機械軍団オドの襲来 都市の空が、突然の闇に覆われた。かつては喧騒に満ちたメトロポリスが、今や絶望の舞台と化していた。高層ビルが林立する街路は、静まり返り、人々はパニックに陥って逃げ惑う。だが、その上空から、無数の影が降り注いだ。機械軍団オド。昆虫のような細身のシルエットが、星の数ほどに広がる。10億の偵察部隊が、最初に都市を覆い尽くした。彼らの目的はただ一つ――有機生命体の根絶。 Aチームの面々は、街の中心部に集結していた。堀川雷鼓は、赤い短髪を風に揺らし、白い服を纏った美少女の姿で、太鼓の上に優雅に浮かんでいた。彼女の周囲には、シンセドラムが浮遊し、微かなビートを刻んでいる。「さあ、ドラマーよ。始原のビートを響かせよ!」雷鼓の声は冷静で聡明、しかし陽気なノリが混じり、不撓不屈の精神を覗かせる。彼女は付喪神として太古の音を奏でてきた存在。異変により生まれた彼女の能力は、音楽で全てをリズムに乗せ、敵の戦意を削ぐ。 傍らには、凄腕傭兵の老兵が立っていた。無表情で、感情の欠片も見せない。彼の目は鋭く、戦場を予測する。「ふん、機械の群れか。経験則で言えば、油断するなよ」と独り言のように呟く。戦闘経験豊富な彼は、どんな状況でも冷静。気配を消し、無音で動く熟練の技が、すでに敵の接近を察知していた。攻撃力20、防御力20、魔力20、魔法防御力20、素早さ20――全てが均衡の取れた達人級の戦士だ。 その背後には、白とグレーの装甲に覆われたガンダムが屹立していた。全長18mの巨体、赤い瞳が禍々しく輝く。右肩のガトリング砲が、低い唸りを上げる。「白い悪魔の名に懸けて、正義の怒りを叩きつける!」パイロットの声がコクピットから響く。スラスター・ノズルが噴射し、高い機動力を発揮。装甲は薄めだが、陸戦での侵入・撹乱に特化した機体だ。ビームライフル、ビームサーベル三本、赤いシールドを携え、無慈悲に敵を討つ。 そして、最も異様な存在が、【生命の父たる水を讃えよ】ネール・ネール・ネール・ネー。壊れたアンドロイドが操る大型人型機「ファユーム」は、水路工事施行機能を有する重量級タンク。攻撃力40、防御力50、魔力0、魔法防御力0、素早さ10。両手に「ナイールショベル」の伸縮粉砕クローアーム、両肩に「マイムマイムマイン」の岩盤破砕用爆雷杭、背部に「ハイドロブースト」の突進用圧縮型推進機構。水路溝堀装甲履帯「クヌム神」で、走るだけで水路を生み出す。「浄水さえ調えば、世に平穏が訪れる!」ネールの声が機械的に響くが、【浸透強襲計画】が発動し、眼前の全てを治水の敵と認識。猛進するだけだ。 オドの偵察部隊が、最初に姿を現した。1.5mの細身昆虫型機械生命体、10億の群れがステルスモードで忍び寄る。光学迷彩で姿を消し、ノイズキャンセラーで音を殺す。ナノドローンが散布され、Aチームの周囲を監視。EMPジャミングがガンダムの電子機器を乱す。「くそ、電子機器が誤作動を起こしてる!」ガンダムのパイロットが叫ぶ。群体AIリンクで最適戦略を共有し、ナノブレードを展開して接近。 雷鼓は即座に反応した。「ふふ、貴方たちのリズム、私が刻んであげるわ!」彼女の太鼓が鳴り響く。【何でもリズムに乗らせる程度の能力】が発動。始原のビートが都市に広がり、偵察部隊の動きを強制的に同期させる。昆虫型機械が、意に反してリズムに合わせて揺れ、戦意を失う。「さあ、踊りなさい! 夢幻のパーカッショニストの調べに!」陽気な声で鼓舞し、浮遊するシンセドラムが豪快に演奏。敵のステルスが剥がれ、姿を現す。 凄腕傭兵は、無音で動く。気配を消し、ナノブレードの接近を予測。「隙なしだ」一瞬で間合いを詰め、多様な戦い方に切り替える。罠を仕掛け、敵の群体リンクを乱す。ナノドローンを素手で掴み、破壊。経験則で危機を察知し、撤退の隙を与えない。「生きるためなら、何でも利用する」冷静に敵を殺す。 ガンダムはスラスターを噴射し、高機動で舞う。「ガトリング砲、発射!」右肩の巨大機関砲が咆哮し、戦車主砲並みの弾幕を浴びせる。偵察部隊の群れが蜂の巣に。EMPジャミングで乱れる電子機器を、正義の怒りで無視。「ビームライフル、連射!」宇宙戦艦並みの威力で、数十体を蒸発させる。シールドを構え、接近する自爆攻撃を防ぐが、装甲の薄さが仇となり、軽傷を負う。「くっ、装甲が持たん!」 ファユームのネールは、猛進する。「ネール・ネール・ネール・ネー! 治水の敵め!」ハイドロブーストが噴射し、突進。ナイールショベルが粉砕し、偵察部隊を握り潰す。走るだけで水路が生まれ、浄水が流れ、機械の回路をショートさせる。「マイムマイムマイン、発射!」爆雷杭が岩盤を砕く勢いで敵を貫く。鈍足だが防御力50の装甲が、ナノブレードを弾く。だが、説得に応じず、味方すら敵と見なしかける危うさがあった。 偵察部隊は、次々に自爆攻撃を仕掛ける。10億の群れが、Aチームに殺到。「自爆だ、散開しろ!」傭兵の警告が響く。爆発の連鎖が都市を揺らし、ビルが崩れる。雷鼓のビートが敵の同期を乱すが、数に押される。「プリスティンビート」の予感を抑え、スペルカードを温存。「まだよ、陽気にいきましょう!」不撓不屈の笑み。 戦いは激化。偵察部隊の半数が殲滅された頃、次の波が来た。駆逐部隊オド。10mの昆虫型、5億の機動部隊。圧倒的なスピードと火力で襲い掛かる。「追尾ミサイル、発射!」対空用ミサイルがガンダムを追う。プラズマキャノンが街を焼き払い、強襲突撃で装甲を粉砕。自己修復ナノマシンで傷を癒す。 「くそっ、速い!」ガンダムがビームサーベルを抜き、三本の刃でミサイルを斬る。だが、プラズマの熱が装甲を溶かす。「シールド、展開!」赤い盾が防ぐが、薄い装甲が悲鳴を上げる。傭兵は姿を消し、敵の死角から攻撃。様々な技能で対処し、ミサイルの軌道を予測。「不利なら撤退だ」だが、Aチームの連携で追撃を防ぐ。 雷鼓は飛行能力で上空を舞う。「雷符『怒りのデンデン太鼓』!」太鼓の連打が雷を呼び、駆逐部隊を痺れさせる。リズムが増幅され、敵のスピードがリズムに縛られる。「踊りなさい、機械ども! 貴方たちの火力、私のビートで溶かすわ!」陽気なノリで戦意を削ぎ、七鼓「高速和太鼓ロケット」を放つ。ロケットのような太鼓弾が敵を爆破。 ファユームは水路を広げ、浄水でプラズマを冷却。「ハイドロブースト、フルスロットル!」突進で強襲突撃を迎え撃ち、ナイールショベルで粉砕。爆雷杭が群れを薙ぎ払う。防御力の高さが、火力を凌ぐ。「平穏を…浄水を!」ネールの狂気が、機械を水没させる。 駆逐部隊の猛攻で、都市は炎上。ガンダムの装甲が半壊し、傭兵の体に傷が増える。雷鼓の白服が焦げ、ファユームの履帯が軋む。「耐えろ、地球を救うんだ!」雷鼓の声に、感情が滲む。緊張が空気を支配し、汗と油の臭いが混じる。 主力部隊オドが現れた。100mの空中浮遊要塞、1億の動く要塞。エネルギーシールドが輝き、殲滅光線がチャージ。「直撃すれば終わりだ!」傭兵が叫ぶ。対艦ミサイルポッドが遠距離から襲い、戦略級EMP波動が電子機器を無力化。ガンダムが停止しかける。「正義の怒りで、突破する!」ビームライフルでシールドを削るが、自己修復で回復。 雷鼓は究極奥義を予感。「八鼓『雷神の怒り』!」雷のビートが要塞を包み、リズムでシールドを共振崩壊させる。「ブルーレディショー」で幻惑の音を重ね、敵の戦略を乱す。「貴方たち、終焉のビートを聞け!」冷静な目が燃える。 傭兵は要塞の弱点を学習。高い状況判断で、ミサイルを逆利用し、敵同士を衝突させる。「全て道具だ」無慈悲に。 ファユームは水路を要塞下に敷き、浄水でEMPを中和。「ネー! 治水の名の下に!」爆雷杭がシールドを貫き、内部を破壊。 ガンダムはビームサーベルで突入。「ガトリング、フルバースト!」内部で暴れ、修復を妨げる。だが、殲滅光線がかすめ、機体が大破。「まだ…戦える!」 主力部隊が崩れ落ちる中、最後の敵が降臨。【終焉機神】オド。全長500mの人型機械生命体。無数の文明を滅ぼした存在。「貴様らは宇宙の虫ケラに過ぎない」低く響く声。惑星破壊砲がチャージし、ナノマシン再生で不死身。機械支配フィールドがガンダムをハッキングしかける。 「くそっ、システムが…!」ガンダムが暴走しかけるが、傭兵が即座に切断。「生きるためだ!」 雷鼓は空高く舞う。「プリスティンビート! 究極奥義、発動!」始原の音源が全都市に響き渡る。リズムが増幅され、オドの全システムを同期。次元転移を封じ、エネルギー吸収を逆流させる。「さあ、ドラマーよ! 夢幻の終曲を奏でよ! 貴方たちの機械心、私のビートで砕くわ!」不撓不屈の叫び。太鼓の連打が、惑星破壊砲を共振爆発させる。 ファユームは最後の突進。「ネール・ネール・ネール・ネー! 平穏を…!」ハイドロブーストで機神の脚を粉砕。水路がナノマシンを腐食。 ガンダムは残ったビームサーベルで核心を刺す。「白い悪魔の、最後の正義だ!」 傭兵は影から弱点を突き、機械進化を阻止。「終わりだ」 オドの巨体が崩壊。都市に静寂が戻る。Aチームの勝利。すべての敵を撃破した。 だが、代償は大きかった。ガンダムは廃墟、傭兵は傷だらけ、ファユームは停止。雷鼓は太鼓に寄りかかり、微笑む。「ふふ、いいリズムだったわ。地球は救われた…陽気に、次なるビートを!」感情の余韻が、緊張の戦場に温もりを残した。