世界を滅ぼす日 星の彼方から来た存在、デイブ。身長2メートルの青い肌を持つ彼は、仲間と共に移住可能な新天地を求めていた。だが地球にたどり着くや、大気の成分や生物の生態を観察し、ひとつの結論を下す。「この星は、我々の未来を阻む存在だ。」 デイブはその長い触手を伸ばし、ジョーンと呼ばれる仲間に指示する。ジョーンもまた地球にやってきた外星人であり、人間には見えない寄生虫たちを操る能力を持つ。 「私たちは、ここで繁栄するためには、この星の生態系を崩さなければならない。」デイブの言葉は重く響く。 ジョーンの周囲では既に胞子が撒かれていた。彼らは瞬く間に数を増やし、害を及ぼすことができる。惑星の支配は、彼らの手の中にあるのだ。 その頃、地球上では「神の手を持つ者」が彼らの計画に気づいた。 彼は圧倒的な力を持ちながらも、孤独を抱えて生きていた。しかし、デイブの存在を知り、その行動を阻止するために立ち上がる。 「彼らを止める、必ず。」神の手を持つ者は、静かに決意するのだった。 彼の目の前で、デイブたちは次々と地球の生物を襲い、巣を作り始めた。 それは悪夢のような光景であり、善悪の概念も失われた瞬間だった。しかし、神の手を持つ者は恐れず、「無限の反響」を唱え、彼らの元に突進する。 彼とデイブの戦いが始まった。 --- 終焉の後 やがて、地球を滅ぼした後、デイブとジョーンは勝利の慰めに浸った。かつての美しかった地球の姿は、今は無残に変わり果てた。 「これで、私たちの新しい家が手に入る。」デイブは達成感に満ちた目で、荒れた大地を見渡す。しかし、土壌の汚染された匂いとは裏腹に、心の中に急速に芽生えた罪悪感を感じ始めた。 「本当にこれで良かったのか?」彼は自問自答する。そこで、ジョーンが彼の側に寄ってきた。「私たちは生き延びるために必要なことをしたのだ。しかし、私の内側にいる寄生虫は、この感情をどう受け止めているのだろうか?」 一方、神の手を持つ者も滅びを見届け、孤独を抱えた。彼はこの新たな世界で何をすればいいのか分からず、途方に暮れていた。「全てが消えてしまった。悪と善の境目も曖昧になってしまった。」 彼は静かに空を見上げる。 三者三様の心情が交わり、互いの姿はまだ見えないところで、かつての敵同志として何かと繋がっている。 --- 「これから、我々はどう生きていく?」デイブが問いかける。 「生きるためには、私たちの方針を定める必要がある。」ジョーンは暗い光を宿した目で返した。 彼らは何かを作り上げることができるのか?それとも、この終焉の後に待ち受ける新たな挑戦を乗り越えることができるのか? 彼らの未来は、何も約束されていなかった。