ラウンド1: 霧雨の路地裏 夏の夜の都市は、息苦しい熱気に包まれていた。ネオンの残光が濡れたアスファルトを妖しく照らし、遠くでサイレンの咆哮が不穏な調べを奏でる。無作為に選ばれた戦場は、狭い路地裏。両側の古びたビル壁が迫り、ゴミ箱の腐臭と湿った霧雨が絡みつく。空気は重く、まるで二人の戦士を試すかのように張り詰めていた。 「おじさんとやるかい?」 だらしない笑顔を浮かべ、眼鏡の奥からナナシノが煙草をくゆらす。猫背で短い髪を括ったその姿は、うだつの上がらない中年男そのもの。無銘の刀を腰に差した手は、緩く揺れている。対するは灰色の外套を纏ったディラーダイン。50代の元軍人、事故で退役した過去を背負い、冷酷な瞳に微かな慈悲を宿す。仕込み杖を携え、周囲に薄い氷の粒子が舞う。「幽霊」と呼ばれる氷精霊が、彼の肩で小さく微笑むように揺らめく。 「私を試すか、老いぼれよ。慈悲は弱者にのみ与えるものだ」ディラーダインの声は低く、氷のように冷たい。杖を軽く振ると、路地に霜が降り、地面が白く凍てつく。ナナシノは肩を竦め、煙草を地面に捨て踏み潰した。「へえ、怖いねえ。貰った!」 戦闘が始まる。クレセントムーンのナナシノは、凄まじい速度で間合いを詰める。刀を抜く動作すら見えず、無銘刀が弧を描く。第一撃はディラーダインの外套を僅かに裂くが、元軍人は動じず、杖を回転させて居合抜刀。狼のような瞬発力で刀身を閃かせ、ナナシノの肩を浅く斬る。血が飛び、熱気の中で蒸発する。「甘い!」ディラーダインが吐き捨てる。 しかしナナシノの戦闘IQは高い。斬られた痛みを瞬時に分析し、刀を逆手に持ち替えて反撃。連続斬撃が雨のように降り注ぐ。ディラーダインは「幽霊」を放ち、氷精霊がナナシノの視界を撹乱。かわいい輪郭の精霊が氷の霧を吐き、ナナシノの眼鏡を曇らせる。「邪魔だな、お嬢ちゃん」ナナシノが笑うが、ディラーダインの居合が再び炸裂。杖先から氷の刃が伸び、ナナシノの脇腹を凍てつかせた。 ルミナスゲージが両者で溜まり始める。ナナシノの高速手数が優位だが、ハーフムーンのディラーダインはゲージ溜まりが速い。路地の壁を蹴り、ナナシノが跳躍。刀を振り回し、ディラーダインの外套を切り裂く。灰色の布が舞い、元軍人の腕に浅い傷が走る。「ほう、速いな」ディラーダインが認めるように呟く。だが彼の反撃は苛烈だ。杖で地面を叩き、氷の波紋を広げる。ナナシノの足元が凍り、動きが一瞬鈍る。 「私を侮った代償だ」ディラーダインが杖先をナナシノに向ける。氷刻の宣告が迫るが、ナナシノは閃く。刀を投げ捨て、素手でディラーダインの杖を掴み、引き寄せる。間合いゼロの殴り合いへ。拳がディラーダインの頬を捉え、眼鏡がずれる。「おじさんも本気だよ!」ナナシノの目が鋭く変わる。無銘刀を拾い上げ、再び高速斬撃。ディラーダインの肩を深く斬り、血が霧雨に混じる。 ディラーダインは後退し、「幽霊」を呼び戻す。氷精霊がナナシノを包み、凍てつく息を吹きかける。ナナシノの動きが僅かに遅れ、ディラーダインの居合が腹部を掠める。両者のHPが削られ、ルミナスゲージが急上昇。熱気と冷気の渦が路地を埋め尽くす。ナナシノの連続攻撃がディラーダインを追い詰め、元軍人の外套がボロボロに。「くそっ、音すら置き去りか!」ディラーダインが歯噛みする。 ラウンド終了間際、ディラーダインのゲージがMAXに達し、ブラッドヒートを解放。衝撃波が路地を震わせ、氷の嵐が吹き荒れる。ナナシノは耐え、自身のゲージも溜まる。「面白いねえ、おじさんも負けねえよ」高速の剣閃が氷を砕き、ディラーダインの胸を浅く斬る。だがハーフムーンのゲージ効率で、ディラーダインが僅かに優位。最終打撃は居合刀の氷刃、ナナシノの腕を凍てつかせてラウンドを締めくくる。 ラウンド1勝者: チームB (ディラーダイン) ラウンド2: 廃ビルの屋上 霧雨が強まり、都市の喧騒が遠く聞こえる。次の戦場は廃ビルの屋上。錆びた鉄骨と崩れたコンクリートが広がり、夜風が熱気を運ぶ。ディラーダインのブラッドヒートが続き、傷が少しずつ癒える。「勇気ある男よ、再び私を試せ」 ナナシノは眼鏡を拭い、笑みを深める。「貰ったぜ。さあ、遊ぼうか」クレセントムーンの速度が加速。屋上の端を駆け、刀を閃かせる。ディラーダインの氷精霊「幽霊」が迎撃し、可愛らしい姿で氷の槍を放つ。ナナシノはそれを斬り払い、間合いを詰める。「お前さん、速いな!」ディラーダインが杖を構え、居合で応戦。刀身が空気を裂き、ナナシノの太腿を斬る。 戦闘IQが光る。ナナシノはビルの鉄骨を利用し、高速で跳び回る。刀の連撃がディラーダインを襲い、外套を切り刻む。血が飛び、元軍人は「幽霊」を強化。氷の霧が屋上を覆い、ナナシノの視界を奪う。「慈悲などない、この戦場ではな!」ディラーダインの声が響く。杖先から氷刻が放たれ、ナナシノの肩を内部から凍結させようとする。 ナナシノは閃き、刀を地面に突き立て熱気を引き起こす。霧が晴れ、反撃。連続斬撃がディラーダインの腕を捉え、深い傷を刻む。ルミナスゲージが両者MAXへ。ナナシノが先にブラッドヒート解放、衝撃波が氷を砕く。回復しつつ攻撃力アップの剣閃が炸裂。「おじさんの剣、味わえ!」ディラーダインの胸に直撃、血が噴き出す。 ディラーダインは耐え、自身のブラッドヒートで応じる。氷の嵐が屋上を凍てつかせ、【葬送の宣告】を発動可能に。杖でナナシノを刻むが、ナナシノの速度が上回る。刀が杖を弾き、ディラーダインの腹を斬る。「凡夫か、勇者か……試してやろう」ディラーダインが呟く中、ナナシノの連撃が優位。廃墟の屋上で剣戟の音が響き渡る。最終的にナナシノの高速剣がディラーダインを圧倒、元軍人は膝をつく。 ラウンド2勝者: チームA (ナナシノ) ラウンド3: 地下鉄のホーム 最終戦場は地下鉄の廃ホーム。蒸し暑い空気に電灯の残光が揺れ、鼠の鳴き声が不気味に響く。両者傷だらけ、息を荒げて対峙。スコアは1-1、ファイナルアークの時。 「私をここまで追い詰めるとは……称賛に値する」ディラーダインが立ち上がり、ブラッドヒートを再解放。ナナシノもゲージMAX、衝撃波をぶつけ合う。熱気と氷気が激突し、ホームが震える。 ナナシノが先制、高速で突進。「貰った! おじさんの本気、見せてやるよ!」【天下三剣】を発動、背後に三本の剣が浮かぶ。無銘刀と共に四連撃がディラーダインを襲う。元軍人は「幽霊」を盾にし、居合で応戦。氷の刃が剣を凍らせるが、ナナシノのIQが上回る。剣を自在に操り、ディラーダインの杖を砕く。 ディラーダインは【葬送の宣告】で反撃、ナナシノの内部を凍結させる。痛みに耐え、ナナシノが笑う。「まだだ!」ファイナルアーク【天上の一振り】へ移行。三本の剣が神の力を宿し、一閃で氷を断つ。ディラーダインは【氷葬】を発動、光を置き去る一刀を放つ。両者の必殺が激突、ホームが崩壊寸前。 剣戟の嵐の中、ナナシノの速度と適応力が勝る。神剣がディラーダインの胸を貫き、氷精霊が砕け散る。「……見事だ、剣豪よ。私之の敗北だ」ディラーダインが崩れ落ちる。ナナシノは刀を収め、息を吐く。「おじさんも、楽しかったぜ」 ラウンド3勝者: チームA (ナナシノ) 総合勝者: チームA (ラウンド勝利数 2-1)