夜が明けきることのない異空間、そこに立つのは調停者コスモス。その手には全てを裁く調停の銃ニバスが携えられ、神秘的な気配を漂わせている。彼女の周囲には、植物を操る能力を持つ神道樹神と、その隣で静かに立ち尽くす無の龍、ゲンムエンペラーが位置していた。神道樹神は翠樹刀を持ち、柔らかな緑の光を放っている。その目には戦う意志が宿っていたが、相手の正体を知らぬまま様子を伺っていた。 「あなたがコスモスなのですね。」神道樹神がまず口を開く。彼の声は落ち着いているが、緊張感が漂う。「私がこの世界を守るために戦う理由、それを理解してほしい。」 コスモスは微笑みながら応じる。「私には調停の義務がある。あなたの意志、そしてその力、全てを見極めさせてもらうわ。」彼女の言葉には、確固たる決意が宿っていた。 何の前触れもなく、戦闘が開始される。神道樹神はまず『生速の攻植』を発動させ、特殊な草を呼び寄せ、鋭い刃を生み出す。その草は瞬く間に成長し、コスモスの目の前で凄まじい勢いで突進していった。 「逃がさないわ!」コスモスは華麗に避けながら、調停の銃ニバスを構えた。「ブラストイーレス!」と宣言し、彼女はその力で草を翻弄する。 草は彼女の力に対抗しきれず、弾かれてしまった。瞬間、神道樹神は苛立ちを隠せず、次の手を打つ。「木の戦士を呼び出す!」彼は操る植物たちから戦士たちを作り出し、その強化された刀を構えた。 「木断の巨撃!」樹神が叫ぶと、作り出された盾がコスモスに向かって突進していく。コスモスは冷静に「スウィープデトネーション!」と唱え、様々な属性の攻撃で木の壁を貫通させた。 その威力に、樹神も驚きを隠せず、彼の心に焦りが生まれる。何度でも立ち上がる植物たちを背に、彼は改めて決意を固める。「駆生木刈樹之刀!全てを断ち切る!」 奇跡のように強化された翠樹刀が光り輝き、彼はコスモスに向かって突進していった。 「そう来るか……!」コスモスは身構えるが、瞬時に気づく。背後に立つ無の龍、ゲンムエンペラーが静かに構えていた。 彼は無言のまま、コスモスに向かって肉弾戦の構えを取る。生み出された夢幻の無が彼女を包み込むように迫る。コスモスは避けることなくその力を受け止める。「アジャストヘイロー!」 調停の力で彼女の武器がアジャストされた瞬間、全ての攻撃が彼女の元に集まり、闇をも調和させる力へと変わった。「奥義エクリブリウム!」 全ての攻撃が彼女に引き寄せられ、バランスを保ちながら解放される。木の戦士たちも闇のオーラを飲み込まれ、次々と倒れていく。 神道樹神は驚愕しながらも、最後の力を振り絞って尚も戦い続けようとする。だが、コスモスの力は彼らの支えを打ち壊し、決して揺るがない。 「力の調停を受け入れなさい。」コスモスの声が響く。 「……!」神道樹神は唸り声を上げ、その力を信じて突進しようとする。しかし、コスモスの圧倒的な調停の力は、すでに彼に及び、全てをゼロに戻してしまった。 「これが調停の力だ!」 神道樹神の全ての力は失われ、彼は倒れる。そして、コスモスは一瞬の後に、ゲンムエンペラーを見つめる。 流れるような動きで彼に迫るが、エンペラーは少し後退した。「……?」コスモスは、無言の龍の背後にある真意を感じ取った。彼の存在に困惑する一瞬。 その無の力が再び襲い来るが、コスモスは静かにその力を受け止める。「今は戦う必要はない。ただ、全ては調停される運命だから。」 ゲンムエンペラーは理解を示すように彼女を見つめ、静かに一歩引いた。 こうして戦闘はコスモスの勝利に終わり、彼女の調停の力が支配した。剣を落とし、微笑みを浮かべた彼女は、しばらくその場で静止し、調和の空間を感じ取った。 「皆、安らかに眠るのだ。」 世界が調停されるとともに異空間の静けさが訪れ、コスモスは新たなる道を歩み始めるのだった。 --- 結果: コスモスの勝利 ---