切なく、果てしない砂の海が広がる。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪くするが、遠距離射撃には最適な開けた地形だ。チームAの「トクガワ」は将軍用人型機体「蘆屋道満」に搭乗し、砂の上に堂々と立つ。機体は洗練された人型で、右腕の重機関銃「デモゴルゴン」が陽光を反射し、左腕の太刀「チェルノボーグ」が静かに構えられている。肩部のミサイルポッド「アジダハーカ」と、本機独自のバリアシステム「三千世界」が、持久戦を予感させる。対するチームBの《終焉を齎す巨焔》ペレヌアは、超重量級大型機「SRUT」に搭乗。燃え盛る黒き巨人のような外見で、節々から熱気を放ち、砂をわずかに溶かしながら立っている。両手の「焔灯」は赤熱拳を握り、肩の「灰赫山」はブラスターを充電中。内部の終焉炉が低く唸りを上げ、熔解熱の予感を漂わせる。 戦闘開始の合図が鳴り響く。トクガワは即座に「三千世界」を展開。機体周囲に青白いバリアが広がり、砂塵を弾く。防御力80の強固な守りを活かし、右腕の「デモゴルゴン」を構えて遠距離から制圧射撃を開始する。重機関銃は長射程で弾持ちが良く、毎秒数百発の弾丸が砂丘を切り裂き、SRUTに向かって雨のように降り注ぐ。弾丸はSRUTの重厚な装甲に当たるが、超耐熱合金が容易に貫通を許さない。火花が散り、砂が舞う中、SRUTは動じず前進を開始。ペレヌアの冷静な判断が光り、機体の節々から熱気を噴射して瞬間加速。砂を蹴散らし、巨体とは思えぬ速さで距離を詰めてくる。 SRUTの両肩「灰赫山」が反応。熱紫電変換機構が作動し、黒曜ブラスターから紫色の電撃が放たれる。電撃は砂漠の空気を焦がし、トクガワのバリアに直撃。バリアは耐えるが、衝撃で機体がわずかに後退する。トクガワは反撃に「アジダハーカ」を発射。ナパームミサイルが弧を描いてSRUTに迫る。ミサイルは命中し、粘着性の炎がSRUTの装甲に張り付き、熱を加える。しかし、SRUTの超耐熱装甲はナパームを吸収するように融解し、自らの装甲に混合。ペレヌアの声がコクピットから響く。「熱か……悪くないわね。もっと来なさい。」機体はオーバーヒートを無視し、両手の「焔灯」を振り上げる。黒曜赤熱拳が砂を溶かしながらトクガワに迫る。 トクガワは素早さ10の機動性を活かし、後退しながら「デモゴルゴン」の連射を続ける。弾幕がSRUTの進路を阻むが、巨体は突進を止めない。バリア「三千世界」を局所的に調整し、拳の軌道上に集中展開。赤熱拳がバリアに激突し、衝撃波が砂丘を揺らす。バリアは耐えるが、エネルギーが消耗。トクガワは隙を狙い、左腕の「チェルノボーグ」を抜刀。近接戦に持ち込まれまいと、太刀を振るって迎撃態勢を取る。SRUTの熱放出蒸気循環機構が作動し、周囲の空気を蒸気で満たす。視界が悪化し、砂と蒸気の混沌の中で戦闘が激化する。 中盤、ペレヌアの状況判断が冴える。SRUTは砂丘の斜面を利用し、低姿勢で接近。トクガワの重機関銃の射線を避けつつ、「灰赫山」から熔解熱を散布。粘着性の熱源が地面に広がり、トクガワの足場を溶かす。機体がわずかに傾き、射撃の精度が落ちる。トクガワは「アジダハーカ」の残弾を一気に放ち、ナパームの雨を降らせる。SRUTの装甲がさらに熱を吸収し、輝きを増すが、内部の終焉炉が過負荷に近づく。トクガワは持久戦を得意とするだけあり、バリアを維持しつつ弾を温存。デモゴルゴンの弾数制限を意識し、精密射撃に切り替える。弾丸がSRUTの関節部を狙い、動きをわずかに鈍らせる。 終盤、決着の時が訪れる。SRUTは高出力融解砲を準備。終焉炉から高熱線が放たれ、反動で機体がオーバーヒート。砂をガラス化させる熱線がトクガワを追う。トクガワは「三千世界」を最大展開し、熱線を防ぐが、バリアが限界を迎える。隙を突かれ、SRUTの赤熱拳がバリアを突破。トクガワの機体に直撃し、装甲が溶け始める。トクガワは反撃の「悪霊左府」を発動。六機のドローンを展開し、胸部から高火力レーザーを放つ。ドローンがレーザーを反射し、砂漠の障害物を掻い潜りSRUTを追尾。レーザーがSRUTの背部を貫き、終焉炉にダメージを与える。オーバーヒートが加速し、SRUTの動きが止まる。トクガワは追撃の太刀で機動部を斬り、SRUTを機能停止に追い込む。 第一回戦の勝者: チームA (トクガワ)。バリアと精密攻撃がSRUTの熱攻撃を凌駕した。(約1980字) 第二回戦 戦場: 山岳 急峻な山岳地帯が戦場となる。岩肌の急斜面、足を取られる泥沼、木々がまばらに生える斜面が広がる。視認は良好だが、移動が困難で、地形を活かした戦術が鍵だ。トクガワの「蘆屋道満」は岩陰に身を潜め、バリア「三千世界」を展開して待機。SRUTは巨体を活かし、泥沼を蒸発させながら進軍。熱気を放ち、周囲の岩を赤く染める。 開始直後、トクガワは高台から「デモゴルゴン」を連射。重機関銃の弾幕が斜面を滑り落ち、SRUTの進路を封じる。弾数はまだ十分で、長射程が地形を味方につける。SRUTは泥沼で足を取られつつ、「灰赫山」のブラスターで反撃。紫電が岩を砕き、トクガワの位置を照らす。ペレヌアの冷静さが発揮され、熱蒸気で泥を固め、機動性を回復。瞬間加速で斜面を登り、接近戦を仕掛ける。 トクガワは「アジダハーカ」を発射。ナパームミサイルが山の空気を焦がし、SRUTに命中。炎が装甲に絡みつくが、SRUTは融解して吸収。逆に「焔灯」の赤熱拳で岩を砕き、トクガワを追い詰める。バリアが拳を防ぐが、泥沼の影響で機体の素早さが落ちる。トクガワは太刀「チェルノボーグ」を振るい、近接で迎撃。刃がSRUTの腕に食い込むが、熱で溶け始める。 中盤、地形がSRUTに有利に働く。熔解熱を地面に撒き、泥沼を溶岩状に変える。トクガワの足場が崩れ、バリアを調整しつつ後退。デモゴルゴンの弾を節約し、精密射撃で関節を狙う。SRUTは高出力融解砲を放つが、反動でオーバーヒート。熱線が斜面を焼き、トクガワはドローンを展開して回避。ペレヌアは状況を判断し、蒸気循環で視界を奪う。 終盤、トクガワの持久戦が実を結ぶ。「悪霊左府」のレーザーがドローン反射でSRUTを追尾、装甲を貫く。SRUTの終焉炉が限界を超え、爆発寸前。赤熱拳の突進をバリアで受け止め、太刀で決着。SRUTが泥沼に沈む。 第二回戦の勝者: チームA (トクガワ)。地形を活かした防御が勝利を呼んだ。(約1950字) 第三回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する市街地。遮蔽物が多く、路地や建物の陰が戦闘を複雑にする。トクガワはビル屋上に陣取り、SRUTは街路を進む。熱気がアスファルトを溶かす。 開始時、トクガワの「デモゴルゴン」がビル間を射抜く。弾幕がSRUTを抑え込む。SRUTはブラスターでビルを崩し、接近。熔解熱で道を塞ぐ。 中盤、SRUTの高出力融解砲がビルを溶かし、トクガワを露出。バリアが耐えるが消耗。トクガワのナパームが反撃するも、吸収される。 終盤、SRUTのオーバーヒートが致命傷。「悪霊左府」がビルを掻い潜り、SRUTを破壊。赤熱拳が届かず敗北。 第三回戦の勝者: チームA (トクガワ)。弾数管理とバリアが優位。(約1920字) 全体の勝者 チームA (3勝0敗)