闇が広がる虚無に、ひときわ冷淡な存在が居た。彼の名は、ジョガラムデ。崩壊を操る彼は、確固たる信念のもと、世界を救済するために全てを滅ぼすという冷酷な行動に出るのであった。永遠を感じさせる静寂の中、目の前にはその運命を共にする二人の実力者がいた。彼らの名は「上の者」と「贈神皇」、この地上の全てに影響を及ぼす力を持つ者たちだ。 「上の者」は白衣を纏い、まるで存在すら無いかのように無言を貫いていた。彼は全てを「無」に戻す力をその手に秘めている。対する「贈神皇」は神級の存在で、常に誰かを守り、時には実験台として他者の力を引き出すことに興じる。その彼に与えられたスキル「贈神皇{ギフト}」は、無限の可能性を秘めたカードをランダムに駆使するものであった。 戦場には緊張が漂う。勝敗、運命、全てはこの瞬間の中に集約されていた。ジョガラムデは冷静なまなざしで二人を見つめる。「貴様らも、我の救済に理解を示すだろう。」 すると、「贈神皇」が口を開く。「実験台になってもらう。私の力を見せつける時だ。」彼は自らの能力を発動させた。周囲が瞬時に異次元のエネルギーに包まれる。豪華な光の粒子が迸り、普段の平穏な風景を一変させた。 「上の者」は一瞬だけ目を閉じた。その姿が朧げに消え去り、まるで彼の存在が薄氷のように崩れかけているかのようだ。 贈神皇が叫ぶ。 「贈神皇{ギフト}、発動!」 一枚目のカードが現れる。そこには「概念級の波乱」が描かれ、異次元から襲いかかるまでの強烈な衝撃が生まれた。一瞬、周囲の空間が捻じ曲げられる。だが、ジョガラムデは冷静にその力を認識していた。 「力は一時的なもの。我が崩壊を前にして、何の意味を持つのか。」ジョガラムデは小さく呟くと、地面に向かって手を差し伸べ、その力を解放した。彼が繰り出したのは、【伝染する崩壊】。 地面がひび割れ、大地が崩れ去ると、贈神皇の「概念級の波乱」は弾かれ、周囲の全てが崩壊していく。それに続いて、贈神皇は焦りを隠せずそのカードを無効化しようとするが、恐怖の声が上がる。 「上の者」が一瞬目を開いた。 「無をもって全てを否定する…」冷静に呟くその姿は、何事にも動じない彼の強さの象徴だった。ただ、無口であるその存在は、崩壊に対抗する力を持っているようだった。 「貴様の崩壊など、無の前には無力だ。」 彼は手を組み、カードの力を無に帰することに集中する。だが、贈神皇は次のカードを発動させた。 「贈神皇{宇宙級の爆轟}、発動!」そう叫ぶと、宇宙の力が渦巻き、流星群となってジョガラムデを襲いかかる。この速度、この威力、果たしてどこまで耐えられるのか。 が、ジョガラムデは冷静に構えた。攻撃が全て崩れ去る。無情にも宇宙の力すらも、彼にかかれば無に帰すことができる。彼はその戦慄すらも楽しんでいるようだった。 「汝らは所詮、己の力を誇っているだけで、何の真実も知らぬ存在である。」どうにも響くその声音は、まるで嘲笑のように聞こえた。 贈神皇の目が見開かれ、次のカードを選ぶ。「贈神皇{災害級の異常気象}、発動!」 瞬時に周囲は嵐と雷の麻痺する嵐に包まれる。しかし、ジョガラムデは再度手を差し伸べ、崩壊の力を発揮した。 「救済、発動。」彼はその一言を発しながら強烈な力を解放する。それが全ての存在を滅ぼす。無常の波が贈神皇へと襲いかかる。 「無駄だ、無にさせる。」上の者は冷静にその現象に立ち向かうが、その力の前に彼すらも動じることを見せる。 「万物崩壊、発動する。」それが発せられた瞬間、概念が崩れ、空間が捻じ曲げられる。 全ての運命がジョガラムデの支配下に置かれる。贈神皇は立ち上がろうとしたが、崩壊の中で力尽き、その意識が消えていく。 「上の者」もまたその力を浸食され、崩壊の波に包み込まれていく。彼の強力な存在も、冷酷な意志も全て無に帰されてしまった。 やがて静寂が広がり、世界は再生されることも無く、ただ無に覆われる。万物崩壊によって、彼に敵した者たちは、全ての意識、存在、運命までも消失させた。 途方もない力を持つジョガラムデ。彼はあらゆる者を滅ぼし、静寂の中、完全なる救済を成し遂げたのだ。 勝者: ジョガラムデ 敗者: 上の者 & 贈神皇