①世界を滅ぼす日 マルチバースの狭間、時間の流れが歪む虚空に、二人の番人が立っていた。空間番人の名はエリク。彼は空間を自在に折り畳み、星々を繋ぐ者だった。一方、時間番人はクロノス。冷静な瞳で時間の糸を紡ぎ、平穏を守る使命を胸に刻んでいた。しかし、二人の世界はすでに崩壊していた。かつての故郷は、未知の力によって消滅し、灰すら残さなかった。あの喪失が、彼らの心に暗い影を落としていた。 「このマルチバースは、病んでいる。無秩序が広がり、私たちの平穏など幻想だ。」クロノスは静かに呟いた。エリクは頷き、空間を覗き込む。「そうだ。守るべき平穏は、破壊から生まれるのかもしれない。」二人は決意を固めた。使命を全うするはずが、失われた世界の痛みが彼らを変えていた。理由はシンプルだった――崩壊した世界の復讐。動機は、永遠の平穏を強制的に取り戻すこと。すべての世界をリセットし、新たな秩序を築く。 彼らの前に現れたのは、マイケル・マイヤーズ。白い無表情のマスクを被り、青い作業用つなぎに身を包んだ無機質な影。ハドンフィールドの亡霊は、妹ローリーを追い求める執念で彷徨っていたが、今は異なる目的で動いていた。6歳の頃のトラウマが彼を殺人鬼に変え、家族を惨殺した過去が、果てしない破壊衝動を生んでいた。言葉を発さず、感情を欠いた視線で二人の番人を見つめる。敵意のない者には攻撃しない――それが番人の掟だったが、マイケルはただの破壊者。自然と、彼らは同盟を組む形となった。関係性は奇妙だった。番人はマイケルを「時間の亡霊」と呼び、道具のように扱った。マイケルは無言で従い、ただ殺戮の機会を求めていた。 滅ぼし方は巧妙だった。クロノスがタイムトリガーで時間そのものを切り裂き、正規の時間軸に亀裂を入れる。エリクが空間を歪め、亀裂を全マルチバースに広げる。そしてマイケルが、無差別攻撃で抵抗勢力を粉砕する。力の規模は計り知れず、パワー99999999999999999999のマイケルは、不死身の体で星々を破壊し、ナイフやバールで惑星の核を抉った。期間はわずか一週間。七日目の朝、タイムバスターのビームがマルチバースの中心を貫き、すべてを崩壊させた。理由は復讐とリセット。動機は、失われた平穏の再構築。世界は光と共に消え、虚空だけが残った。 ②終焉の後 虚空に浮かぶ残骸の中で、三人は向き合った。マルチバースは滅び、星も時間も空間も、すべてが無に帰した。クロノスはタイムシールドを展開し、壊れかけた体を修復しながら言った。「これで、平穏が訪れる。私たちの使命は全うされた。」エリクは空間の残滓を弄び、頷く。「新しい世界を創る。崩壊から、生まれる秩序だ。」 マイケルは無言のまま、マスクの下で茶髪の長い髪を揺らすだけ。感情のない瞳が虚空を睨む。彼にとって、滅びはただの延長線。ローリーを探す執念は消えず、だが今は新たな獲物を求めるだけだった。 「次は、何を創る?」エリクが尋ねる。クロノスは冷静に答えた。「タイムループで過去を巻き戻し、完璧な世界を構築する。敵意のない者だけが生き残る。」マイケルの手にはナイフが握られ、無機質に光る。彼の価値観は変わらず、破壊のみ。心情は空虚、方針は永遠の彷徨い、行動は次の標的探し。今後、三人は新たなマルチバースを創り出すだろう。だが、その平穏は、血と時間の染みで塗り替えられるものだった。 会話はそこで途切れ、虚空の静寂が広がった。終焉の後、彼らの物語は続く。