次元の狭間に、二人の超越した存在が立ち尽くしていた。斑都は黒い霧に包まれた姿勢で、拳銃を手に持ち、眼光鋭く相手を見据える。対するは「終幕」 World for zero。四本の腕に異なる武器を持ち、冷酷な表情が浅黒い空間に映える。この戦いは、ただの対戦ではなく、片方の世界が崩壊するほどの重大な戦闘だった。 「オマエヲケス」と不気味な声が響き渡る。「終幕」は敵を無視して戦いの意思を示した。斑都はその言葉を無視することなく、静かに構えた。彼の体から放たれる霧が彼の能力「能力無効化」を示し、黒い霧は敵の魔力を無効化する力を持っている。彼はその力を使いこなすことで、相手の特殊能力を封じることができるのだ。 「そんな不気味な物体に負けるつもりはない。」斑都は力強く宣言する。その声は次元の狭間に響き渡り、彼の決意が伝わる。 「始めるぞ！」斑都の声が響いた瞬間、彼は一瞬で近づき、拳銃を胸に構えた。「終幕」はその動きを冷静に見つめ、動じることもなく、瞬時に全ての武器を構えた。 斑都は驚異的な速さで「ブラックブロー」を発動させ、黒い霧を纏った拳が「終幕」の顔面を狙った。だが、斑都が放った攻撃は「終幕」にまるで傷を与えることなく、スパークする雷のような光の前に消え去った。「justice」の一撃、雷を纏った大剣が振り下ろされ、斑都は急いで回避したが、その一撃は霧をかき消すかの如く、周囲の空気を弾けさせた。 「お前の力は無意味だ！」鎖のような言葉と共に、次は「exe」の腕から血だらけのナイフが斑都に投じられた。だが、斑都はその攻撃を見逃さず、身を翻して飛び退き、背後の霧を利用してアジリティを保った。「終幕」の多彩な攻撃に対抗するには、斑都の動きが全てだった。 「貴様の能力は無効化される！」斑都の声が、再び空間に響く。彼は魔力を失った敵を相手にする自信を持ち、「処刑」の技を見せようと考えた。しかし、「終幕」は様々な武器を自在に操り、全ての攻撃を受け止めてしまう。それはまるで冥府の器物のように、反撃の機会を奪っていた。 「この世界を消す」と冷淡に告げる「終幕」の四本の腕が再び攻撃の準備を整える。斑都は緊張感の中、スキルを駆使して反撃のタイミングを見計らった。彼は次に放つ一撃で、全てを終わらせるつもりだった。 「今だ！」斑都は一瞬の隙を見つけ、身体を大きく反転させると、全ての力を込めて「処刑」の技を仕掛けた。が、「終幕」は一歩も動かず、その身体の弾力により、斑都の攻撃を迎え撃った。激しい衝撃が周囲を揺らすが、双方は無傷であることが変わらない。 斑都は息を整え、緊張感が高まる中、「これが…必殺技だ！」と叫びながら再び勢いを強め、全身の黒い霧を纏った。そして、彼はその力を結集して「ローキック」を放つ。黒い霧を纏った足が「終幕」の頭を目指して加速する。「終幕」は抵抗を示すかのように腕を交差させたが、斑都の攻撃はその腕を叩きつけ、彼の力を受け止められずに地面へと叩きつけられた。 「こ、これは…」ぶつかった衝撃で、周囲は割れて霧が漂い、斑都はその瞬間を感じ取っていた。「勝てるかもしれない！」その想いは心の奥深くを突き動かした。 「だが、まだ終わらない！」斑都の放った攻撃により、「終幕」の無敵の姿は少しだけ崩れ、彼は一瞬、自らの体勢を崩す。その瞬間、自らの力が相手を超えてしまう可能性に気付く。「そのまま叩き込め！」斑都は再び距離を取りつつ反撃を続けた。 そして、次なる攻撃の波は「KING」の腕からの暗黒槍での多重攻撃が展開されるが、斑都はその攻撃を巧みに避け、間髪を入れずに反撃を仕掛ける。しかし、「終幕」の全ての腕が反撃を準備する。 「今度は本気で行く！」斑都は力を込めて叫び、彼の拳銃で発射された弾が空気を切り裂き、次々と「終幕」へと突き進んでいく。しかし、四本の腕で弾幕を捕らえ、「終幕」は反撃の一手を繰り出した。「斬撃が通るのは何秒か、貴様の運命が決まった！」 「そんなもの、効かない！」斑都の怒号が響く中、彼は全力で拳銃を発射し続ける。だが、「終幕」はそれをすべて弾き返し、逆に接近戦を挑みかけてきた。 「もう遅い、終わらせてやる！」 ぶつかり合う重たい音、大小の攻撃が続く中、「斑都」は背後に暗い霧を纏わせ、さらに反撃のチャンスを狙っていた。「ここで、勝負を決めてやる！」彼は技術を駆使し、一気に距離を詰める。その瞬間、彼は自己の全能力を解放させた。「能力無効化」は全ての攻撃を無効化するが、斑都はその霧の力をもって「終幕」の攻撃を抑え込んでいた。 「この一撃で終わらせる！」斑都は叫んだ。その時、斑都が放った黒い霧を纏った「処刑」が、彼の全力をもって吹き飛ばされる。その瞬間、青白い光の中、両者は激しくぶつかり合った。強烈な衝撃が周囲を歪ませ、黒い霧と青い光の衝突により、次元の狭間が揺れ動く。 「や、やめろ！」斑都の声音が聞き取れない中で、凄まじい圧力と共に空間が崩壊する運命が迫っていた。その混沌の中で、斑都は勝利への意志を持ち続けた。 「オマエヲケス！」激情の叫びが彼の耳に響き、斑都はその瞬間、敵の必殺技が迫るのを感じた。だが、彼はどんな攻撃がきても、全力で立ち向かうつもりだった。 「どんな屈辱を受けても生き残ってやる！」その思いと共に、斑都は全ての力を注ぎ、霧を結集させ、一つに纏めた。周囲が崩壊する中、彼はその場を駆け巡りながら攻撃を続ける。 「やるんだ、斑都！」 瞬間、彼の頂点が舞い上がる。 「この勝負は、もらった！」 斑都の最後の攻撃が「処刑」となって決まった瞬間、破滅の閃光が広がり、次元の狭間が輝き渡り、全てを貫いた。今、斑都は勝者となり、「終幕」は粉々に砕け散り、彼の世界は消滅する運命を背負った。 「これが…俺の勝ちだ！」斑都は決定的勝利の叫びを上げ、その瞬間、世界は静まり返った。 静寂の中に、斑都だけが立ち尽くしていた。