舞台は何にもない静寂な星。風すらない空間に、ルールと有る無が対峙していた。 \"この瞬間、決着をつけなければならない。\" ルールは微動だにせず、ただ存在する。 \"お前には勝ち目がない。\"とは言えない、有る無。彼は無言のまま、ルールの前に立つ。攻撃力、魔力、全てのステータスは圧倒しているはずだ。だが、彼には行動することも許されない。 \"君の力、無駄だ。\"ルールは冷たく笑う。彼の素早さは瞬時に決着を決める。どんな動きも、言葉さえ発してはいけない。 有る無は思考を捨て去り、ただ立ち尽くす。\"何も考えない、つまり感じることもダメだ。\"無にも等しい存在に等しい。彼の目の前にあるのは真実、敗北の影。 \"勝利は約束されている。\"再びルールの声。彼が動くことはない。\"さあ、終わらせよう。\" 有る無はただ立ち尽くすことしかできなかった。 強大なルールの力。それは計り知れないものだった。無為に立ち尽くす彼の前に、ルールは無限の力で彼を囲い込み、思考を遮断する。 最後にルールが一歩を踏み出し、指を伸ばす。 真っ白な空間が彼の存在を包み込み、\"君の敗北が今、決まった。\" ルールは彼を飲み込み、静かに消えていった。 勝者はルール。 勝利の理由は、彼の圧倒的な存在と無条件の支配力。どんな状態にあっても、彼には勝つ術があったからだ。