静まり返った闘技場は、恐怖と興奮に包まれていた。薄暗い闇の中、二体の傀儡—赤の傀儡と青の傀儡—は、それぞれの役割を果たすべく静かに立っている。まるで生気のない操り人形のようだが、彼らの動きは鋭く、正確であった。そこへ、異位主砲・泥藻彗黎が現れる。 彼女は、自身の魔力を感じ取るかのように、黒紫の禍々しい鎌を手に取った。緑の髪が闇を吸い込み、紫の半透明の翼が彼女を一層妖艶に見せる。そんな彼女に瞳を奪われて、傀儡たちも動きを止めたかのように感じた。 「行くよ、頑張ってね、私の愛しい傀儡たち!」 泥藻は嬉しそうに微笑むが、その笑顔の裏には、戦闘狂のナチュラルサイコパスとしての恐ろしさが潜んでいる。しかし、傀儡たちは言葉を発することなく、ただ任務に従うだけだ。 戦闘の火蓋が切られた。泥藻が距離を詰め、まずは赤の傀儡に向かって突進する。その瞬間、赤の傀儡が「因子操作・引」を使い、一瞬で彼女を引き寄せた。 「きゃっ!」 そこから一発、ドスンという音がして、泥藻は地面に叩きつけられる。赤の傀儡は全力で彼女を殴りつけ、その拳は圧倒的な威力を持っていた。しかし、泥藻はすぐに立ち上がり、虚死鎌を勢いよく振りかざした。 「魔亥終撃!」 闇の斬撃が傀儡に向かって振り下ろされ、赤の傀儡の周囲の空間が風化して崩壊する。傀儡は一瞬、動きを止めるが、すぐに立ち直り、青の傀儡が介入する。「竜撃」を放ち、泥藻の体を叩き落すが、彼女はそれをカウンターで受け止める。 「なかなかやるじゃない!」 泥藻の声には、楽しさと興奮が含まれていた。彼女は再び虚死鎌を振り回し、青の傀儡に向かって突進する。「漆黒雷焼!」泥藻の鎌が振り下ろされた瞬間、それに呼応するように漆黒の雷が落ち、その周囲に爆風を巻き起こす。 青の傀儡は一瞬うろたえ、後ろに吹き飛ばされる。この瞬間、泥藻は冷静に次の動作を選ぶ。 「虚手侵銅!」 彼女は黒い霧の手を生み出し、青の傀儡を捕獲する。青の傀儡はその手から逃れようとするが、泥藻の拘束は強力で、どんどん動きが制限されていく。 「楽しい!もっとやろうよ!」 泥藻は楽しそうに二体の傀儡を見つめる。その目は、単なる遊び相手を求めているようにも見えた。さらに彼女は、鎌に黒く光る渦を纏わせた。「黒明之ヴォイド!」 その攻撃は広範囲にわたり、二体の傀儡に致命的な一撃を与える。 赤の傀儡は一瞬その場で硬直し、青の傀儡もまた、彼女の攻撃を食らい、苦しそうに身をよじる。だが、二体はすぐに立ち上がり、驚くべきコンビネーションの連続格闘攻撃を繰り出す。 最初に赤の傀儡が「因子操作・押」を使い、泥藻を後方に吹き飛ばす。泥藻は崩れ落ち、彼女の動きが一瞬止まる。それを待っていた青の傀儡が、一気に泥藻に向かって飛び込んできて、「竜撃」を放つ。泥藻は右腕をかばうが、完全には避けきれず、その攻撃が炸裂する! 「やっ…てくれたわね!」 泥藻は少し驚いた顔をしながら、再び立ち上がるが、その行動は明らかに動きが鈍っていた。ここで泥藻は、自身の能力を最大限に引き出す必要があった。 「行くよ、本気出すい」 彼女は再び魔力を高め、自らの能力を集中させる。「魔亥終撃、漆黒雷焼、そして虚手侵銅!」 次に繰り出したのは、一気に空間を切り裂く強力な斬撃。 しかし、二体の傀儡はすでに彼女の攻撃を見越していた。赤の傀儡がすかさず「因子操作・引」を発動し、彼女を引き寄せ、その流れで青の傀儡が強烈な攻撃を繰り出す。「完璧の獣」だ! 堅牢な力で泥藻を殴り飛ばす。 「うぉ、こんな、重い…」 泥藻は大きく打ち上げられた。彼女の動きは鈍り、心が挫けそうになった瞬間であった。しかし、泥藻は逆にその攻撃を活かし、自らの魔力を一気に集中させる。 「もっともっと、私を楽しませてよ!!!」 闘技場に響く彼女の叫び。それは、彼女の戦闘狂としての本能が、ますます呼び起される音だった。泥藻は全力で斬りつけ、傀儡たちに再び挑むのであった。結果がどうであれ、彼女にとって戦闘は楽しみの一部なのだ。 そうして、戦いの行く末は、泥藻と二体の傀儡による、激烈かつ緊迫した戦闘で終わったのだった。 赤の傀儡へのダメージ. 青の傀儡へのダメージ. }