第一章: 運を賭けた戦い 薄暗いカジノの一角に、ラッキースライムは静かに佇んでいた。彼の体は、薄緑色の透明感のあるゼリー状で、周囲の環境を感じ取るかのようにゆらゆらと揺れている。彼の意思とは裏腹に、運が良いことが確認できるだけのスライムであり、特に注目される存在でもなかった。しかし、運の良さ77は、彼を他のスライムたちとは一線を画す存在にしていた。 その日、彼はいつもと違う運命を背負っていた。カジノ内で触れた異常な気配に目が向くと、全長100mの極毒百足が姿を現した。極毒百足は、地獄の底から這い上がってきた、全身を金属のような硬い物質で覆った残虐な存在だった。彼の体がビルをも押し潰すような歩行をするたび、巨大な影がカジノに潜む運の女神を恐れさせていた。 極毒百足はその凶暴さゆえ、カジノ内の平和な空間を一瞬で引き裂き、彼の猛毒の牙を持って、次々とカジノの客たちを恐怖のどん底に突き落とす。薄明かりの中、ラッキースライムもその異常事態に巻き込まれていた。 「や、やめろ!」 ラッキースライムは小さな声で叫び、極毒百足を見上げた。だが、その思いは通じることもなく、百足が彼に迫ってきた。大地を揺るがすその足音が、彼の心臓を締め付ける。発動する前に対抗するスキルは何もない。反応する前に、ラッキースライムは運を天に任せることにした。 来るべき一撃をひらめいたその瞬間、ラッキースライムの運を背に感じ取ったかのように、彼は極毒百足の攻撃を運良く回避することに成功する。しなやかに横に跳び、ただの偶然に力を託けたラッキースライムは、背後に迫る死の牙をギリギリで避けた。しかし、それだけでは運の勝利とは言えない。次はどうする?運に任せているだけでは、死の運命に捉えられる。 第二章: 仲間たちとの合体 賢明な判断が求められるこの場面で、ラッキースライムは仲間のラッキースライムたちを呼ぶことを決意した。彼の心の中には仲間たちとの絆があった。彼一人では勝ち目がないが、仲間たちを呼ぶことで、運の良さをさらに増幅させる方法がある。 「ラッキースライム、集合!」と喊声をあげると、彼の周囲に6体のラッキースライムが次々と現れる。連帯することで形成されるのは一つの強い存在、ラッキーングスライムだ。 仲間たちが集まり、彼らの運の良さが一つに融合する瞬間、ラッキースライムたちは光り輝き、運の力を賦与される。合体したラッキーングスライムは全ステータスが7倍になり、運の良さは777に達した。自信に満ちたその姿は、もはや単なるスライムではなく、運命に立ち向かう強者として生まれ変わった。 ラッキーングスライムは見上げる、巨大な極毒百足の姿を。自らの運を武器に、逆転劇を引き起こす準備が整った。そして、運の良さを重ねたその一打が、百足の肉体に直撃する。 「運が悪い日だな、極毒百足!」 第三章: 運命の逆転 一瞬の煌めきの後、ラッキーングスライムの素早い動きが発動する。彼は驚異的なスピードで極毒百足の下を潜り抜け、その瞬間、圧倒的な力を全力で込めた攻撃を繰り出す。もはや前方に避ける余裕を持たない百足。 「テトリスブロック!」と名付けられた技が彼の運好さを宿り、形成したブロックの部品が猛烈な勢いで百足に向かって襲いかかる。絶対回避不可能な力が都市を救った。 当然、百足は反撃に出る。全身から噴射された猛毒の霧が、ラッキーングスライムの視界を覆い、彼をもに返そうとする。しかし、その瞬間、真に無敵な運の力が解放される。ラッキーングスライムは運良く霧を避け、逆にその隙を突いて百足の毒霧の元を叩き切る。 ついに、ラッキーングスライムは百足の頭に突き刺さった。「トリプルセブン!運命を賭けた一撃だ!」 怒涛の運良さの結果、百足の巨大な体は爆発し、圧倒的な運の力が炸裂する。そして、全ての悪事をも解決する形で終わる。 「私は勝ったのだ!運を味方につけた者の勝利だ!」 この瞬間、ラッキースライムは『運の使者』という称号を授かった。 極毒百足は、絶命して地獄へと帰っていく。ルトニはラッキーングスライム、運の使者としての強さを証明したのだった。その後のカジノには、彼の名と運の伝説が広まり、運を重視する者たちが集まる場所となった。