都市の中央で、金色の光が閃き、速度の神々が激突した。 最初に動き出したのは、爆音と共にソニックブームを起こす蚊。彼の翅音すら認識されぬまま、他の参加者に侵入する。対戦相手の存在を確認する暇も無く、蚊は鋭い針を突き刺そうとしたが、技術に対する反応はあまりに速かった。彼の速度と存在すらも認識できないという特性が戦場に埋もれて消えていく。 次に動いたのはアミル。ハイグラブーストの恩恵を受けた彼女は空高く舞い上がり、反応速度を高めながらも敵を見下ろしていた。彼女の羽からは冷たい金属製の弾丸が放たれ、その弾曼殊沙華の光が戦場に巻き起こる。しかし、蚊はそれすらも捉えられず、さらなる隙間を突いた。すれ違う瞬間、アミルの襲撃をかいくぐり、ただチクチクと攻撃を仕掛け続けた。 バレッタ F-3000がパージされた装甲の主となり、ガンメタリックの姿が輝きを増していた。彼はギアを変速し、速度を得ながら360°回転するブレイズスピンを仕掛け、全方位から相手を狙った。しかし、瞬間移動さながらの速度で移動した蚊がその攻撃を完全に避け、この攻撃すら戦場の音に消え去る。 早い人は、ただ踊りながら映る光景を見ていた。彼は誰もが攻撃を仕掛ける隙を見逃し、時が経つのを待っていた。しかし、僅かながらの攻撃も当たらぬまま、全く意味の無い攻撃の無駄に過ぎなかった。 回避マスターのアットがその存在を示し、空間の反応を持って全ての攻撃を回避していた。彼は技巧を友にし、難解な状況を子供の遊びのように行っていた。やがて、アットが素早く動く暗影に目を凝らし、アミルの弾丸を次々に避けていく。 ザクは激しい銃撃を放ちながら、彼の持つ火力で占めた戦場を強化しようとした。しかし、スピードの波を乗り越えられない相手数字が異次元でダメージを蓄積し、回避の力に屈服していく。 やがて、戦場は無名の戦士たちが激ついた荒れ地に変貌した。アミルと蚊の間に一瞬の隙間が生まれ、攻撃が直撃した。アミルの機械の羽が蚊の針を捉え、その存在を無に還す。 蚊の敗北とともに激戦は進み閃光の中で舞う。アミルは血を吸い、回復と共に更なるダメージを与え、あるはザクの連射が彼女に向けて放たれたが、瞬時の反応はその全弾を漂わせ避ける。 早い人が血を求めて荒れていく中、回避マスターアットがスピードを生かし、あっさりと高く舞っていた。 かつて無惨な光景から一変、ゼロとなったその瞬間、引き分けの言葉すらも無きままアミルの機械の羽が残った。彼女は圧倒的な速度の祝福を手に入れ、戦場を蹂躙し続け、最後の舞台へと突入した。 最終的にアミルは獲物を失わず、技の劣勢から全てを奪って行く。しかし、全ての方にとっていまだかつて無い戦いが巻き起こったのだった。 彼女がある一時、戦場の勝者に立った存在だった。 勝者は、機械化天使アミル。