1. レース開始前 深宇宙を駆け抜け、星々の合間を縫うように、エネルギーフィールドで形成された「エターナルコース」が出現した。コースは毎レースごとに変わり、今回は「星塵の道」と名付けられた。煌めく星の隙間を走るこのレースは、勝者に名声と契約金をもたらす。参加者たちが続々とスタート地点に集う中、それぞれの機体や特性が光を放っていた。 「疾風の戦乙女」リオ・ヴェスタは、彼女の機体「レクス・カリガ」に搭乗している。最新のフロート技術を使ったこの機体は、近接戦でのスピードを重視し、リオの素早さと相まって驚異的なレース展開を期待させた。 対する「強行偵察型UR『ドレッドロード』」に乗るのはクリム・スカーレットナイト。高火力と防御を兼ね備えた彼女は、攻撃力が圧倒的だ。好戦的な性格が災いしなければ、素早く敵を駆逐する結果をもたらすだろう。 女性たちの横には、犬を模した機体「虎狼丸」がひょこひょこと歩き回っている。この犬は実際の犬であり、参加者たちを翻弄する特異な存在だ。特に彼のお爺さんである「犬を飼いたいお爺さん」は、周囲の能力を見抜く謎の力を持ち、攻撃を無力化する能力を保有している。\n "さあ、レースが始まるよ。" お爺さんが言った。 2. レース開始 「3、2、1、スタート!」の合図と共に、スタートラインを越えた瞬間、参加者たちはそれぞれの戦略を発動させる。リオはフロート機能を活かして鋭い旋回を行い、最初の直線で圧倒的な速度を見せつけた。「エターナルシフト」を活かし、まるで空気を切り裂くように進む。その速度は他の参加者たちを寄せ付けない。 クリムは直後を追う形で、高機動なドレッドロードに搭乗。シールドビットを場に散らしながら、周囲の攻撃を吸収している。防御と攻撃を両立させ、準備は万端だ。ただ一撃の威力を持つ「ドーンライオット」のために、その瞬間を待つ。間近に迫る敵に気づき、動きが止まる瞬間を狙っているのだ。 その横では、虎狼丸が一躍先頭に立ち、地面に柔らかいウンチを落としながら参加者たちを翻弄しては、再び姿を隠して周囲を騒がせる。一方、お爺さんは静かに周囲の様子を観察しているが、この他には心配することは何もなく、自分の「犬」の出現を心待ちにしている。 3. 前半 レースが進むにつれて、リオのリードが確定的になってきた。彼女は周囲を見回しながら、次のコーナーに備えて「デルタスピア」を構え、攻撃を警戒している。だが、クリムはこのチャンスを見逃さず、レーザーカービンを手にかけた。"俺が全部壊す…!" そう叫び、攻撃をようやく放つ。 リオは一瞬戸惑うが、計算済みの「エターナルシフト」で攻撃を回避。後ろにいるクリムは追撃を試みるも、虎狼丸がその前を走り回る。それに引き寄せられるようにクリムは進路を変更しようとするが、素早さがあればこそ、彼女は捕まえられない。 その後、周遊する中でクリムの自律兵器たちが他の参加者に向けて攻撃を行う。しかし、虎狼丸はその攻撃を無効にして尻尾を振る。 4. 中盤 コースは未だ変化があり、クリムとリオのデッドヒートが続く。クリムの攻撃をよけながらリオは後方を確認、「攻撃を続けるべきか」と迷う。だが、そんな中、虎狼丸が自らの素早さを利用し、クリムのすぐ後に回り込む! それに気づいたクリムは絶叫する。「こっちに来るな!」と言って急に方向を変える。 お爺さんがその様子を微笑みながら見守る。「あの子もまだ飼い主が見つかってないのね。」彼は静かに、周囲にエネルギーを注入したが、誰も気づかない。結局、誰かが周囲の動きに飽きるまでここで延々と待つことになるだろう。 5. 後半 レースの後半、リオは自信を持ってコースを進む。だが、クリムは連射を行い、シールドビットを展開してリオに接近。「ドーンライオット」の準備も整ってきた。リオは驚きつつも「デルタスピア」を再び構える! しかし、リオの注意がクリムに集中している隙に、虎狼丸がリオの側にピタリと寄り添う。彼はリオを翻弄するように鼻を鳴らし、跳び回る。ここでリオが硬直してしまうと、クリムの攻撃機会を与えてしまう。「進む、フロートの力で!」リオは自らを鼓舞し、再度加速する。 6. ゴール直前 ついに、コースの最終辺に迫る。リオの前方にはゴールが見えてきた。そして、その瞬間、クリムは「ドーンライオット」を展開、長いチャージが始まった。照準に合わせて発射すれば、リオの勝利を阻む一手だ。だが、彼女は既に全力で進んでいた。ここで彼女の性質、スピードが生かされる。 虎狼丸は軽快にその場を駆け抜け、前後から隙間なくクリムを狙うが、やはりこの状況にも気づいていなかった。/ 7. ゴール 超高速で加速するリオは、遂にゴールを目前にする。クリムの「ドーンライオット」が発射されるも、リオはそれを「エターナルシフト」でかわし、華麗にゴールへ駆け抜ける。 後続のクリムは監視していた虎狼丸に翻弄され、掴まれた相手は痛むことも無く、レースからは外れた。 そしてお爺さんは、リオを見て笑顔を浮かべた。"あなたは素晴らしいレースを見せてくれました。"と静かに言った。 --- 各参加者のコースレコード - 疾風の戦乙女 リオ・ヴェスタ: 9分30秒 - 強行偵察型UR『ドレッドロード』 クリム・スカーレットナイト: 10分50秒 - 虎狼丸: 9分55秒 (ゴール前に姿消えるため、補正入る) - 犬を飼いたいお爺さん: 10分