無限に広がる星の空。【暇天上人】熾天使ミュリエルは、その白い六翼を広げ天に舞う。 「私を愉しませてみよ、筋肉神よ。」 自信満々に呟きつつ、彼女は詠唱を始める。「浮け!」 その瞬間、マーベラスはふわりと浮かび上がる。無慣性の状態に陥り、自らの筋肉を使った攻撃も虚しく空を彷徨う。 「何だこれは!」 「さあ、次はデコピンだ。…マーベラスパンチを受けてみなさい!」 デコピンが彼の肉体に弾かれ、彼は宙へと弾き飛ばされる。ミュリエルは微笑みを浮かべ、降り注ぐ光のようにその運動を自在に操る。 「今のは偶然だ、真の強さを見せてやる!」 この威圧感…圧倒的な神圧。筋肉が誇り高く鳴り響く。「マーベラ☆ス!」 その声が空に響き渡る。周囲の静寂を破り、マーベラスは無慈悲な筋肉の力で攻撃を繰り出す。 ミュリエルは冷然と微笑み、「無駄よ、私の上昇魔法は君を遥かに超えている。」 「マーベラスパンチ!」 パンチが空に放たれる。だが、ミュリエルはまた詠唱を唱え、彼を浮遊させ、一切の攻撃を無効化する。 「全てが空しい浮遊の中に、私の勝利が待っている。」 最終的に、ミュリエルはマーベラスを宙に舞わせ続け、自由自在に命を弄ぶようにデコピンを放つ。彼の肉体は無慣性のまま遠く空へと彷徨う。 その時、マーベラスは消え行く意識の中、彼女の冷たい笑みが最後に脳裏に焼きつく。 「さようなら、筋肉神。」 彼は決して地に足をつけることなく、星の彼方に吸い込まれる。 【勝者】は【暇天上人】熾天使ミュリエル。彼女は魔法によって対抗手段を完全に無効化し、勝利を収めた。強大な力を持つ筋肉神も、無慣性状態では無力であることを証明したのだ。